PR

【保存版】日産パトロール逆輸入の費用・手続き・注意点

etc

日本では正規販売されていないにもかかわらず、「どうしても欲しい」と熱望されているSUVがあります。それが日産パトロール。

なかでもNISMO仕様は、428馬力を誇るV8エンジンや専用装備によって、圧倒的な存在感と走行性能を誇ります。しかし、購入には逆輸入という特殊な手続きと高額な費用が必要です。

本記事では、日産パトロールとはどんなクルマか、逆輸入の方法や費用、維持の注意点までを詳しく解説します。右ハンドルの選び方や信頼できる業者の見極め方、兄弟車QX80との違いもご紹介。この記事を読めば、逆輸入に必要な情報がすべてわかります。

日産パトロールとはどんな車?

出典:NISSAN

日本未発売の高級SUV「パトロール」とは

日産パトロールは、日産が海外市場向けに展開しているフルサイズSUVで、その存在感と性能の高さから世界中のファンに愛されているモデルです。とくに中東やオーストラリア、南アフリカなどで人気があり、現行モデルでは5.6リッターV8エンジン(VK56VD型)を搭載したハイパフォーマンス仕様の「パトロールNISMO」が注目を集めています。

全長約5315mm・全幅1995mmという堂々たるボディサイズに、最大出力428馬力という圧巻のパワー。そして高級感のある内装と最新の装備を兼ね備えたこの車は、日本では正規販売されていないにもかかわらず、高級SUVを求めるユーザーから「逆輸入してでも乗りたい」と言われるほどの存在です。

国内未発売である理由には、日本の排ガス規制や道路事情、さらには需要とのバランスが影響しているとされていますが、それでもSNSやクルマ系メディアではパトロールに対する注目度が年々高まっています。特にランドクルーザーやレクサスLXといったライバルが存在する中で、「他人とは違う、希少価値のあるSUV」を求める層から強い支持を受けています。

日本での販売歴と「サファリ」との関係

実はこの「パトロール」、過去には日本市場でも「日産サファリ」という名称で販売されていた歴史を持ちます。とくに1980年代から2000年代前半にかけて販売されたY60型やY61型は、クロスカントリー4WD車として人気を博しました。

堅牢なラダーフレーム構造やディーゼルエンジン、直列6気筒ガソリンエンジンなどを搭載し、オフロード性能と耐久性に優れたそのキャラクターは、登山家やキャンパー、雪国ユーザーからも絶大な信頼を集めていたのです。

しかし、環境規制や市場ニーズの変化により、日本での販売は終了。その後も海外市場では「パトロール」としてモデルチェンジを繰り返し、今ではNISMO仕様まで登場するプレミアムSUVへと進化を遂げました。名称こそ変わりましたが、その「本物のSUV」というDNAは現行パトロールにも脈々と受け継がれています。

パトロールNISMOの魅力とは?

出典:NISSAN

428馬力のV8エンジンが生み出す圧倒的な走り

パトロールNISMOの最大の魅力は、なんといってもその圧倒的な走行性能です。搭載されているのは、5.6リッターV8エンジン(VK56VD型)で、最大出力は驚異の428馬力、トルクは560Nmにも達します。しかもこのエンジンは、日産GT-Rの生産でも知られる「匠」と呼ばれるエンジニアが手作業で組み上げており、そのクオリティはスポーツカー並みです。

アクセルを踏み込んだ瞬間の加速は、まさにラグジュアリーSUVの枠を超えたスポーツカーのような感覚。都市部でも高速道路でも余裕のある走りを実現し、大柄なボディを感じさせない滑らかで力強いドライブフィールが魅力です。

また、アダプティブ4WDシステムとマルチドライブモードの組み合わせにより、オフロード走行にも強く、砂漠のような過酷な環境下でもその性能をいかんなく発揮することで知られています。日常の快適性と冒険心を同時に満たしてくれる、それがパトロールNISMOの真骨頂です。

専用エアロ・22インチホイールなどNISMO専用装備

NISMOといえば、日産のモータースポーツ部門が手がける高性能ブランド。その名を冠するパトロールNISMOも、当然ながらエクステリア・インテリアの細部に至るまで特別な装備が施されています。

まず目を引くのが、専用エアロパーツ。フロントバンパー、リアディフューザー、サイドスカートなどに施された赤いアクセントがスポーティさを際立たせ、一般的なSUVとは一線を画す存在感を放ちます。足元には、RAYS製の22インチ鍛造ホイールが装着されており、これだけでも「ただの高級SUVではない」ことを視覚的に訴えてきます。

