「ワンピースの仲間って、誰がどの順番で加入したんだっけ?」そんなふとした疑問を持ったことはありませんか?物語が進むにつれて仲間の数も増え、それぞれに深いエピソードや背景があるからこそ、順番を整理して知りたくなるものです。
本記事では、ルフィを中心にした麦わらの一味がどのような順で仲間になっていったのかを、初登場回や名シーンを交えながら丁寧に解説していきます。さらに、懸賞金や夢、一時的に仲間となったビビの動向まで、最新情報を含めてわかりやすくまとめました。
この記事を読めば、仲間たちの順番や成り立ちがしっかり頭に入り、より深く『ワンピース』の世界を楽しめるようになります。
はじめに
出典:少年ジャンプ公式サイト
なぜ「仲間の順番」が重要なのか?
『ワンピース』の魅力のひとつに、「仲間との絆」があります。そしてその絆を感じるうえで欠かせないのが、仲間たちがどのような順番でルフィの船に加わったか、という流れです。
一人ひとりが“ただ仲間になる”のではなく、それぞれに壮絶な過去や夢、そして感動的な出会いや別れを経て、「麦わらの一味」として加わっています。その順番を知ることは、彼らの人間関係や信頼の深さ、航海の歴史そのものを理解する鍵になるのです。
特に最近ではジンベエの加入やビビの消息不明といった最新の展開も加わり、「誰が今、仲間なのか?」「何人いるのか?」がわかりにくくなっている読者も多いはず。
だからこそ、“仲間の加入順”を整理しながら、それぞれの登場シーンや背景を知っていくことが、ワンピースをより深く楽しむために大切なんです。
本記事の見方(初登場回・過去エピソード含む)
この記事では、麦わらの一味の“仲間になった順番”に沿って、それぞれのキャラクターについて詳しくご紹介します。具体的には以下の3つのポイントを中心にまとめています:
- 初登場アニメ話数(「どこで登場したのか」が一目でわかるように)
- 過去エピソード・バックボーン(そのキャラが何を抱え、どんな想いで仲間になったのか)
- キャラ独自の見どころや成長要素(読者の記憶に残る名シーンなど)
例えば、ロビンであれば「バロックワークス副社長としての初登場」と「ロビン自身が“仲間に入りたい”と申し出た唯一の存在である点」など、キャラごとの個性とエピソードをしっかり押さえています。
これを読むことで、初期のエピソードを振り返りたい方も、最近のシリーズからワンピースを追い始めた方も、キャラたちの“旅の歴史”を再確認できるはずです。
麦わらの一味の仲間順(加入順)
船長:モンキー・D・ルフィ(初登場:第1話)
出典:少年ジャンプ公式サイト
・ルフィの出発点と「海賊王」の夢
ルフィの物語は、まさに第1話から始まります。アニメ第1話「俺はルフィ!海賊王になる男だ!」では、樽の中から元気よく飛び出して登場。その瞬間から「海賊王になる」という明確な夢を口にしており、物語の軸をぶらさずに突き進む姿勢が描かれています。
幼い頃、ルフィは“海賊”にあこがれ、特にある一人の男に強い影響を受けました。それが、赤髪のシャンクスです。ルフィの故郷・フーシャ村に滞在していた赤髪海賊団との交流が、彼にとっての“海への第一歩”でした。シャンクスとの別れの際には、命がけでルフィを守り、代わりに片腕を失うシーンがありました。あの名シーン、「この帽子をお前に預ける」は、ルフィが“信じる力”を持つきっかけとなったのです。
・シャンクスとの絆と悪魔の実
ルフィが食べてしまった「ゴムゴムの実」も、実はシャンクスの船に積まれていたものでした。何も知らずに口にしてしまったことで、ルフィの体はゴムのように伸び縮みする“能力者”へと変化。これが、彼の戦い方や個性を大きく特徴づけています。
