ウクライナ出身の若き関脇・安青錦新大(あおにしき あらた)さんが、2025年十一月場所で優勝候補として注目を集めています。では、「安青錦って何者?」「本当に強いの?」「外国人力士としての苦労は?」「結婚してるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、安青錦さんの出身地や来日までの経緯、相撲界入りの背景をはじめ、急速な出世の理由、得意技や成績、十一月場所の最新戦績まで詳しく解説します。さらに、結婚や家族、趣味などプライベートにも迫ります。
読み進めていただくことで、安青錦さんの魅力や今後の可能性がより深くわかる内容になっています。
1. 安青錦は何者?プロフィールと経歴まとめ
1-1. 本名・出身・年齢など基本情報
安青錦 新大(あおにしき あらた)さんは、2004年3月23日生まれの現在21歳。
本名はダニーロ・ヤブグシシン(ウクライナ語: Данило Явгусішин)で、ウクライナ中西部にあるヴィーンヌィツャ州の出身です。
身長182cm、体重138kgの恵まれた体格で、BMIは41.66。所属は安治川部屋、血液型はB型です。
彼の四股名「安青錦」は、師匠である元関脇・安美錦の「安」と「錦」、ウクライナ国旗の青を表す「青」、そして日本での生活を支えてくれた山中新大さんから「新大」をとって名付けられました。
外国人力士ながらも、高い日本語能力と真摯な姿勢でファンの心を掴んでいます。
1-2. ウクライナからの来日と相撲への道
安青錦さんが日本に来たきっかけは、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻でした。
戦火を逃れる形で同年4月に来日し、相撲を続けられる環境を求めて、日本での新たな挑戦をスタートさせました。
実はウクライナ時代から相撲への関心は強く、7歳で相撲を始め、2019年の世界ジュニア相撲選手権では3位という好成績を収めています。また、レスリングの経験もあり、17歳でウクライナ国内大会の110kg級を制した実績も。
少年時代に見た朝青龍と貴乃花の取組に感動し、大相撲への憧れを強くしたそうです。
こうした経歴を経て、日本での相撲人生が本格的に始まりました。
1-3. 関西大学・報徳学園・安治川部屋との関わり
来日直後の安青錦さんは、2019年のジュニア大会で知り合った関西大学相撲部の主将・山中新大さんの自宅に身を寄せ、関西大学や報徳学園の相撲部で稽古を重ねました。
その後、報徳学園の相撲部監督が安治川親方に紹介し、2022年12月に安治川部屋の研修生として入門。
2023年7月には正式に新弟子検査に合格し、同年9月場所で初土俵を踏みました。
彼の入門は、力士としての素質だけでなく、彼を支えた人々のつながりと温かさがあってこそ実現したものでした。
2. 安青錦の相撲キャリアとスピード昇進の理由
2-1. 初土俵から関脇昇進までの記録的スピード
安青錦さんは、2023年9月場所で初土俵を踏んで以降、わずか13場所というスピードで関脇に昇進。これは付け出しを除くと史上最速の記録です。
これまでの最速記録を持っていた小錦をも上回り、その昇進スピードには相撲ファンも驚きを隠せません。
2025年11月場所では東関脇として土俵に立っており、将来的な大関昇進候補としても注目されています。
2-2. 各段での成績と優勝歴(序ノ口・序二段)
彼はデビュー以来、各段で圧倒的な成績を残してきました。
- 2023年11月場所:序ノ口優勝(7戦全勝)
- 2024年1月場所:序二段優勝(7戦全勝)
その後の三段目・幕下でも連続して6勝1敗の好成績を収め、わずか4場所で幕下上位へ到達。
2024年9月場所には西幕下4枚目となり、その場所でも6勝1敗を記録して新十両昇進を果たしました。
相撲界において、これほど安定して勝ち続ける力士は非常に稀です。
2-3. 三賞受賞や金星の獲得経緯
2025年3月場所の新入幕から、4場所連続で三賞を受賞している安青錦さん。
- 2025年3月:敢闘賞
- 2025年5月:敢闘賞
- 2025年7月:技能賞 + 初金星(vs豊昇龍)
- 2025年9月:技能賞
特に、2025年7月場所での金星獲得は注目で、横綱・豊昇龍を「渡し込み」で破りました。
初土俵から12場所での金星獲得は、付け出しを除くと史上最速記録です。
勢いだけでなく、確かな技術と精神力を持った力士であることが証明されています。
2-4. 技の特徴・得意技と取り口の解説
安青錦さんの得意技は、右四つからの寄り切り。
頭を低く下げて密着するような取り口が特徴で、下から攻めるスタイルが非常に印象的です。
レスリングの経験がベースにあるため、足技や体の使い方が巧みで、時には内無双や足取りといった技巧派の技も見せます。
師匠・安治川親方(元安美錦)からも丁寧な指導を受けており、すでに「技巧派力士」として高い評価を得ています。
3. 2025年十一月場所の安青錦:優勝候補の実力は?
