突然の雪やタイヤ交換の手間に悩まされていませんか?ヤリスクロスに乗っている方の中には、「スタッドレスタイヤは大げさだけど、何かあった時に備えておきたい」と考える方も多いのではないでしょうか。そんな悩みに応えてくれるのが、1年中使えるオールシーズンタイヤです。
本記事では、スタッドレスとの違いやコスト面のメリット、ヤリスクロスの純正サイズに合うおすすめタイヤ4選を詳しく解説。さらに、費用を抑える購入&交換のコツやよくある疑問にもお答えします。自分にぴったりのタイヤ選びで、安全かつ快適なカーライフを手に入れましょう。
1. ヤリスクロスにオールシーズンタイヤを選ぶべき理由
出典:TOYOTA
1-1. スタッドレスタイヤとの違い
スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路面での走行性能に特化した冬専用のタイヤです。対してオールシーズンタイヤは、乾いた路面から雨の日、軽い雪道まで幅広い路面状況に対応できるよう設計されており、「たまにしか雪が降らない地域」で車を使う方にとって非常に便利な選択肢です。たとえば東京都心や大阪市内のように、年に数回程度しか雪が積もらない地域では、スタッドレスタイヤをわざわざ買って履き替えるのはコストも手間もかかります。
一方で、オールシーズンタイヤは1年を通して履き続けることができ、急な降雪にもある程度対応できるため、履き替えの手間が不要になります。さらに、オールシーズンタイヤの多くはスノーフレークマーク付きで冬用タイヤ規制にも対応しており、旅先などで突然雪が降っても安心して運転できます。走行性能に過度な期待はできませんが、「街乗りがメイン」「雪道はたまに走る程度」という使い方には最適です。
1-2. 年間を通して使える利便性とコスパ
タイヤの履き替えには、工賃や保管スペース、交換の時間といったコストがかかります。オールシーズンタイヤを選ぶ最大のメリットのひとつは、こうしたタイヤ交換の手間がなくなることです。年2回の履き替えが不要になることで、年間1~2万円程度のコスト削減が期待でき、保管場所も不要です。とくにマンション住まいでタイヤを置く場所が限られている方には大きな利点となります。
たとえば、横浜ゴムの「BluEarth-4S AW21」やグッドイヤーの「Vector 4Seasons Hybrid」などは、ドライ・ウェット・スノーすべてにバランスよく対応しつつも静粛性にも配慮されており、快適な乗り心地と経済性の両立が可能です。特に最近のモデルは寿命も長くなってきており、長距離通勤や旅行などにも対応できるスペックを持っています。
1-3. 雪の少ない地域に最適な選択肢
雪の降る回数が年に数回程度という地域では、スタッドレスタイヤを導入するかどうか悩ましいところです。オールシーズンタイヤは、そんな“中間地帯”に暮らす方にぴったりな選択肢です。例えば、愛知県や広島県の平野部のように、冬に数センチの積雪があるかどうかというエリアでは、スタッドレスタイヤを用意しても使わないまま終わる年もあります。
そんな地域であれば、夏も冬も同じタイヤで対応できるオールシーズンタイヤにすることで、無駄なタイヤ交換や費用の発生を防ぐことができます。特に急な降雪時や旅行先で雪が降った際にも、タイヤを交換せずにそのまま走れる安心感は大きなメリットです。「普段は晴れが多く、冬も気温がそれほど下がらない地域」では、まさに合理的で現実的なタイヤ選びとなるでしょう。
2. ヤリスクロスの純正タイヤサイズをチェック
2-1. 標準タイヤサイズ「215/50R18」「205/65R16」について
ヤリスクロスの純正タイヤサイズは主に2種類あり、「215/50R18」と「205/65R16」が設定されています。これらはグレードやオプションによって装着されるサイズが異なります。18インチサイズは主に上級グレードに、16インチはベーシックグレードに採用されており、ホイールの大きさやデザインにこだわるか、乗り心地を重視するかによって選ばれることが多いです。
たとえば、タイヤを交換する際に「BluEarth-4S AW21」や「CROSSCLIMATE 2 SUV」などのオールシーズンタイヤを選ぶ際は、このサイズを基準に製品を探すことになります。タイヤサイズが合っていないと安全性にも直結するため、購入前にはしっかりと確認しましょう。