物語の冒頭から、「悪魔の実の能力」「仲間との絆」「夢に向かう意志」など、ワンピースのテーマがぎゅっと詰め込まれており、ルフィというキャラクターの土台がしっかりと築かれているのがよく分かります。
また、初期から登場するコビーとのやり取りも、後の海軍との関係性や伏線を感じさせてくれる重要な出会いでした。
このように、ルフィの登場は物語の幕開けであると同時に、“仲間を集めて海賊王になる”という大きな夢の始まりでもあるのです。
一人目の仲間:ロロノア・ゾロ(第2話)
※この画像はAIによって生成されたものです
・くいなとの誓いと三刀流のルーツ
ロロノア・ゾロはアニメ第2話「大剣豪現る!海賊狩りロロノア・ゾロ」で初登場します。彼は“世界一の剣豪”になるという明確な目標を持ち、それを果たすためにルフィと共に海へ出ることを決意した最初の仲間です。ゾロの信念の原点は、故郷・シモツケ村での幼なじみ「くいな」との誓いにあります。
ゾロはくいなに剣術勝負を幾度となく挑んでも一度も勝てなかった過去を持ち、くいなの死をきっかけに、彼女との約束を胸に秘めながら“三刀流”という独自の剣術スタイルを確立します。この三刀流こそが、ゾロの戦闘スタイルの象徴であり、彼が現在に至るまで貫いている信念の現れです。
また、ゾロの過去エピソードが描かれる第19話「三刀流の過去!ゾロとくいなの誓い!」では、くいなとゾロの絆や、剣士としてのルーツが明らかになります。ゾロの持つ「和道一文字」は、くいなの形見でもあり、ただの武器以上に強い想いが込められた存在です。
剣士としての誇り、そして不器用ながらも仲間への厚い情を持つゾロは、まさに“最初の仲間”としてふさわしい存在です。
・ゾロの初登場シーン
ゾロの初登場シーンは、第2話での「処刑寸前」の状況から始まります。海軍基地で十字架に磔にされ、近づく者を睨みつけるその姿は、まさに“野獣のような剣士”。その姿に対し、コビーが「人の姿を借りた魔獣」と表現したほどの迫力があります。
しかしルフィは、ゾロの真っ直ぐな生き方と信念に惹かれ、自ら仲間に誘います。この時、ゾロはルフィに対して「お前の言うことを聞くのは、世界一の剣豪になるためだけだ」と断言。自身の目標と引き換えに、命を懸ける覚悟を見せる姿は、今でも多くのファンの心に残っています。
ゾロというキャラクターは、強さと不器用さ、そして義理堅さが魅力であり、麦わらの一味の“右腕”としてルフィを支え続ける存在です。
二人目の仲間:ナミ(第1話 ※正式加入は後)
※この画像はAIによって生成されたものです
・アーロンパーク編での感動回
ナミはアニメ第1話から登場しているキャラクターで、美しい外見とは裏腹に“海賊専門の泥棒”という肩書きを持って現れます。ですが、真に仲間となったのはアーロンパーク編を経てからです。その背景には、彼女が故郷ココヤシ村を救うため、アーロンに仕えるという過酷な選択をしていたという壮絶な過去があります。
ナミの心を打つシーンとして有名なのが、第43話「魚人帝国の終り!ナミは俺の仲間だ!」です。アーロンに裏切られ、苦しみに打ちひしがれるナミが、ルフィに涙ながらに「助けて」と叫ぶ場面。この時、ルフィが無言で麦わら帽子をナミの頭に置き、アーロンパークに向かっていくシーンは、シリーズ屈指の名場面といえるでしょう。
このエピソードを経て、ナミは正式に麦わらの一味に加わり、仲間としての絆を深めていきます。
・「海図を描く夢」への旅立ち
ナミが抱える夢は、「世界中の海を自分の目で見て、完全な世界地図を描くこと」です。この夢の背景には、幼い頃から海に強い関心を持ち、そして戦争や支配に苦しんできた人生経験があります。ナミの夢は、自由と知識への強い憧れであり、ルフィたちと航海することによって、一歩ずつその夢に近づいているのです。