3-1. 現在の番付は「東関脇」!注目のポジション
2025年11月場所、安青錦さんは東関脇に位置しており、三役の中でも大関昇進に最も近い存在とされています。
わずか13場所での関脇昇進は、付け出しを除けば歴代最速。
それだけに、今場所での成績次第では、「大関」の文字が現実味を帯びてくると見られています。
三賞を連続で受賞している勢いに加え、安定感のある取り口が高く評価されています。
3-2. 十一月場所中盤戦までの成績:7勝1敗で快進撃
2025年11月場所は中日(8日目)を終えた時点で、安青錦さんは7勝1敗という堂々たる成績。
8日目では小結・高安を相手に「渡し込み」で勝利を収めており、これまでの実力がいかんなく発揮されています。
横綱・大の里が8連勝中でリードしてはいるものの、安青錦も優勝戦線にしっかりと踏みとどまっている状況です。
後半戦の上位戦次第では、一気にトップに躍り出る可能性も十分あります。
3-3. 優勝への条件とライバル力士の状況
現時点で優勝するためには、残り7日間での全勝に近い成績が求められます。
ライバルとなるのは、横綱・大の里(8勝0敗)、豊昇龍(6勝2敗)など。
特に大の里との直接対決がカギとなります。
安青錦さん自身も過去に横綱・豊昇龍を破った実績があり、上位戦でも十分に勝負できる力を持っています。
優勝経験はまだありませんが、その存在感と実力からすでに「優勝候補」としての呼び声が高く、九州場所後の番付次第では大関昇進の足掛かりになるとみられています。
4. 安青錦は外国人?ウクライナ出身の背景
4-1. 出身地はウクライナ・ヴィーンヌィツャ州
安青錦 新大(あおにしき あらた)さんは、ウクライナのヴィーンヌィツャ州という地域の出身です。
この地域はウクライナ中西部に位置し、農業や工業が盛んな土地柄として知られています。
そんな環境で育った彼は、幼い頃から体を動かすことに親しみ、7歳から相撲を始めました。
相撲という日本独自の文化にウクライナで出会い、惹かれていったこと自体が非常に珍しく、国境を越えた“相撲愛”が今の彼を形作っています。
少年期の国際大会では世界ジュニア相撲選手権3位という実績もあり、その頃からすでに並外れた素質を見せていました。
4-2. 国籍・母国とのつながり・家族構成
現在も安青錦さんはウクライナ国籍を持つ外国人力士です。
ただし、2022年にロシアのウクライナ侵攻が始まって以降、戦火を避けるために日本に渡り、相撲を続けられる環境を選択しました。
家族構成については、両親と異母兄が1人いることがわかっています。
両親は現在ドイツで生活しており、クリーニング会社に勤めているそうです。
仕送りについては「特にしていない」と話しており、自立した生活を送っている様子が伝わってきます。
こうした背景には、単なる力士としての努力だけではなく、一人の若者としての覚悟と生き抜く強さが感じられます。
4-3. 日本語の習得と生活への適応力
来日からわずか3年あまりの安青錦さんですが、日本語は非常に堪能です。
本人によれば、日本語学校にも通っていたものの、実際には日常会話を通じて自然に身につけたとのこと。
日本語での取材対応もスムーズにこなし、インタビューではユーモアを交えながら自分の言葉で語れる力を持っています。
また、日本の食文化や生活習慣にもすっかり慣れており、「牛タンが大好物」「サウナが趣味」といった一面も。
文化的な違いや言語の壁を乗り越え、日本社会と相撲界にしっかりと溶け込んでいることが、多くの人々に好感を持たれている理由の一つです。
5. 安青錦の結婚は?プライベートな一面
5-1. 現在結婚しているのか?
