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名探偵コナンが中国で批判された理由とは?炎上の背景を解説

探偵コナンが中国で批判された理由とは?炎上の背景を解説 トレンド

人気アニメ『名探偵コナン』が、なぜ中国で批判を受けているのでしょうか。きっかけは『僕のヒーローアカデミア』とのコラボ企画でしたが、そこには過去の炎上騒動や歴史的背景が複雑に絡んでいます。

中国SNSで広がった誤解、政府系メディアの反応、そしてIP管理企業による声明など、今回の騒動は一部のファン同士の摩擦にとどまらず、文化や歴史認識にも波及しています。

この記事では、コラボの内容や批判の理由、過去の事例、そして日中のコンテンツ交流における課題まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。

1. なぜ今、名探偵コナンが中国で批判されているのか?

2024年初頭、中国のSNS上で突如として「名探偵コナン」への批判の声が広がりました。原因はアニメ『名探偵コナン』と『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』のコラボ企画。人気作品同士のコラボに見えましたが、ある過去の経緯がきっかけとなり、中国の一部ネットユーザーが強く反発したのです。

とくに注目されたのは、「中国を侮辱しているのではないか」という誤解の声。批判が高まったことで、『コナン』の知的財産を管理している中国・上海の企業が、急きょ声明を発表する事態にまで発展しました。

アニメや漫画が持つ国際的な影響力の大きさを示す一方で、過去の文脈や感情の受け取り方が、異なる文化圏でどのように解釈されるのかが問われる出来事となっています。

1-1. 発端は「僕のヒーローアカデミア」とのコラボ企画

今回の騒動の発端となったのは、『名探偵コナン』と『僕のヒーローアカデミア』のコラボレーション企画でした。

この企画は、それぞれのアニメ放送に関する節目を記念するもので、『コナン』はアニメ放送30周年、『ヒロアカ』は10周年を迎えていました。双方の原作者がそれぞれの作品の主人公を描き下ろした特別イラストなどが公開され、ファンの間では話題になっていたのです。

ところが、『ヒロアカ』には過去に中国で炎上した経緯があり、その作品とのコラボに敏感になっていた一部のネットユーザーが反応。すぐさま批判の声が上がり、SNSを通じて一気に拡散されることになります。

1-2. 中国SNS上で拡散された誤解とは?

今回の批判には、「中国への侮辱を含んでいるのではないか」という誤解が大きく関わっています。

そもそも批判が集中したのは、『ヒロアカ』に対する過去のネガティブな印象が原因でした。2020年に中国で大きな批判を受けた際、その印象が根強く残っており、その作品と手を組んだ『コナン』に対しても連想的に怒りの矛先が向けられた形です。

SNS上では、「中国人をバカにしている」「なぜあの作品と組むのか」など、感情的な書き込みが相次ぎました。このような誤解が瞬く間に広がったことが、批判の大きな引き金となりました。

2. 「僕のヒーローアカデミア」の過去の炎上騒動とは

今回の名探偵コナンへの批判の根本には、『僕のヒーローアカデミア』が2020年に巻き起こした炎上騒動があります。このとき、特定のキャラクター名が中国国内で大きな物議をかもしました。

当時の騒動は一度収束していたように見えましたが、数年を経た今回のコラボで再燃したかたちになります。

2-1. 2020年、731部隊を連想させるキャラクター名が問題視

2020年、中国のSNSやメディアで炎上したのは、『ヒロアカ』に登場するキャラクターの名前「志賀丸太(しがまるた)」でした。

中国のネットユーザーの間で、「この名前は、旧日本軍の731部隊(関東軍防疫給水部)を連想させる」として強い批判が起こりました。731部隊は、日中戦争中に人体実験や細菌兵器の開発を行ったことで知られており、中国では非常にセンシティブな歴史的記憶にあたります。

このような歴史的背景に触れる形になったことで、作品自体への不信感や反感が中国国内で高まりました。

2-2. 中国国内での反発の経緯とその影響

この騒動の影響は大きく、中国のSNSでは「作品の配信停止を求める」などの声が上がりました。また、一部の中国国内プラットフォームでは関連商品の販売中止や削除が行われるなど、作品の流通にも影響が出ました。