また、ナミの子ども時代は第35話「秘められた過去!女戦士ベルメール!」から描かれており、ベルメールとの母娘のような関係や、義姉ノジコとの絆が丁寧に描写されています。家族のような存在を守るために罪を背負ったナミの強さと優しさが伝わるエピソードです。
ナミは航海士としての技術だけでなく、仲間への愛情や芯の強さを持ったキャラクターとして、麦わらの一味に欠かせない存在です。
三人目の仲間:ウソップ(第9話)
※この画像はAIによって生成されたものです
・「勇敢なる海の戦士」になる夢
ウソップはアニメ第9話「正義のうそつき?キャプテンウソップ」で初登場します。登場の仕方はまさに彼らしく、「海賊が来たぞーっ!」と村中に嘘を叫びながら走り回る姿でした。見た目は長い鼻が特徴的で、どこか頼りなさそうにも見えますが、内には強い夢と覚悟を秘めたキャラクターです。
彼の夢は「勇敢なる海の戦士になること」。この夢の背景には、病弱な母・バンキーナを励ますためについた“海賊が迎えに来る”という嘘、そして自分の臆病さに向き合いながらも本当の意味で強くなろうとする想いがあります。戦闘力では他の仲間に劣ることも多いウソップですが、その分、知恵と機転でチームに貢献し、何度も危機を救ってきました。
また、そげキングやゴッドウソップといった別名を持つことも、彼のユーモアと演技力、そして“理想の自分像”を体現しようとする姿勢が現れています。
・嘘が人を救う物語
ウソップの魅力のひとつに、「人を幸せにするための嘘」があります。彼の嘘は、相手を騙すためではなく、誰かを笑顔にしたり、希望を与えるためのもの。幼い頃、母を励ますために「海賊が迎えに来る」という嘘を毎日ついていたエピソードが印象的です。
また、彼の過去エピソードが描かれる第17話「怒り爆発!クロVSルフィ決着の行方!」では、ただのうそつき少年だったウソップが、村と友人たちを守るために戦いに挑む姿が描かれています。この時、彼の嘘が「本当」へと変わる瞬間が訪れ、キャラとしての成長が強く印象づけられます。
ウソップは、いつもビビりで口だけのように見えますが、いざという時には命をかけて仲間を守る“本物の男”。彼がこれからどこまで「勇敢なる海の戦士」に近づくのか、多くのファンが応援し続けている理由はそこにあります。
四人目の仲間:サンジ(第20話)
※この画像はAIによって生成されたものです
・ゼフとの絆とオールブルーの夢
サンジはアニメ第20話「名物コック!海上レストランのサンジ」で初登場します。登場時は、海上レストラン「バラティエ」の副料理長として、スマートな黒スーツにくわえタバコ、そして女性には甘く、男には辛辣という独特のキャラクター性が際立っていました。
彼の夢は「オールブルー」という伝説の海を見つけること。すべての海の魚が集まるこの場所を探し求めるのは、料理人として“最高の素材”を追い求める情熱の現れです。
サンジにとって、師匠である“赫足のゼフ”との関係は特別です。第26話「ゼフとサンジの夢 幻のオールブルー」では、二人が無人島で飢えに苦しんだ過去が明かされます。ゼフは自分の片足を犠牲にしてまでサンジを救い、生き延びさせたのでした。その経験が、サンジの「食べ物を粗末にする者は絶対に許さない」という信念を形作っています。
さらに、ゼフとの別れ際に交わした「風邪ひくなよ」という言葉と、サンジの「くそお世話になりました!」という涙のセリフは、ワンピース屈指の感動名シーンです。
・ヴィンスモーク家の過去
サンジは後に、実は「ヴィンスモーク家」という王族の出身であることが明かされます。第803話「捨てた過去 ヴィンスモーク・サンジ」から描かれるこの過去編では、父ジャッジや兄弟たちによる非情な扱い、そして母ソラと姉レイジュとの絆などが浮き彫りになります。