2-2. 自分の車に合ったサイズの確認方法
自分のヤリスクロスに合ったタイヤサイズを確認するには、実際に現在装着されているタイヤの側面を見て「215/50R18」や「205/65R16」といった表記をチェックするのが一番確実です。車検証にも記載はありますが、ホイールを社外品に交換していたり、中古で購入した車両の場合は前オーナーがタイヤサイズを変更している可能性もあるため、必ず実物のタイヤで確認するようにしましょう。
また、車両のドアを開けた内側に記載されているタイヤサイズラベルでも確認できます。このようにして実際のサイズを把握しておくことで、ネットでのタイヤ購入時にも安心して選ぶことができます。
2-3. 特別仕様車・中古車ユーザー向け注意点
特別仕様車や中古車として購入したヤリスクロスにおいては、標準とは異なるタイヤサイズが装着されている場合があります。たとえば、純正ホイールを外して17インチや15インチに変更されているケースや、外径が大きく異なるカスタム仕様にされていることもあります。
このような場合、標準サイズと同じ感覚でタイヤを選んでしまうと、装着できない・車検に通らないなどのトラブルが発生する可能性があります。とくに中古車を購入したばかりの方は、まず現在のタイヤとホイールサイズを正確に把握することが大切です。ネット通販などでタイヤを購入する際にも、サイズの選択ミスが起きないよう慎重に確認してから注文しましょう。
3. ヤリスクロスにおすすめのオールシーズンタイヤ4選【2025年版】
3-1. YOKOHAMA BluEarth-4S AW21|バランス重視の定番モデル
出典:YOKOHAMA
YOKOHAMAの「BluEarth-4S AW21」は、ヤリスクロスに非常にマッチしたバランス型オールシーズンタイヤです。静粛性・耐摩耗性・雪上性能といった基本性能が高いレベルでまとまっており、「タイヤ選びで失敗したくない」という方におすすめです。
特徴的なのは、内側と外側で異なるトレッドパターンを採用している点で、乾いた路面でもしっかりとグリップ力を発揮しながら、雪道ではエッジ効果で滑りにくい構造になっています。また、新開発のゴムコンパウンドにより、氷上でも安心できる制動性能を確保しています。
走行時のノイズも少なく、長距離ドライブでも疲れにくい設計になっており、通勤からレジャーまで幅広いシーンで活躍します。さらに、長寿命設計がされているため、タイヤ交換の頻度も抑えられ、ランニングコストも優秀です。
3-2. グッドイヤー Vector 4Seasons Hybrid|急な雪にも強い全天候型
出典:グッドイヤー
「Vector 4Seasons Hybrid」は、グッドイヤーの人気オールシーズンタイヤで、特に雪への対応力が評価されています。急な降雪にも履き替えなしで対応できるため、旅行先や山間部へ出かける方にとって非常に心強い存在です。
このタイヤの特徴は、冬用タイヤ規制をクリアする性能を持ちながらも、夏タイヤとしても高いレベルのグリップ力と耐久性を発揮すること。専用コンパウンドは低温でも硬くなりにくく、ドライやウェット路面での安定性も高いです。
排水性に優れたトレッドデザインが施されており、雨の日の運転も安心。価格も比較的リーズナブルで、タイヤとしての総合力とコストパフォーマンスを両立させたい方にぴったりです。とくに「冬も運転するけど、スタッドレスまでは必要ない」と考えているヤリスクロスユーザーにはおすすめです。
3-3. ミシュラン クロスクライメート2 SUV|静粛性&快適性も重視するなら
出典:ミシュラン
高級志向の方や、静粛性と快適性にこだわる方には、ミシュランの「クロスクライメート2 SUV」がおすすめです。雪道対応性能を持ちながらも、夏タイヤに匹敵するほどのグリップ力を発揮し、全体的に非常に高性能なモデルとなっています。
特徴としては、新開発のV字型トレッドパターンにより、雪や水を効率よく排出する構造となっており、滑りやすい路面でも安定感があります。また、ロードノイズの抑制にも力を入れており、車内での会話や音楽が聞きやすく、ロングドライブでも快適です。