また、サスペンションにはビルシュタイン製のショックアブソーバーを採用し、路面追従性と乗り心地を高次元で両立。高速道路では安定性、市街地では快適性をしっかり確保しています。

内装もラグジュアリーそのもので、赤ステッチ入りのレザーシートやカーボンファイバートリム、専用チューニングが施されたエグゾーストなど、細部にまでNISMOらしさが詰まっています。

パトロールNISMOは、ただの「逆輸入できる海外モデル」ではありません。日産の技術と情熱が詰まった、世界に誇るプレミアム・パフォーマンスSUVなのです。

ランドクルーザー300との比較で見えるパトロールの価値

日産パトロールとよく比較されるのが、トヨタのフラッグシップSUV「ランドクルーザー300」です。どちらもラグジュアリー志向かつ本格オフローダーという点で共通していますが、実際に比べてみると、パトロールならではの価値が際立ってきます。

まずエンジン性能ですが、パトロールNISMOは5.6L V8自然吸気エンジンを搭載し、最大出力428馬力、トルク560Nmを誇ります。一方、ランドクルーザー300は3.5L V6ツインターボエンジンで415馬力・650Nmという構成。数値的にはトルクでランクルがやや上回るものの、パトロールはV8ならではの自然な加速と重厚なエンジン音が魅力で、走りのフィーリングに高級感があります。

次にボディサイズを比べると、パトロールは全長約5315mm、全幅約1995mmと非常に大きく、ランドクルーザーの全長4985mm・全幅1980mmを上回ります。そのため3列目の広さやラゲッジスペースの余裕があり、ファミリーユースや長距離旅行での快適性に差が出るポイントです。

そしてデザイン面でもパトロールNISMOは、赤のアクセントが入った専用エアロや22インチ鍛造ホイールなど、明らかに“スポーツモデル”としての演出がなされています。対するランドクルーザーは、無骨で堅実な印象が強く、見た目の個性という点ではパトロールの方が人目を引くスタイルです。

走行性能・快適性・デザイン・装備といった各方面で見ても、パトロールNISMOは「走りと高級感の融合」を目指すユーザーにとって非常に魅力的な1台です。ランドクルーザーの信頼性と実用性が光る一方で、パトロールには「希少性」や「所有する喜び」といった価値があると言えるでしょう。

なぜ日本で買えない?パトロールの国内販売状況

出典:NISSAN

なぜ日産は日本で販売していないのか

日産パトロールは長年、日本国内では正規販売されていません。かつては「サファリ」として販売されていたものの、Y61型を最後に国内販売は終了。その後は中東市場やオーストラリアなど海外専用モデルとして進化を続けています。

販売されていない主な理由としては、日本の排ガス規制や保安基準に対応するのが難しいという点が挙げられます。現行のパトロールNISMOは、5.6Lの大排気量V8エンジンを搭載しており、これが日本の厳しい排出ガス基準をクリアするには大掛かりな改造が必要になるのです。

さらに、全長5.3m超・車幅2m近くという巨大なサイズは、日本の道路環境や駐車場事情に合わないと判断されている可能性もあります。また、日本では中型~大型SUVの需要が比較的限られているため、販売台数が見込めないと判断されているのかもしれません。

加えて、パトロールは中東市場をメインターゲットとして設計されており、あらゆる面で日本市場とは方向性が異なります。そのため、現時点では国内導入は見送られている状況です。

今後の正規販売の可能性は?

現時点で日産から公式な国内販売の発表はありませんが、完全に可能性がゼロというわけではありません。実際に、NISMOブランド自体は日本国内でも高い人気があり、ユーザーや販売店からの要望が増えていることは事実です。

また、トヨタ・ランドクルーザーやレクサスLXといった高級SUVの市場が国内でも広がりを見せている中で、日産としても対抗馬を投入することはブランド戦略上、十分あり得る選択肢と言えます。

ただし、国内導入にはクリアしなければならない課題も山積しています。まずは排ガス規制や保安基準への適合、そして価格帯の設定です。現在、逆輸入でパトロールNISMOを購入しようとすると、車両本体価格700万~1000万円に加え、輸送・関税・登録費用などを含めて最終的に1000万~1500万円以上かかる場合もあります。このような高価格帯で販売する場合、限られた富裕層しかターゲットにできないことから、採算面での判断も必要になるでしょう。

それでも、ラグジュアリーSUV市場の拡大や日産ブランドの強化という観点から、今後の正式導入を期待する声は根強く存在しています。

パトロールを日本で手に入れるには?逆輸入の基本

出典:NISSAN

逆輸入の流れと手続き

日本で日産パトロールを手に入れるためには、正式な販売がされていない以上「逆輸入」という方法を選ぶ必要があります。逆輸入とは、海外で販売されている車を個人または業者を通じて日本に持ち込むことを指します。

