「新型ステップワゴンって、実際どのくらい売れているの?」と気になったことはありませんか。人気のミニバンとして知られるステップワゴンですが、月によって販売台数には大きな差があり、その背景にはさまざまな理由が隠されています。
この記事では、最新の月別販売台数や過去の推移、目標台数との比較、そして販売が伸びる要因や落ちる理由まで詳しく解説しています。さらに、生産体制や納期、値引き交渉のコツなど、購入を検討している方に役立つ情報も満載です。販売データから見える今後の展望もあわせてご紹介します。
1. はじめに
出典:HONDA
新型ステップワゴンは、ファミリー層を中心に根強い人気を誇るホンダのミニバンです。2022年のフルモデルチェンジを経て、デザインや快適性、走行性能が大きく進化し、注目を集め続けています。
特にハイブリッドモデルの登場によって燃費性能も向上し、ガソリン車とあわせて幅広いニーズに応えられるラインナップとなりました。そんな新型ステップワゴンの販売台数はどのように推移しているのか、具体的な数字とともに詳しく見ていきます。
1-1. 新型ステップワゴンの注目度と販売動向
新型ステップワゴンは発売直後から月間目標台数の5,000台を目安に堅調な売れ行きを見せています。特にフルモデルチェンジ直後の2022年5月は月間販売台数が5,708台、ハイブリッド比率も高く、ガソリン車とのバランスが取れた形で販売されました。
その後も月ごとに多少の波はありつつも、2023年は年間44,157台、2024年は55,147台と、着実に販売台数を伸ばしています。ランキングも国内販売台数ランキングで上位に食い込むことが多く、2024年3月には月間8,497台を記録して9位にランクインするなど、高い注目度を維持しています。
2. 新型ステップワゴンの最新販売台数
ここからは、直近の販売データをもとに、最新の販売動向を具体的にご紹介します。
2-1. 2025年最新月別販売台数(ガソリン車・ハイブリッド車内訳)
2025年の月別販売台数を見ると、直近の5月は全体で4,641台が販売され、そのうちハイブリッドが3,588台、ガソリン車が1,053台という内訳でした。ハイブリッド車が全体の約77%を占めており、低燃費志向のユーザーに強く支持されていることが分かります。
4月は2,488台、3月は6,921台と年度末の3月に販売が伸びる傾向も見られ、3月はハイブリッドが4,628台と特に好調でした。
2-2. 過去3年間の年間販売台数推移とランキング
過去3年間の年間販売台数は、2023年が44,157台(年間ランキング19位)、2024年が55,147台(17位)、2025年も堅調に推移しています。2024年は前年より約1万台も多く売れており、特に2024年3月の8,497台が年間を通して最大の月間販売台数でした。
この3年間で販売台数が右肩上がりになっているのは、商品力の向上に加え、需要の高まりや供給体制の安定が大きいと言えます。
2-3. 月販目標台数と達成状況(目標5,000台との比較)
ホンダが公表している新型ステップワゴンの月販目標台数は5,000台です。この目標に対して、販売台数は月によって大きく差があります。例えば、2024年3月の8,497台は目標の約1.7倍を達成しましたが、2024年8月の2,762台のように半分ほどしか届かない月もあります。
このように季節要因や需要の変動に応じて上下していますが、平均しても年間を通じて目標に近い数字を維持しています。目標を下回る月は値引き施策や販促キャンペーンが強化される傾向もあり、購入タイミングによってはお得に購入できる可能性が高いでしょう。
3. 販売台数が伸びる/落ちる要因
新型ステップワゴンの販売台数は、常に一定ではなく月ごとに大きく変動しています。その理由には、モデルチェンジや仕様変更、値引きキャンペーン、さらにはライバル車種の動きなど複数の要素が絡み合っています。
ここでは具体的な事例や数字を交えながら、その背景についてご説明します。
3-1. フルモデルチェンジや改良の影響
ステップワゴンの販売台数が大きく伸びるタイミングとして最も顕著なのが、フルモデルチェンジやマイナーチェンジが行われた直後です。例えば2022年5月にフルモデルチェンジを迎えた際は、月販目標台数5,000台を超える5,708台を記録しました。