さらに、性能劣化が少ないことでも定評があり、タイヤのライフサイクル全体を通して安定した性能を維持できるのも大きな魅力です。乗り心地と安全性、そして耐久性を兼ね備えたタイヤを求めている方には、ぜひ検討していただきたい一品です。
3-4. クムホ SOLUS 4S HA32|コスパ最重視!安価で試したい人向け
出典:クムホ
「とにかく安く済ませたい」「オールシーズンタイヤを試しに履いてみたい」という方には、クムホの「SOLUS 4S HA32」が最適です。韓国メーカーによる海外製タイヤながら、スノーフレークマーク取得済みで雪道性能も確保されており、コスト重視のユーザーには非常に人気です。
価格帯は4本で数万円以内に抑えられることも多く、特に16インチなど小径サイズではその恩恵が大きくなります。もちろん価格が安い分、走行性能や耐久性の面では上位メーカーに劣る部分もありますが、街乗りメインで使用する分には問題ないレベルの品質です。
最初の1セットとして試してみたり、短期的に車に乗る予定の方にもおすすめで、「とりあえず履けるオールシーズンタイヤが欲しい」というニーズをしっかりと満たしてくれるモデルです。
4. タイヤ交換費用を安く抑えるコツ
4-1. ディーラー・カー用品店 vs ネット通販の価格差
タイヤ交換費用を抑えたいときに見直すべきポイントの一つが、購入場所です。ディーラーやカー用品店でタイヤを購入・交換すると、商品の価格と工賃の両方が高めに設定されている場合が多く、トータルで数万円の差が出ることもあります。
たとえば、215/50R18サイズのオールシーズンタイヤを4本交換する場合、ディーラーでは10〜20万円近くかかるケースもありますが、ネット通販で同じサイズのタイヤを購入し、持ち込み交換を依頼すれば、5~10万円前後に収まることも珍しくありません。こうした価格差を知っておくだけでも、かなりの節約につながります。
4-2. 持ち込みタイヤ交換のすすめ
ネット通販でタイヤを安く手に入れたら、次に検討したいのが「持ち込み交換」です。最近では、持ち込みOKのタイヤショップも増えており、16インチであれば4本で8,000円未満の工賃で対応してくれるお店もあります。
注意点としては、ショップによって持ち込み対応の有無や工賃が異なるため、事前に確認することが大切です。地域の個人経営店などは、価格が安く丁寧な作業をしてくれることも多く、常連になるとさらに融通が利くケースもあります。
4-3. おすすめのショップ検索方法(Googleマップ/Amazon取付サービス)
持ち込み交換をお願いするショップを探す際には、「Googleマップ」で「タイヤ交換」や「持ち込み タイヤ交換」と検索するのが手軽でおすすめです。実際のユーザーレビューや作業内容が確認できるため、安心して依頼できるお店を見つけやすいです。
また、Amazonでタイヤを購入した場合には、「タイヤ取付サービス」を利用することで、日本全国の提携店に配送・取付が可能です。手続きも簡単で、購入時に一緒に取付予約ができるため、通販と持ち込み交換をスムーズに連携させることができます。コストを抑えながらも安心してタイヤ交換したい方には、非常に便利なサービスです。
5. オールシーズンタイヤ購入前によくある質問
5-1. スタッドレスタイヤとの比較で注意すべき点は?
オールシーズンタイヤは1年を通して履き続けられる便利さがありますが、スタッドレスタイヤのように氷点下の凍結路や深い積雪への対応力はやや劣ります。とくに寒冷地での使用や、アイスバーンが頻発する地域では、スタッドレスタイヤのほうが安心感は上です。
一方、関東や関西の都市部のように雪が年に数回しか降らないエリアでは、オールシーズンタイヤでも十分な性能を発揮します。たとえば、「BluEarth-4S AW21」や「Vector 4Seasons Hybrid」などはスノーフレークマーク付きで、冬用タイヤ規制にも対応しており、高速道路での通行も問題ありません。
ただし、降雪量が多い地域やスキー場へ頻繁に行かれる方は、スタッドレスタイヤを選んだ方が無難です。用途や居住地域に応じて、タイヤの特性を見極めることが大切です。
5-2. 車検は問題ない?