具体的な流れは以下の通りです:

  1. 現地モデルの選定:パトロールは主に中東、オーストラリア、南アフリカ市場で販売されています。右ハンドル仕様を希望する場合はオーストラリアモデルが中心になります。
  2. 購入契約の締結:信頼できる現地ディーラーや逆輸入専門業者を通じて、車両を購入します。
  3. 輸出手続きと海上輸送:購入後、現地での輸出手続きが行われ、日本への輸送が始まります。
  4. 日本到着・通関処理:日本の港に到着後、通関を通して正式に国内に入るための処理が行われます。
  5. 保安基準適合改造:日本の車両基準(灯火類、排ガス、騒音など)に適合させるために改造が必要です。
  6. 車検取得・登録:改造後、陸運局での車検を受け、正式にナンバーを取得します。

これらの工程には専門知識が必要で、個人で行うのは現実的ではありません。そのため、多くの方が逆輸入専門の業者に一括して依頼する方法を取っています。

費用面では、車両本体価格約700万~1000万円に加え、輸送費(約30万~50万円)、関税(車両価格の約10%)、消費税10%、国内改造・登録費用(50万~100万円)などがかかります。合計すると1000万円~1500万円を超えるケースも多く、非常に高額な買い物になります。

それでも「他にはない1台を持ちたい」「人と違うクルマを選びたい」という方にとって、逆輸入は唯一の選択肢であり、大きな満足感を得られる方法でもあります。

輸入にかかる費用一覧(例:総額1000万円以上も)

日産パトロールを逆輸入で手に入れようとする際、最も気になるのが「一体いくらかかるのか?」という点だと思います。実際には、車両本体の価格だけではなく、さまざまな費用が加算されていくため、想像以上にコストが膨らむことも珍しくありません。

まず、車両本体価格ですが、例えばパトロールNISMOの場合、海外での新車価格はおよそ700万〜1000万円ほどになります。ここに加えて発生するのが、以下のような諸費用です。

  • 輸送費(海上輸送):約30万〜50万円
  • 関税:車両価格の約10%(例:車両価格が800万円なら80万円)
  • 消費税:10%(輸入諸経費含めた課税対象額に対して)
  • 国内改造・登録費用:50万〜100万円(日本の保安基準や排ガス規制に適合させるための費用)
  • 車検・検査費用:10万〜30万円
  • 保険や書類手数料など:数万円〜数十万円

これらをすべて合計すると、トータルで1000万円〜1500万円以上になるケースもあり得ます。特にNISMOグレードのような特別仕様車や、オプションを多数装備した車両であれば、さらに高額になることも想定しておく必要があります。

また、為替の変動によって見積もり額が上下する点も注意が必要です。輸入にかかる費用の多くは外貨建てで決まるため、円安のタイミングでは大幅にコストが上がってしまう可能性があります。

「ただ車を輸入するだけ」と思われがちですが、日本で安全かつ合法的に走行できる状態にするまでには、見えないコストや手間が数多くかかってくるのが現実です。

左ハンドル?右ハンドル?仕様選びの注意点

出典:NISSAN

中東モデルは左、豪州モデルは右

日産パトロールを輸入する際、多くの方が悩むのが「ハンドルの位置」です。というのも、パトロールは主に中東市場で販売されており、ほとんどのモデルが左ハンドル仕様となっています。

中東仕様はグレード展開が豊富で、NISMOモデルやフルオプション車も多く見られますが、左ハンドルであるため、日本の道路事情に慣れている方にとっては運転のしづらさを感じる可能性があります。

一方で、オーストラリアや南アフリカなどでは、右ハンドル仕様のパトロールが販売されています。オーストラリア市場では「Ti」や「Ti-L」などのグレードが展開されており、日本と同じ右ハンドルであるため、より安心して運転することが可能です。

ただし、右ハンドル仕様は全体的に流通量が少なく、希望のカラーや装備内容で見つけるのが難しい場合もあります。そのため、納期が延びる可能性も念頭に置いて検討することが大切です。

右ハンドル化の改造は非推奨な理由

「左ハンドルしか見つからないなら、右ハンドルに改造すればいいのでは?」と考える方もいらっしゃいますが、実はこの方法はおすすめできません。

その理由は大きく分けて3つあります。

1つ目は、改造費用が非常に高額になること。ステアリング位置の変更には、ダッシュボードの作り替えやペダル、配線、ヒーター配管の移設など大規模な作業が必要となり、数百万円単位の費用がかかることも珍しくありません。