その翌月の7月も5,708台を超える水準を維持しており、新しいデザインや装備、安全性能がユーザーに受け入れられた結果と言えます。逆にモデル末期に差し掛かると、新鮮味が薄れるため月2,000台台まで落ち込むこともあり、販売に大きな波が生じやすいのが特徴です。
3-2. 値引き施策やキャンペーンの影響
販売台数が伸び悩む月には、値引き額を大きくするなど販売店側の施策も活発になります。
実際に、2024年後半には月間販売台数が3,000台前後に落ち込む月が続いたものの、11月の3,792台、12月の2,733台と、値引き強化が奏功して販売が底支えされる様子が見られました。特に月販目標の5,000台を大きく下回る状況が続くと、ディーラーも積極的な交渉に応じやすくなる傾向にあり、このタイミングを狙うユーザーも少なくありません。
3-3. ライバル車種との競争状況
また、ライバル車の動向も販売台数に大きな影響を与えます。同じミニバン市場にはトヨタのノアやヴォクシー、日産セレナといった強力なライバルが存在しており、特に新型が登場した直後はステップワゴンの販売が一時的に落ち込むケースもあります。
例えば2024年8月の販売台数は2,762台にとどまりましたが、この時期にはライバル車のマイナーチェンジが重なっており、需要が分散したと考えられます。そのため、ライバル車の動きを常に意識した販売戦略が重要です。
4. ステップワゴンの生産体制と工場
ステップワゴンの販売台数を支えるのは、安定した生産体制と迅速な供給能力です。需要に応じて生産が滞りなく進むかどうかは、ユーザーの納期や購入意欲にも大きく影響します。ここでは具体的な工場の情報や、生産状況が販売に及ぼす影響についてご紹介します。
4-1. 生産拠点(埼玉製作所・寄居工場)の概要
ステップワゴンは、埼玉県大里郡寄居町にある「ホンダ埼玉製作所・寄居工場」で生産されています。寄居工場は、最新設備を備えたホンダの主力工場のひとつであり、ステップワゴンのほかにフリード、シビック、ホンダe、ZR-Vなども生産しています。
住所は埼玉県大里郡寄居町富田2354で、首都圏からのアクセスも良好です。この拠点に集中的に生産ラインを置くことで、品質管理や効率的な供給が実現されています。
4-2. 生産状況の安定性と納期への影響
生産体制が安定している寄居工場では、通常であれば契約から納車までの期間はおおむね1~2ヶ月程度とされています。しかし、部品供給の遅延や急激な需要増などで一時的に納期が延びるケースも過去にありました。
例えば2022年のフルモデルチェンジ直後には注文が殺到し、納車まで数ヶ月待つユーザーもいました。それでも、生産能力が高い工場のおかげで大きな遅延は長続きせず、2024年にはほぼ通常通りの納期に戻っています。
この安定した供給力が、販売台数の維持に大きく寄与しているのは間違いありません。
5. 購入検討者向けお役立ち情報
新型ステップワゴンを購入するにあたっては、納期や値引き、下取りといったポイントを知っておくと有利に交渉が進められます。
ここでは、実際のデータや具体的なコツを踏まえて詳しく解説いたします。
5-1. 納期の最新情報と実際の納車期間
2025年現在、新型ステップワゴンの納期は比較的安定しており、契約から納車までの期間はおおむね1〜2か月ほどが目安となっています。ただし、過去にはフルモデルチェンジ直後や人気が集中したタイミングで3か月以上かかるケースもありました。
たとえば2022年の発売当初には注文が殺到し、納車まで数か月待つ人も珍しくありませんでした。現在は部品供給が落ち着いているため、早めの納車が期待できますが、3月や9月など需要が高まる繁忙期は納期が延びやすいので、余裕をもって検討するのが賢明です。
5-2. 値引き交渉のコツと目標値引き額
新型ステップワゴンの値引きは、販売台数が目標に届かない月などに大きくなる傾向があります。過去の実績では、月販目標の5,000台を大きく下回った際に、20万円以上の値引きが提示された例も見られました。
値引きを引き出すコツは、複数の販売店で見積もりを取り、ライバル車との比較を材料にすることです。また、決算期の3月や9月は特に値引きが拡大しやすいので、そのタイミングを狙うのも効果的です。
