ブルージェイズのクレメント選手が使っていたのは、日本の中学生がかつて使っていた中古のミズノ製グローブだったという驚きの事実が話題になっています。しかも彼は、そのグラブを使ってメジャーリーグの守備賞を受賞。高価な最新モデルではなく、オークションで入手した使い込まれた日本製グローブを選んだ理由とは一体何だったのでしょうか？
この記事では、クレメント選手のプロフィールや守備力の評価、日本人女性から購入されたグローブの詳細、現在の中古市場の状況や復刻版との違い、さらにはファンの声までをわかりやすく整理してお伝えします。
1. クレメントとは何者？ブルージェイズで話題の選手を解説
2025年のワールドシリーズで、ブルージェイズのアーニー・クレメント選手が使用していた“中古のミズノ製グローブ”が、SNSを中心に大きな話題となりました。そのグラブの特徴もさることながら、「そもそもクレメントとはどんな選手なのか？」という疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。
ここでは、彼の基本プロフィールや野球キャリア、ブルージェイズでの活躍ぶり、さらには守備力を評価された実績までを詳しくご紹介します。
1-1. クレメント選手のプロフィールと経歴
アーニー・クレメント（Ernie Clement）選手は、1996年3月22日生まれ。アメリカ・ニューヨーク州ロチェスター出身で、2025年現在の年齢は29歳です。身長182.9cm、体重77kg、右投げ右打ちの内野手として知られています。
大学はバージニア大学に進学し、2017年のMLBドラフトでクリーブランド・ガーディアンズから指名を受けプロ入り。2022年にはアスレチックスに移籍し、2023年以降はトロント・ブルージェイズに所属しています。
物腰柔らかで気さくな性格としても知られており、チーム内ではムードメーカー的な存在である一方で、冷静かつ真面目な一面も併せ持っている選手です。
1-2. メジャーでのポジションと受賞歴とは？
クレメント選手の最大の特徴は、その「守備の柔軟性」です。2025年シーズンでは、ブルージェイズの内野全ポジションをこなし、「フィールディング・バイブル・アワード」のマルチポジション部門で初受賞を果たしました。
フィールディング・バイブル・アワードとは、メジャーリーグで最も優れた守備を見せた選手に贈られる名誉ある賞であり、ポジション別に受賞者が選ばれます。クレメントはその中でも「複数ポジション部門」において選ばれ、守備のユーティリティ性が高く評価された結果となりました。
ブルージェイズとしては2年連続の受賞（2024年はドールトン・バーショー選手）であり、チームとしても守備力の高さが際立っている中での快挙です。
2. クレメントが愛用するグローブとは？中古ミズノ「ビッグM」の魅力
ワールドシリーズ中継で注目されたのが、クレメント選手が使用していたグローブ。なんと、日本のミズノ社が1999〜2006年にかけて展開していた「ビッグM」ロゴの中古グローブでした。
一見するとボロボロのグラブを、世界最高峰の舞台で堂々と使用する姿に、多くの野球ファンが親近感と感動を抱いたのです。
2-1. なぜメジャーリーガーが中古の日本製を選んだのか
高級グラブをスポンサーから提供されることも多いメジャーリーガーの中で、クレメント選手はあえて「中古の日本製グローブ」を選びました。その理由は、“日本製の品質”と“使い込まれた革の柔らかさ”に惚れ込んだからだと言われています。
クレメント選手は、もともと日本製の道具に強い関心を持っており、中古市場で自身に合うグラブを探し求めるのが趣味のようです。実際に愛用していたビッグMモデルは、ネットオークションを通じて購入したものだとされています。
新品にはない馴染みやすさ、そして日本製ならではの耐久性やフィット感が、彼の信頼を勝ち取ったのでしょう。
2-2. 実際のグローブ画像やモデル名は？
クレメント選手が使用していたのは、ミズノの硬式グローブ「ビッグM」時代のモデルで、特に人気のあった「二岡型（クロスIW）」ではないかと推測されています。
このモデルは、ポケットが浅く、握り替えがしやすい設計となっており、三塁手・遊撃手向けのデザインです。現在は販売されていないため、入手するには中古市場を探すしかありません。
試合中の映像を見ても、グローブがやや小ぶりでコンパクトな設計になっており、軽快な守備動作を実現するための仕様となっていることが分かります。
2-3. 日本製ビッグMの特徴と評価
「ビッグM」とは、ミズノが1999〜2006年頃に使用していた旧ロゴの通称で、この時代のグローブは特に革質と縫製が優れていると評価されています。