2つ目は、安全性や信頼性の問題です。メーカー純正で設計されているわけではないため、万が一の事故や故障時に不具合が起きる可能性があります。また、車検や登録の際にも厳しくチェックされるため、通らないケースもあります。

3つ目は、保険加入時の不利です。車両構造の変更によって、任意保険の加入や補償内容に制限がかかる場合があり、万が一の際の補償に影響を与えるリスクがあります。

このような理由から、右ハンドルを希望される場合は、最初から右ハンドル仕様のモデルを取り扱っている地域からの輸入を検討する方が、トータルで見て安心・安全な選択となります。

信頼できる逆輸入業者の選び方

出典:NISSAN

実績と専門性を見極めるポイント

パトロールのような高額・特殊な車両を逆輸入する際には、業者選びが最も重要なポイントとなります。信頼できる業者を選ばないと、トラブルや予期せぬ費用増に悩まされることにもなりかねません。

まず注目すべきは、その業者が日産パトロールの取り扱い実績をどれだけ持っているかという点です。中東モデルやNISMO仕様の輸入経験が豊富な業者であれば、現地ディーラーとのコネクションが強く、良質な車両を適正価格で手配できる可能性が高まります。

次に、見積もりの明確さも重要です。費用の内訳が詳細に提示されているか、為替変動のリスク説明があるか、追加費用が発生する場合の事前案内があるかなど、契約内容に不透明さがないかをしっかり確認しましょう。

また、整備や登録の体制についても確認が必要です。輸入後の整備サポートや、必要書類の作成代行、陸運局での登録サポートなど、納車までワンストップで対応してくれる業者は信頼性が高い傾向にあります。

最後に、実際の利用者の声をチェックすることも大切です。GoogleレビューやSNS、YouTubeなどでその業者の実績や対応品質を調べることで、業者選びの失敗を防ぐことができます。

逆輸入は、信頼できる業者と出会えるかどうかで結果が大きく変わってきます。焦らず、じっくりと比較・検討を進めていくことが、理想の一台を手に入れるための第一歩です。

見積り・サポート・レビューで信頼度をチェック

逆輸入で日産パトロールを購入する際、信頼できる業者を見極めるうえで非常に重要になるのが、「見積りの明確さ」「購入後のサポート体制」「実際のユーザーレビュー」の3点です。どれも、あとからトラブルにならないための必須チェックポイントと言えます。

まず見積りについてですが、信頼できる業者は総額表示を徹底しており、「車両本体」「輸送費」「関税」「登録費用」などすべての内訳を明確に提示してくれます。見積りに含まれていない費用が後から加算されるケースも多いため、**「この見積もりで最終的にいくらになるのか」**を必ず確認するようにしましょう。また、為替レートの変動リスクについて事前に説明があるかどうかも、誠実さを測るポイントです。

次にサポート体制ですが、輸入後の整備や車検対応、部品調達までサポートしてくれるかどうかは大きな安心材料になります。登録代行だけでなく、納車後のトラブルにも丁寧に対応してくれる業者を選ぶことで、長く安心して愛車に乗ることができます。

そして最後は、実際にその業者を利用した方々のレビューや体験談を確認することです。GoogleレビューやSNS、YouTubeなどでは、業者の実績や対応の丁寧さについて詳しく書かれているケースが多く、非常に参考になります。特に「パトロールを実際に輸入した人」の具体的な声は、判断材料として非常に有効です。

見積もりの透明性、サポート内容の丁寧さ、そしてリアルな評判。この3つを丁寧にチェックすることが、トラブルのない満足いく逆輸入購入への最短ルートです。

購入後にかかる維持費と注意点

出典:NISSAN

年間維持費は50万〜80万円?燃費や税金など

パトロールを逆輸入で手に入れたあとは、当然ながら維持費の高さについてもしっかりと理解しておく必要があります。特にNISMOグレードなどの高性能仕様車は、維持コストもプレミアムです。

まず注目すべきは燃費です。パトロールNISMOに搭載されている5.6L V8エンジンの燃費は、一般的なSUVと比べてもかなり低い部類に入ります。市街地ではおおよそ4.5km/L前後、高速道路でも6〜7km/L程度で、混合平均では5.5km/L程度が目安となります。

そのため、年間1万km走行すると仮定した場合、ガソリン代だけで30万〜40万円程度かかる計算になります(ハイオク使用)。

加えて、自動車税や重量税、任意保険料などの固定費も大きな負担になります。排気量や車両重量が重いため、自動車税だけでも年額10万円超になる可能性があり、車両保険を含む任意保険料も年間15万〜20万円前後が相場とされています。