目標としては、最低でも15万円以上の値引きを目指して交渉されるとよいでしょう。
5-3. 下取り・買取で損をしない方法
ステップワゴンを購入する際に、今乗っている車を下取りに出す方も多いかと思いますが、ディーラーの査定額だけを鵜呑みにするのはおすすめできません。
実際の相場を知るために、買取専門店や一括査定サイトで事前に査定を受けることで、ディーラーとの交渉が有利になります。
例えば、ネットで数社に査定依頼をかけておくと、高い価格を提示してくれる業者が見つかりやすくなり、数万円以上差が出ることも珍しくありません。特に10年落ちや10万キロ超えの車も、廃車業者に売ると意外に高値がつくケースもありますので、必ず比較することをおすすめします。
6. 長期的な販売推移(過去10年以上のデータ)
ステップワゴンは長年にわたり日本のミニバン市場を支えるモデルとして販売されてきました。その販売推移を振り返ると、時代やニーズの変化に合わせてアップダウンがありましたが、常に一定の存在感を放っています。
ここでは過去10年以上の販売推移と、モデルチェンジの影響について見ていきます。
6-1. 歴代ステップワゴンの販売台数と人気の変遷
過去10年を見ると、販売台数のピークは2010年で年間80,934台を記録しました。その後は徐々に減少し、2019年は52,676台、2022年には37,966台まで落ち込みました。しかし、2022年5月のフルモデルチェンジ後に再び人気が高まり、2024年は55,147台と大きく回復しています。
特にハイブリッド車が登場したことで燃費性能が向上し、購入層が広がったのも復調の要因です。ランキングでも上位に食い込み続け、2024年は年間ランキング17位と堅調な成績を残しています。
6-2. モデルチェンジのタイミングと販売影響
モデルチェンジは販売台数に大きなインパクトを与えるタイミングです。2010年のフルモデルチェンジ直後は月販目標を大幅に上回るペースで売れ、2015年、2022年のモデルチェンジ時も同様に販売が急増しました。
逆に、モデル末期になると競合車に押され、月2,000台前後まで落ち込むことが多いです。このため、フルモデルチェンジのタイミングは「待つか、買うか」の判断材料として重要であり、新型発売直後に購入することで最新装備を堪能できるだけでなく、リセールバリューも高くなりやすい傾向にあります。長期的な推移を理解することで、自分にとって最適な購入時期を見極めやすくなるでしょう。
7. まとめ
新型ステップワゴンは、ファミリー層を中心に安定した人気を保ちながら、堅実に販売台数を積み上げてきました。2022年のフルモデルチェンジ以降、ガソリン車とハイブリッド車の両方で需要を捉え、特にハイブリッド車が全体の約7割を占めるなど、時代のニーズに応えたモデルチェンジが功を奏しています。
過去10年以上にわたる販売データを見ても、モデルチェンジ直後に大きく販売が伸びる一方で、モデル末期には落ち込みやすいという傾向がはっきり見られました。こうした特徴を踏まえれば、購入タイミングを見極めることで満足度の高い買い物ができるでしょう。
7-1. 新型ステップワゴンの販売動向から見える今後の展望
販売動向を振り返ると、新型ステップワゴンは2024年に年間55,147台を記録し、前年の44,157台から大幅に伸ばしました。これはフルモデルチェンジ後の高い商品力と、安定した生産体制が支えた結果だと言えます。
ただ、月ごとの販売には波があり、5,000台の月販目標を超える月もあれば、3,000台前後にとどまる月もあります。今後もライバル車との競争が続く中で、さらなる燃費性能や利便性の向上、魅力的な価格設定が求められるでしょう。
また、ハイブリッド比率の高さからもわかるように、環境性能への期待は一層強まると予想されます。引き続き新しい技術やデザインを積極的に取り入れつつ、安定した供給と値ごろ感のある価格戦略を維持できれば、今後も安定した販売を続けることが期待されます。
購入を検討している方にとっても、販売データを参考にしながら、最適なタイミングを見極めるのが重要です。
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