科学の力で戦闘兵器のように育てられた兄弟とは違い、感情を持って生まれた“失敗作”として虐げられていたサンジ。しかし、どんな扱いを受けても人を憎まず、ヴィンスモーク家から離れて“ゼフの息子”として生きる道を選びました。
ヴィンスモークの名を捨てながらも、最終的には家族を助けるために戻るサンジの姿には、人としての強さと優しさが詰まっています。そして、「女は絶対に蹴らない」という騎士道精神もゼフから受け継がれたものであり、サンジの芯の強さを感じさせてくれます。
サンジは料理人であると同時に、仲間の栄養と心の支えを担う存在。戦闘では「黒足のサンジ」として華麗な蹴り技を披露し、仲間のピンチには必ず駆けつける“優しき戦士”です。
五人目の仲間:チョッパー(第81話)
※この画像はAIによって生成されたものです
・ヒルルクとの別れと“医者”としての役割
トニートニー・チョッパーが初めて登場するのはアニメ第81話「ハッピーかい? 魔女と呼ばれた医者!」です。登場時のチョッパーは、ピンクのシルクハットをかぶった“人の言葉を話すトナカイ”という、ワンピースの中でも特にインパクトのあるキャラクターでした。
チョッパーは、悪魔の実「ヒトヒトの実」を食べたことで人間の能力を持つようになったトナカイです。彼の医者としての信念や、仲間思いの心のルーツには、“やぶ医者”ことヒルルクとの出会いと別れが大きく関わっています。
アニメ第85話「はみだし者の夢!やぶ医者ヒルルク!」では、いじめられ者だったチョッパーが、ヒルルクという医者に拾われ、「人を助ける医者になれ」と言われたことが描かれます。ヒルルクの最期の「人はいつ死ぬと思う?人に忘れられた時さ」という名台詞は、今も多くの視聴者の心に深く残っています。
その思いを胸に、チョッパーは“本物の医者”であるドクター・くれはのもとで医学を学びます。そして、自分の技術を世界中で生かすため、ルフィたちの仲間として旅立つ決意をするのです。麦わらの一味にとって、チョッパーはまさに“命を預けることができる医者”であり、単なるマスコット的な存在を超えた重要な仲間です。
・雪国ドラム島の想い出
チョッパーの故郷であるドラム島は、雪深い過酷な環境にありながら、どこか温かみのある人々が住む場所です。ルフィたちはこの島で、病に倒れたナミを救うため、標高の高いドラムロッキーに登り、そこでくれはとチョッパーに出会います(アニメ第83話「雪の住む島!ドラムロッキーを登れ!」)。
チョッパーは当初、過去の経験から人間に心を閉ざしていましたが、ルフィたちのまっすぐな言葉と行動に心を動かされ、最終的には自ら仲間になる決意をします。特に、ルフィが「お前がトナカイでも関係ねェ!」と叫び、何の迷いもなく仲間として受け入れる姿には、彼らしい“本質を見抜く力”が表れていました。
ドラム島での別れ際、くれはがチョッパーに向かって大砲を撃ち、夜空に桜を咲かせるシーンも非常に印象的です。「ヒルルクの桜」は、チョッパーにとっての新たな旅立ちの象徴であり、彼の未来を明るく照らす希望の光でした。
六人目の仲間:ニコ・ロビン(第130話)
※この画像はAIによって生成されたものです
・「歴史の本文」を読む使命
ニコ・ロビンが本格的に麦わらの一味に加わるのは、アニメ第130話「危険な香り!七人目はニコ・ロビン!」です。それまで彼女は秘密犯罪会社「バロックワークス」の副社長“ミス・オールサンデー”として登場しており、当初は敵として描かれていました。
しかし、アラバスタでの戦いが終わったあと、自らルフィたちの船に乗り込んできて、「生きる意味をくれたのはあなただった」と語り、そのまま仲間になるという展開に。自分から仲間に加わりたいと申し出たのは、ロビンが初めてのケースであり、非常に異例な加入でした。