- 国産牛革のキップレザー使用
- 日本国内の職人によるハンドメイド仕上げ
- 芯が硬めで型崩れしにくい
- 使い込むほどに手に馴染む
このような特長が詰まっており、現行のモデルにはない「重厚感と耐久性」が魅力です。中古であっても「ビッグM」が支持され続けているのは、こうした背景があるからにほかなりません。
3. クレメントのグローブは日本人が使っていた？その入手経緯に驚き
多くの人が驚いたのは、クレメント選手の愛用グラブが「日本人が使っていた中古品」だったという事実です。新品のプロモデルではなく、かつて日本の中学生が部活動で使っていたものが、MLBの舞台に立っている――その物語性に心を打たれたファンも少なくありません。
3-1. 中学生が使っていたグローブを購入
このグラブは、日本の中学生が部活で使用していたもので、年季の入った状態であったにも関わらず、クレメント選手はそのフィット感と使いやすさを気に入り購入したとのことです。
体格的に不安もあったと思われますが、クレメント選手の手のサイズにちょうど良かったようで、実際にフィールドでも問題なく使用されていました。
あえて「新品ではないグラブ」を選ぶスタイルは、用具へのこだわりや職人魂を感じさせる姿勢として、多くの野球ファンに好印象を与えています。
3-2. 日本人女性が出品したとの報道内容とは
さらに注目を集めたのは、このグローブを出品していたのが「日本人女性」だったという点です。自身の息子さんが中学野球部で使っていたグラブをネットオークションに出品し、それをまさかメジャーリーガーが購入するとは夢にも思わなかったはずです。
価格は150ドル（日本円で約2万3,000円）程度で取引されたとされています。一般的な新品のミズノ硬式グラブが3〜7万円程度であることを考えると、非常にリーズナブルな買い物であったことが分かります。
このエピソードは、単なる選手と道具の話を超えて、国境を越えた野球文化のつながりを感じさせるストーリーとして、多くの人々に感動を与えました。
4. クレメントのグローブはどこで買える？中古・オークション事情
クレメント選手が愛用するミズノの「ビッグM」グローブは、現在では新品での流通がほぼなく、中古市場やオークションでしか手に入らない希少品となっています。彼がこのグラブを選んだ背景や、どこで購入できるのかといった情報は、ファンにとって非常に関心の高いポイントです。
ここでは、クレメント選手が入手した経緯や、現在の中古流通の状況、そして復刻モデルとの違いについて詳しく解説していきます。
4-1. オークションで購入された過去
アーニー・クレメント選手が現在使っているミズノの「ビッグM」グローブは、なんとネットオークションで手に入れたものです。出品者は日本人女性で、息子さんが中学生時代に使っていたグローブを出品したとのこと。そのグラブを、クレメント選手が個人的に150ドル（約2万3,000円）で落札したという事実が明らかになっています。
このエピソードは、ファンの間でも「まさかメジャーリーガーが日本の中学生のお下がりを？」と驚きを持って受け止められ、同時に「選手の道具選びに対する真摯な姿勢」として称賛を集めました。
オークションを通じて偶然巡り会った“使い込まれたグローブ”が、今ではワールドシリーズの舞台で活躍しているのですから、道具にも物語があることを改めて感じさせてくれます。
4-2. メルカリや楽天などでの中古市場の現状
現在、「ビッグM」ロゴのミズノグローブを探すには、中古市場に目を向けるのが現実的です。特にメルカリ、ヤフオク、楽天市場の中古品カテゴリでは、時折ビッグMモデルが出品されており、状態や価格も様々です。
価格帯としては、使用感のあるものが1〜2万円台で取引されていることが多く、状態が良好なものや未使用品に近いものになると、3万円以上になるケースもあります。
とはいえ、ビッグM時代（1999〜2006年）のモデルは製造から20年以上経過しているため、パーツの劣化やレザーの乾燥なども注意が必要です。購入時には、写真や説明文をよく確認し、出品者とやり取りを行うのが安全です。
また、近年の人気上昇により、出品からすぐに売り切れることもあるため、見つけたら早めの判断が重要です。
4-3. 復刻版「ビッグM」との違いも紹介
近年では、ミズノから「ビッグM」ロゴを再現した復刻版モデルも限定販売されています。これらは完全な再生産ではなく、外見にビッグMのデザインを採用しつつ、中身は現代仕様にアップデートされた“ハイブリッドグラブ”です。