結果的に、『ヒロアカ』側はキャラクター名を変更し、公式に謝罪を発表しました。しかし、ネットユーザーの間での不信感は完全には拭えず、それが今回の名探偵コナンとのコラボによって再び表面化したのです。

3. コナンとヒロアカのコラボ内容とは

今回問題視されたコラボレーションは、本来であれば両作品のファンにとって記念すべきイベントでした。

ところが、過去の問題が尾を引くかたちで、ポジティブな交流企画が逆に炎上につながってしまったのです。

3-1. 原作者同士の描き下ろしイラスト企画

コラボの中心となったのは、原作者同士が互いの作品の主人公を描いた描き下ろしイラストの公開でした。

『名探偵コナン』の青山剛昌さんは、『ヒロアカ』の主人公・緑谷出久を、『ヒロアカ』の堀越耕平さんは、『コナン』の主人公・江戸川コナンを描き、それぞれのファンに向けて発表しました。ファンにとっては貴重なアートであり、大きな話題を呼びました。

また、このイラストは商業施設の展示イベントにも使用され、実際に中国・広東省広州市のショッピングモールでも展示されていました。

3-2. コラボの背景と周年記念の意図

このコラボは単なるファンサービスにとどまらず、両作品にとって節目の年を記念した特別企画でした。

『名探偵コナン』は1996年にアニメ放送を開始して以来、2024年で30周年を迎え、『ヒロアカ』もアニメ化から10周年。いずれも長年にわたって愛され続けてきた作品であり、その節目を祝うためにコラボ企画が組まれました。

両作品の友情と尊敬に基づいたこの試みは、日本国内では好意的に受け止められていましたが、海外では文脈の違いが思わぬ誤解を生み、結果として議論を呼ぶことになったのです。

4. 中国側の反応とIP管理会社の声明

名探偵コナンと僕のヒーローアカデミアのコラボ企画が発表されて以降、中国国内ではSNSを中心に批判の声が急増しました。かつて中国で物議を醸した『ヒロアカ』とコナンが共同で企画を行ったことで、一部ユーザーの間で「中国を侮辱しているのでは」との声が浮上し、オンライン上で大きな波紋を広げることになったのです。

事態の拡大を受けて、『名探偵コナン』の中国におけるIP(知的財産)を管理する上海の企業が公式声明を発表する事態となりました。この反応は、エンタメコンテンツに対する中国市場の敏感さと、SNSによる世論の影響力の強さを象徴するものといえます。

4-1. SNS上の批判拡大と「侮辱」との声

中国最大級のSNS「微博(Weibo)」や動画プラットフォーム「Bilibili」などでは、コナンとヒロアカのコラボを「中国を軽視した行動だ」と非難するコメントが次々と投稿されました。

特に問題視されたのは、過去に731部隊を連想させるキャラクター名を使用していた『ヒロアカ』と、「名探偵コナン」が共同で作品を盛り上げている点です。一部のユーザーからは「中国人の感情を逆撫でしている」「なぜよりによってあの作品と組むのか」といった声が多数見られ、感情的な反応が先行する状況となりました。

これにより、コラボそのものの意図や背景が十分に伝わらないまま、誤解が加速していったと考えられます。

4-2. 上海の管理企業による釈明声明全文要約

こうした批判を受け、2024年1月31日、『名探偵コナン』の中国市場でのIPを管理する上海の企業が公式声明を発表しました。

声明の中で同社は、「今回のコラボはあくまで作品同士の友好的な交流であり、特定の国や地域を侮辱する意図は一切ない」と説明。さらに、「文化的な違いや誤解を招いたことについては真摯に受け止め、今後の企画においても慎重に対応していく」との姿勢を示しました。

この釈明により、批判が完全に収束したわけではありませんが、企業として迅速に反応したことが、一定の沈静化に寄与したとも見られています。

5. 中国政府系メディアの反応

一般のネットユーザーの反応にとどまらず、中国政府系メディアも今回の騒動に対して明確なスタンスを示しました。特に注目されたのが、湖北省の政府系メディア「極目新聞」による論評記事です。