ロビンの目的は、「歴史の本文(ポーネグリフ)」を読み解き、“空白の100年”の真実を突き止めること。彼女には古代文字を読むという世界的にも希少な能力があり、その使命は世界政府にとって“脅威”ともなるものでした。
・オハラの悲劇と“生きたい”の名シーン
ロビンの過去は、アニメ第275話「ロビンの過去!悪魔と呼ばれた少女!」から第278話「生きたいと言え!オレ達は仲間だ!!」で詳細に描かれています。彼女は西の海(ウエストブルー)にある学問の島・オハラで育ち、幼いころから考古学者としての才能を持っていました。
しかし、世界政府はポーネグリフの研究を“世界の秩序を脅かす行為”とみなし、オハラに「バスターコール」を発動。この理不尽な攻撃により、ロビンは故郷と家族、そして多くの仲間を失ってしまいます。その結果、彼女はわずか8歳で7,900万ベリーもの懸賞金を懸けられ、世界中から追われる存在となりました。
そのロビンが、エニエス・ロビー編で政府に連行されそうになる中、ルフィたちが命を懸けて助けに来た時、ついに本音を口にします。それが、「生きたい!生きたいって言っていいの!?」という名台詞。
このセリフは、多くのファンにとって“ロビンが本当の仲間になった瞬間”として深く心に刻まれています。
壮絶な過去を背負いながらも、仲間たちと共に未来を切り開こうとするロビンの姿は、強さと美しさ、そして知性を兼ね備えた麦わらの一味にとって欠かせない存在です。
七人目の仲間:フランキー(第322話)
※この画像はAIによって生成されたものです
・“夢の船”サウザンドサニー号の建造者
フランキーが正式に麦わらの一味に加わるのは、アニメ第322話「さらば愛しき子分達!フランキー発つ」です。最初の登場は第233話で、当初は敵対する立場として描かれ、麦わらの一味のお金を奪うなど、決して好意的なキャラではありませんでした。
しかし、ウォーターセブン編を経て、麦わらの一味との信頼関係が築かれ、彼が建造した“夢の船”――サウザンドサニー号の完成とともに、新たな仲間として迎え入れられます。このサニー号は、メリー号の後継となる船で、フランキーが“師匠トムから受け継いだ技術”と“仲間への想い”を込めて作り上げた傑作です。
船内には兵器や植物庭園、ライオンの顔をした船首など、フランキーの個性があふれており、一味の冒険を支える「第二の仲間」とも言える存在となっています。ルフィの「海賊王になる」夢にとって、この“海を走る夢の船”は欠かせない要素のひとつです。
・師匠トムと兄弟子アイスバーグ
フランキーのルーツを知るうえで欠かせないのが、彼の師匠である“伝説の船大工”トムと、兄弟子アイスバーグの存在です。第248話「フランキーの過去!海列車が走った日」では、トムが“オロ・ジャクソン号(海賊王ロジャーの船)”を建造したこと、そして正義とは何かをフランキーに教えたことが描かれます。
かつてフランキーは「バトルフランキー」と呼ばれる武器を大量に作り、暴走気味の少年でしたが、その彼を信じて育ててくれたのがトムでした。そして政府の策略でトムが処刑される場面は、フランキーにとって人生最大の転機となります。自らの過ちと向き合い、大怪我を負いながらも自分の身体をサイボーグ化して生き延びた彼は、トムの意思を継ぐために再起を決意します。
また、兄弟子でありウォーターセブン市長でもあるアイスバーグとの関係も見逃せません。対立もありながら、お互いにトムの教えを忘れておらず、最終的にはサニー号の設計図をフランキーに託すことで、師弟の絆が形となって描かれました。