復刻版は、最新の素材や加工技術を用いた柔らかく扱いやすい設計で、特に初心者や少年野球プレーヤーにも人気があります。ただし、クレメント選手が使用しているオリジナルのビッグMとは違い、革の厚みや芯の硬さなど、プロ仕様の重厚感は再現されていません。
中古市場に出回る“本物のビッグM”は、日本国内の職人による手作業で作られ、牛キップレザーの耐久性とフィット感が魅力。中古品であっても高評価が続くのは、こうした「本物ならではの味わい」があるからです。
5. クレメントのグローブに対するSNSやファンの声
アーニー・クレメント選手が、ボロボロの中古ミズノグローブを試合で使用している姿は、SNSやファンの間でも大きな反響を呼びました。特に日本の野球ファンの間では、「親近感がわいた」「日本製を大切にしてくれて嬉しい」といった声が多く寄せられています。
最新の高級グローブではなく、あえて中古の日本製を使う姿勢に共感したという意見も多く、その人柄までも感じられるような反応が広がっています。
5-1. 「親近感がわく」と話題に
SNSでは、「自分が中学時代に使っていたようなグラブをメジャーリーガーが使ってるなんて信じられない」といった驚きとともに、「なんだか応援したくなる」といった親しみの声が目立ちました。
グローブの見た目は使い込まれていて決して新品のような輝きはありません。しかし、それを堂々と使用するクレメント選手の姿勢に、「高価なものだけが価値じゃない」「道具を大切にする心が伝わる」といった温かいコメントが多く見受けられます。
野球ファンとしても、こうした人間味のある選手には特別な思いを抱くものです。中でも「日本人女性が出品していたグラブを使っている」という事実に、日本人としての誇らしさを感じたという声も少なくありませんでした。
5-2. 日本製への信頼と好感度の背景
クレメント選手はもともと日本製の道具を愛用しており、グローブだけでなく他の用具でも「日本製」にこだわる傾向があると言われています。この姿勢は、彼が製品の品質だけでなく、職人の手仕事や道具への敬意を感じ取っていることの表れではないでしょうか。
また、現在でも日本のプロ選手やメジャーリーガーの中には、ミズノやアシックスなどの日本メーカーを選ぶ選手が多数います。その中でクレメント選手は、中古という選択肢まで含めて日本製を愛用しており、ファンからは「見る目がある」「本当に道具が好きなんだな」と高く評価されています。
このように、彼の道具へのこだわりが単なる趣味にとどまらず、野球への姿勢そのものとリンクしている点が、多くの支持を集めている理由といえるでしょう。
6. クレメントの使用グラブとマルチポジション受賞の関係性
クレメント選手が使用している中古のビッグMグラブは、単に話題性のある道具というだけでなく、実際に高いパフォーマンスを支える重要なアイテムでもあります。2025年のフィールディング・バイブル・アワードで「複数ポジション部門」を受賞したことからも、その守備力はプロの中でも高く評価されています。
ここでは、なぜ彼が一つのグローブで複数ポジションをこなせるのか、そしてその評価にグラブがどう貢献しているのかを掘り下げていきます。
6-1. 複数ポジションを1つのグローブでこなす理由
通常、内野手は守るポジションごとにグローブを使い分けるのが一般的ですが、クレメント選手は1つのグローブで全内野を守るユーティリティ性を発揮しています。
これは彼の技術力はもちろんですが、ビッグMのグローブが持つ「柔らかさと扱いやすさ」「コンパクトで万能な設計」がマッチしているからこそ可能なのだと考えられます。
特に彼が使用しているモデルは浅めのポケット設計で、握り替えが素早くできるため、二塁手・三塁手・遊撃手いずれにも適している点が評価されています。
6-2. 2025年フィールディング・バイブル・アワード受賞の実力
フィールディング・バイブル・アワードの「マルチポジション部門」は、単に守備位置をこなせるだけでなく、すべてのポジションで高い守備指標を示した選手に贈られます。
クレメント選手は2025年シーズン、ブルージェイズで内野すべてのポジションを守り、そのすべてで安定したパフォーマンスを見せました。特に守備率の高さや守備範囲の広さが光り、過去の受賞者であるドールトン・バーショー選手に続く快挙となりました。
その裏には、「自分に最もフィットするグローブを選ぶ」という、道具に対する強いこだわりがあったことは間違いありません。ビッグMの中古グラブが、彼の守備力を最大限に引き出す“相棒”になっていたのです。
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