この報道はSNSでの感情的な批判を後押しする形となり、中国国内の世論にさらなる影響を与えました。

5-1. 湖北省「極目新聞」による強い論調

2024年2月1日付で「極目新聞」が掲載した論評では、『僕のヒーローアカデミア』を「悪名高い漫画」と断定する非常に強い表現が用いられました。

記事では、かつての炎上事件を詳しく振り返りながら、「こうした過去を持つ作品とのコラボは不適切である」とする立場を明確に打ち出しています。さらに、「コナン側もその過去を知ったうえでコラボを進めたなら、より大きな問題である」と、批判の矛先は『コナン』にも向けられました。

このように、公的メディアによる強い論調が加わったことで、一般ユーザーの不信感に“お墨付き”が与えられたような構図となったのです。

5-2. メディアが問題視したポイントとは

極目新聞をはじめとする中国メディアが特に問題視したのは、「歴史的な背景を軽視しているのではないか」という点です。

731部隊という中国にとって非常にデリケートな歴史的トピックに一度関わった作品が、あたかも何事もなかったかのように他作品とコラボを行うことに対し、「過去の過ちを軽く見ている」との批判が出ました。

中国では歴史認識に関する問題は非常にナイーブな領域であり、日本のコンテンツが国際的に活動するうえで、繊細な配慮が求められる現実が改めて浮き彫りになりました。

6. 過去にもあった?中国における日本アニメへの批判事例

今回の『名探偵コナン』への批判は突発的なものではなく、過去にも日本アニメが中国で物議を醸した事例が複数存在しています。

そこには、アニメというエンタメの枠を超え、歴史・政治・文化といった深層の価値観の違いが色濃く反映されているのです。

6-1. ポケモン、進撃の巨人などの事例紹介

たとえば『ポケットモンスター』に関しては、かつて中国国内で特定キャラクターのデザインや名称が「文化的侮辱に当たる」として一部修正が加えられたことがありました。

また『進撃の巨人』も、一部の描写や軍事的な設定が中国国内で「特定の思想を肯定している」と誤解され、SNS上で問題視されたことがあります。

こうした事例から見ても、人気アニメだからといって必ずしも好意的に受け取られるとは限らず、内容によっては厳しい視線が注がれることがわかります。

6-2. 文化・歴史的背景が影響するケースも

多くの場合、単なる描写の問題というよりも、文化的・歴史的な背景が影響していることが特徴です。

中国では、近代以降の歴史、とくに日中戦争や日本の軍事行動に対する記憶が非常に強く残っており、これに関わる要素がフィクションの中に少しでも含まれていると、過敏に反応が起きやすい傾向にあります。

国ごとの歴史認識や価値観の違いが、創作物への評価にも直結するという点は、今後の国際的な作品展開において重要な要素といえるでしょう。

7. 今回の騒動から見える「日中コンテンツ交流」の課題

今回の件は、単なる一過性のSNS炎上にとどまらず、日中間の文化交流の根底にある課題を改めて突きつけるものとなりました。

コンテンツが国境を越えて共有される時代だからこそ、誤解や摩擦を防ぐための努力が求められています。

7-1. コラボ企画のリスクと重要性

国際的なコラボレーションは、ファンにとっては夢のような企画である一方で、過去の経緯や文化的背景に対する理解が欠けると、大きなリスクを伴います。

制作サイドが十分なリサーチや配慮を行わなければ、意図しない批判にさらされる可能性があることが、今回の騒動で改めて示されました。

しかし一方で、異なる文化を尊重し合いながら作品を通じて繋がることができれば、それは強い絆となり、作品の世界観をより深く広げるチャンスにもなります。

7-2. 誤解を防ぐために必要な視点と配慮

国際的な視野で作品を展開する際には、現地の文化的・歴史的感情をきちんと理解したうえで、配慮を持った表現が求められます。

また、誤解が起きた際に迅速に対応するための体制や、丁寧なコミュニケーションを取る姿勢も重要です。

今後、日中両国がエンターテインメントを通じてより良い関係を築いていくためには、感情や背景を共有しながら歩み寄る姿勢が、何よりも大切だといえるでしょう。

 

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