フランキーはただの“戦闘力”ではなく、「船を愛する心」と「仲間を乗せる責任感」を持った、麦わらの一味にとって極めて重要な存在です。
八人目の仲間:ブルック(第337話)
※この画像はAIによって生成されたものです
・ヨミヨミの実と「ラブーン」との約束
ブルックが初めて登場するのは、アニメ第337話「魔の海突入!霧に浮かぶ謎のガイコツ」です。霧の中に現れたボロボロの海賊船と、その上で紳士的な態度をとりながらも骸骨の姿をしていた男――それが“鼻唄のブルック”でした。
彼は「ヨミヨミの実」の能力者で、一度死亡した後にその力で“魂が身体に戻る”という特異な経緯を持っています。しかし、戻った時にはすでに身体は白骨化しており、それが現在の姿となっています。
ブルックが麦わらの一味と共に旅をすることを決めた背景には、“ラブーン”という名のクジラとの再会の約束があります。若き日、彼が所属していたルンバー海賊団はグランドライン突入の前に双子岬にいた子クジラのラブーンと別れ、「必ず戻る」と約束して旅立ちました。
しかし、仲間たちは航海の中で命を落とし、ブルックだけが生き残ってしまいます。その後、50年という長い年月を一人きりでさまよい続けていた彼が、再び「仲間」を得て、ラブーンとの約束を果たすための航海を再開する――この背景が、彼の加入を非常に感動的なものにしています。
・“死ねない男”の悲哀
ブルックの持つ最大のテーマは、“死ねないことの悲しみ”です。普通であれば“死からの復活”は喜ばしいことかもしれませんが、ブルックにとってそれは“孤独との闘い”の始まりでした。仲間をすべて失い、自らも幽霊船で50年近くを孤独に生きるというのは、どれほどの苦しみだったか想像もつきません。
それでも彼は、ルンバー海賊団の仲間たちと過ごした日々、ラブーンとの約束、そして「ビンクスの酒」に込められた思いを胸に、明るく振る舞い続けます。アニメ第378話から第380話にかけて描かれる過去編では、彼の人間味と哀しみが丁寧に描かれ、涙なくしては見られない名シーンとなっています。
ブルックは音楽家として一味に笑顔と癒しをもたらすだけでなく、剣士としても高い戦闘能力を持ち、さらに「魂を扱う力」をもつ不思議な存在です。死を乗り越えた男だからこそ、命の大切さと仲間の尊さを誰よりも知っている。そんな彼がいることは、麦わらの一味にとってとても心強いことです。
九人目の仲間:ジンベエ(第430話)
※この画像はAIによって生成されたものです
・魚人島編~ワノ国編での男気加入
ジンベエが初めて登場したのはアニメ第430話「囚われの王下七武海!海峡のジンベエ」。インペルダウンに囚われていた王下七武海のひとりとして登場し、その大柄な体格と堂々とした佇まい、そして“仁義”を重んじる姿勢が印象的でした。彼はもともと“魚人海賊団”や“タイヨウの海賊団”の船長を務めていた人物であり、かつてはアーロンとも深い関係を持っていました。
その後、魚人島編では、魚人族と人間の長年の確執に立ち向かい、アーロンとの過去を語りながらも、ナミに対して「本当に申し訳なかった」と謝罪する場面があります。ナミがその謝罪を受け入れたことも、ジンベエがのちに仲間として迎え入れられる伏線となっていました。
本格的な仲間入りはワノ国編において、アニメ第980話「涙の約束!ジンベエが仲間に!!」。命をかけてルフィたちを守るという男気に満ちた決断をし、満を持してサニー号に帰還したシーンは、多くのファンを感動させました。「遅れてすまん、船長」という一言に、ジンベエという男の誠実さと信頼がにじみ出ていた名シーンです。
ジンベエは戦闘力の高さはもちろんのこと、冷静な判断力と年長者としての包容力も持ち合わせており、麦わらの一味の“舵取り”という新たな役割を担う存在として、非常に頼もしい存在です。