オールシーズンタイヤは、基本的に車検に通ります。ただし、以下の点には注意が必要です。
まず、タイヤサイズが車両に適合しているかどうか。たとえばヤリスクロスであれば「215/50R18」や「205/65R16」が純正サイズとなります。この範囲から外れるサイズを装着すると、車検に通らない可能性があります。
また、トレッドパターンやタイヤの摩耗状態も重要です。スノーフレークマーク付きであっても、スリップサインが出ているような状態では当然NGです。新品購入時には問題ありませんが、数年使用した後の車検では、残り溝のチェックも欠かせません。
オールシーズンタイヤを装着していても、適切なサイズ・状態であれば安心して車検に臨むことができます。
5-3. 本当に雪道でも大丈夫?どこまで走れる?
オールシーズンタイヤは、軽い積雪やシャーベット状の雪道であれば、十分に対応可能です。たとえば、「クロスクライメート2 SUV」や「BluEarth-4S AW21」は、雪上でも安定したグリップ力を発揮できる構造とコンパウンドを採用しています。
ただし、急な坂道やアイスバーン、深い積雪では限界があります。これはトレッドパターンの違いによるもので、スタッドレスのように氷を噛むような設計にはなっていないからです。
「年に1〜2回の雪道」や「高速道路の通行規制をクリアできればOK」という用途であれば問題ありませんが、「豪雪地帯での毎日の運転」や「アイスバーンの峠道」といった環境では、オールシーズンタイヤだけでは不安が残ります。
どこまで走れるかは地域の降雪状況や気温にも左右されますので、普段の使用環境をよく考慮したうえで選びましょう。
6. まとめ|ヤリスクロスに最適なオールシーズンタイヤの選び方
6-1. 用途・予算・好みに応じた最適モデルを選ぼう
オールシーズンタイヤと一口にいっても、それぞれに個性があります。たとえば、静粛性と耐久性のバランスが良い「BluEarth-4S AW21」、雪への対応力が高い「Vector 4Seasons Hybrid」、高性能かつ快適な走りが魅力の「クロスクライメート2 SUV」、価格重視なら「SOLUS 4S HA32」など、目的や予算に応じて選ぶのがポイントです。
「街乗り中心でたまに雪道を走る程度」「ドライブ好きで年間走行距離が長い」など、自分の使い方を振り返って、それに合ったタイヤを選ぶようにしましょう。
6-2. 交換方法と購入場所で節約しよう
オールシーズンタイヤの導入にあたっては、タイヤそのものの価格だけでなく、交換費用や取り付けの方法も重要なポイントです。ディーラーやカー用品店では高くつきがちですが、ネット通販で購入し、持ち込み交換に対応した店舗に依頼することで、全体のコストを数万円単位で抑えられる可能性があります。
たとえば、16インチサイズであれば工賃込みでも1万円前後に収まることもあり、浮いた費用でドライブ旅行を楽しむことも可能です。GoogleマップやAmazonの取付サービスを活用して、手間なく賢く節約しましょう。
6-3. 万が一の雪にも備えて、安全で快適なドライブを
オールシーズンタイヤの最大の魅力は、急な雪でも「そのまま走れる」という安心感です。特に天気が読みにくい冬の移動では、出先で雪に見舞われることも少なくありません。そんな時、履き替え不要であるオールシーズンタイヤが心強い味方になります。
もちろん、すべての雪道に完全対応できるわけではありませんが、都市部や中間気候の地域で日常的にクルマを使う方にとっては、手間とコストを減らしながら安全性を確保できる現実的な選択肢です。ヤリスクロスの機動力を活かしつつ、万が一に備えての安心を得るなら、オールシーズンタイヤは一考の価値があります。
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