現時点(2025年)で、安青錦さんが結婚しているという情報は確認されていません。
彼はまだ21歳と若く、角界でのキャリアを積むことに集中している段階と思われます。
これまでのインタビューや報道でも、結婚や恋愛に関する話題には触れていないため、今は相撲に全力を注いでいると見て間違いないでしょう。
将来的にどのようなパートナーを選ぶのか、ファンの間でも静かな注目を集めています。
5-2. 家族との関係や仕送りの有無
先述の通り、安青錦さんの両親は現在ドイツで働いており、彼自身は日本で自立した生活を送っています。
「仕送りは特にしていない」と語っており、すでに一人の社会人、力士として自分の足でしっかりと立っている印象です。
ただ、家族との絆は強く、インタビューでは「勝つ姿を母国の人々に見せたい」と話しており、ウクライナという母国への思いや誇りを忘れていないことがうかがえます。
困難な時代を生き抜いた若者ならではの精神力が、土俵の上での強さにも直結しているようです。
5-3. 好きな音楽・テレビ・趣味など人柄紹介
安青錦さんの好きなアーティストは、なんと河島英五さん。
中でも「時代おくれ」という楽曲を特に好んでいるそうで、21歳の若者としては意外にも昭和レトロな感性を持っています。
また、サウナが趣味で、しっかりと身体を整えるルーティンを大切にしているようです。
好きなテレビ番組は『ジャンクSPORTS』、漫画は『はじめの一歩』と、スポーツをテーマにしたメディアコンテンツに共感を抱いていることも印象的。
真面目で努力家ながらも、ちょっとお茶目で親しみやすい人柄が垣間見える一面です。
6. 安青錦が注目される理由:今後の可能性と期待
6-1. 大関昇進はあるか?審判部長の見解
2025年9月場所で11勝4敗という好成績を残し、技能賞も受賞した安青錦さんに対しては、相撲協会内からも大関昇進への期待が高まっています。
高田川審判部長(元関脇・安芸乃島)は、「この場所が起点になる」と明言しており、今後の成績次第では2026年中の大関昇進も現実味を帯びてきました。
三役での2場所連続二桁勝利などが昇進の目安となる中、現在の安青錦さんの勢いと安定感は、まさに条件を満たす水準にあるといえるでしょう。
6-2. 技巧派×スピード昇進のハイブリッド型
彼の最大の特徴は、「技巧派でありながら、昇進スピードが異常に速い」というハイブリッドな存在であることです。
土俵では、内無双や切り返しなどの技巧技を繰り出す一方で、正面からの押し相撲にも強さを見せています。
さらに、初土俵から関脇までの昇進期間は**わずか13場所(史上最速)**という驚異的なスピード。
技術、柔軟性、精神力のすべてを兼ね備えており、世代交代が進む相撲界の中で「次の時代を背負う存在」として注目されています。
6-3. 相撲界の次世代スターとしての存在感
安青錦さんは、実力だけでなく、人間性や背景も含めて相撲界に新しい風を吹き込む存在です。
外国人としてのルーツを持ちながら、完全に日本の文化に溶け込み、しかも親しみやすく誠実なキャラクター。
こうした多面的な魅力は、単なる力士という枠を超えて、国際的な視点からも愛される存在になりつつあります。
将来的には大関、さらには横綱も視野に入る力士として、今後の取組や成長から目が離せません。
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