・フィッシャー・タイガーと差別問題
ジンベエの背景を語る上で欠かせないのが、「魚人差別」と、それに立ち向かった“フィッシャー・タイガー”という存在です。ジンベエはフィッシャー・タイガー率いるタイヨウの海賊団に所属しており、魚人族の差別や迫害の現実を間近で見て育ちました。
アニメ第540話~546話では、奴隷として扱われていた人間たちをタイガーが命がけで解放したエピソードが描かれており、その中で魚人と人間の間にある深い溝や、政府による隠蔽の事実も明らかになります。
ジンベエはそんな過去を背負いながらも、人間との共存を望み、七武海という立場も辞してルフィたちと行動を共にすることを選びました。差別に苦しむ中で育ちながらも、誰よりも他者を尊重し、正しい道を選ぶジンベエの姿勢は、子どもから大人まで多くの読者に強いメッセージを与えています。
一時的な仲間:ネフェルタリ・ビビ
※この画像はAIによって生成されたものです
ビビの初登場とバロックワークス
ネフェルタリ・ビビが初めて登場するのはアニメ第62話「最初の砦?巨大クジラ・ラブーン現る」。この時は“バロックワークス”の一員、「ミス・ウェンズデー」として表向きには敵役の立場でした。ところがその正体は、アラバスタ王国の王女であり、バロックワークスに潜入しクロコダイルの陰謀を暴こうとしていた勇敢な人物です。
ルフィたちとの出会いをきっかけに、彼女は一時的に麦わらの一味の仲間として行動を共にし、アラバスタを救うために戦いました。王女という身分にありながら、自ら命の危険を冒して国と民を守ろうとする姿勢は、他の仲間たちとも遜色ない強さと優しさを感じさせます。
仲間の証「×印」エピソード
ビビと麦わらの一味の間に交わされた“仲間の証”といえば、あの有名な「×印」のエピソードです。アラバスタ編終盤、バロックワークスのMr.2(ボン・クレー)の能力によって、ルフィたちはそっくりに変身されてしまう危険性にさらされました。その中で“本物の仲間”を見極める手段として、一味全員が左腕に「×」のマークを描いたのです。
アニメ第129話「始まりはあの日!ビビが語る冒険譚!」では、別れの場面でビビが「今でも仲間でいてくれますか!?」と叫び、一味が無言で左腕の×印を掲げて応えるという、言葉では語り尽くせない強い絆を象徴する名シーンが描かれました。たとえ正式な“クルー”ではなくとも、心は確かに仲間――この印象的な別れは、今も多くのファンの胸に刻まれています。
失踪と再登場の可能性
ビビはその後、世界会議(レヴェリー)に参加するため再登場しますが、アニメ最新話や世界経済新聞の報道では「父・ネフェルタリ・コブラ王が殺害され、ビビは行方不明」と報じられ、大きな波紋を呼びました。報道ではルフィの義兄・サボの犯行とされましたが、真実は未だ明かされていません。
しかし実際には、ビビは新聞王モルガンズの元に匿われているという情報も出ており、今後の物語で再びルフィたちと再会する可能性は十分にあります。特に、“Dの一族”や“古代兵器プルトン”などに関連してくる展開も期待されており、ビビの役割は再び物語の核心に近づいていくことが予想されます。
一時的な仲間ではありながら、麦わらの一味にとってビビは間違いなく“心の仲間”であり、その再会の瞬間を多くのファンが心待ちにしているのです。
仲間全員の一覧表(登場話数・夢・懸賞金)
※この画像はAIによって生成されたものです
以下は、現在までに正式に加入している麦わらの一味の仲間たちの「初登場話数」「夢」「最新の懸賞金額」を一覧でまとめたものです。登場の順番や夢の内容を振り返ることで、彼らの物語の軌跡が一層見えてくる構成となっています。
順番 | 名前 | 初登場話数(アニメ) | 夢・目標 | 最新懸賞金(目安) |
---|---|---|---|---|
船長 | モンキー・D・ルフィ | 第1話「俺はルフィ!」 | 海賊王になること | 30億ベリー |
① | ロロノア・ゾロ | 第2話「大剣豪現る!」 | 世界一の剣豪になる | 11億1100万ベリー |
② | ナミ | 第1話(※本格加入は第43話) | 世界中の海図を描く | 6600万ベリー |
③ | ウソップ | 第9話「正義のうそつき?」 | 勇敢なる海の戦士になる | 5億ベリー(ゴッド・ウソップ) |
④ | サンジ | 第20話「名物コック登場」 | オールブルーを見つける | 10億3200万ベリー |
⑤ | チョッパー | 第81話「魔女と呼ばれた医者」 | なんでも治せる医者になる | 1000ベリー(ギャグ的設定) |
⑥ | ニコ・ロビン | 第67話(本格加入は第130話) | 空白の100年の真実を解き明かす | 9億3000万ベリー |
⑦ | フランキー | 第233話(本格加入は第322話) | 夢の船を完成させ、ラフテルまで辿り着くこと | 3億9400万ベリー |
⑧ | ブルック | 第337話 | ラブーンと再会する | 3億8300万ベリー |
⑨ | ジンベエ | 第430話(本格加入は第980話) | ルフィを“海賊王”にするため支える | 11億ベリー |
※懸賞金額はワノ国編終了時点のものを目安に記載しています。
まとめと今後の展望
※この画像はAIによって生成されたものです
・10人目以降の仲間は?
現在、麦わらの一味にはルフィを含めて9人の仲間が正式に加入しています。数字で言えば「10人目」という枠に当たる人物はジンベエですが、ルフィが「10人は仲間を集めたい」と初期に口にしていたことから、“あと1人加わる可能性”を期待しているファンも少なくありません。
候補としてよく名前が挙がるのが、元百獣海賊団の“飛び六胞”ヤマト。カイドウの息子(自称・光月おでん)としてワノ国編で強烈な印象を残した彼(彼女?)は、ルフィと志を共にし、麦わらの一味への加入に意欲を見せていました。
しかし、ワノ国に残り“おでんの意志”を継ぐことを選んだため、実際の加入には至っていません。とはいえ、物語が進めば再びルフィたちと合流し、正式に仲間となる可能性は大いにあります。
・ビビやヤマトの再加入の可能性
※この画像はAIによって生成されたものです
ネフェルタリ・ビビに関しては、“一時的な仲間”としてアラバスタ編で共に冒険をしました。仲間の証である「×印」を左腕に描いたエピソードは、今も語り継がれる感動的な名場面です。
現在ビビは消息不明とされており、世界経済新聞では「サボによって父・コブラ王が殺された」という報道がなされていますが、実際にはモルガンズの新聞社に匿われているとの情報もあり、再登場の期待が高まっています。
また、ビビが再び麦わらの一味と行動を共にする日が来るのか、それとも世界政府や革命軍との新たな関係性が築かれるのか――どちらにしても、彼女の存在は今後のストーリー展開において重要な鍵を握ることでしょう。
そしてヤマトに関しても、ワノ国を守るために残留したという判断が“成長の旅の第一歩”と解釈されており、今後の合流・加入のタイミングを見越しての布石とも考えられます。
いずれにしても、麦わらの一味の航海はまだ終わりません。そして、新たな仲間が加わることで、彼らの絆と物語はさらに深まっていくことでしょう。これからも目が離せません。
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