さらに、高性能な22インチタイヤやNISMO専用のブレーキパーツなどは交換時のコストが非常に高く、タイヤ1セットで20万〜30万円、ブレーキパッド交換も10万円以上が想定されます。

これらを総合すると、年間維持費は50万〜80万円程度がひとつの目安となります。車両価格に加えてこのランニングコストも踏まえて、計画的に検討することが大切です。

修理・パーツ入手のハードルと対応策

維持費と並んで、逆輸入車ならではの注意点が「修理やパーツ入手の難しさ」です。パトロールは日本で正規販売されていないため、ディーラーや一般的な整備工場では対応できないことも多くあります。

特にNISMO仕様の車両は、専用のパーツが多く、流通も限られているため、万が一故障した場合にすぐに修理ができない可能性もあります。パーツの取り寄せには数週間から数ヶ月かかることもあり、費用も割高です。

また、電子制御系の故障やセンサー類のトラブルに関しては、専用の診断機器や専門知識が必要な場合もあるため、対応できる整備工場が限られます。

このようなリスクを少しでも軽減するためには、パトロールの逆輸入実績がある業者から購入し、その業者が提携している整備工場やアフターサポート体制が整っているかを確認することが重要です。納車後のアフターサービスの有無は、購入前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

また、故障に備えて広域対応のロードサービスや補償付きの保証プランに加入するのも有効な対策です。

日産パトロールの兄弟車を知ろう

出典:NISSAN

アルマーダとの違いと選び方

日産パトロールには、北米市場向けに展開されている**兄弟車「日産アルマーダ」**というモデルが存在します。パトロールと共通のプラットフォームを使っていることから、基本的な構造やパワートレインは似ているものの、目的や性格は大きく異なります。

アルマーダは、主にアメリカ市場をターゲットにしているため、ファミリーユースに最適化された設計がされています。内装はより快適性・実用性を重視しており、外観デザインも柔らかめで、都会的な印象を持っています。

一方のパトロールは、中東市場を中心に展開されており、オフロード性能や耐久性に重きを置いた設計です。NISMOモデルのような高性能グレードが用意されているのもパトロールならではの特徴で、よりスポーティな走りやダイナミックなデザインを求める方に向いています。

エンジンスペックは両車共通で、5.6L V8エンジンを搭載。ただし、アルマーダはアメリカの排ガス基準に対応した設定になっており、日本へ輸入する際の改造のしやすさという点ではやや有利かもしれません。

選び方としては、「ラグジュアリーSUVとして家族と快適に過ごしたい」「使いやすさ重視」という方にはアルマーダ、「走りと特別感、個性を求める」という方にはパトロールNISMOがおすすめです。どちらを選ぶかは、ライフスタイルと好みに応じて決めていただくのが良いでしょう。

インフィニティQX80との関係と上級感の違い

日産パトロールには、実は“兄弟車”ともいえる存在があります。それが、日産が海外で展開している高級ブランド「INFINITI(インフィニティ)」のフルサイズSUV、QX80です。このQX80は、パトロールと同じプラットフォームやエンジンを共有しているモデルで、日本でいうところのトヨタ・ランドクルーザーとレクサスLXの関係に近いものです。

具体的には、どちらの車も日産の九州工場で生産されており、5.6L V8エンジン(VK56VD型)を搭載。駆動方式も4WDが中心で、走行性能も非常に近いものがあります。つまり、パフォーマンス面では「同等レベル」と言っても過言ではありません。

しかし、最大の違いはやはり“ブランドとしての方向性”と“内外装の仕上がり”にあります。パトロールがどちらかといえばアウトドアやオフロード性能を前面に打ち出した設計なのに対し、QX80は完全にラグジュアリー志向。エクステリアでは、インフィニティ専用のクローム加飾やグリルデザインが採用され、内装もウッドパネルやプレミアムレザー、静粛性の高いキャビン設計など、極上の快適性を追求しています。

たとえば、QX80のインテリアには本革シートにキルティング加工が施され、ドライバーシートには冷暖房機能やメモリー機能まで装備。さらに、後席にはデュアルモニターや独立空調まで備わっているなど、快適装備の充実度では明らかにQX80が一歩上をいっています。

一方、パトロールNISMOはその代わりに赤のアクセントが効いたスポーツテイストの内外装や、RAYS製22インチ鍛造ホイール、専用スポーツサスペンションなど、走りの性能とデザインに特化した構成。用途や好みによって「どちらが上」というよりは、「どちらを選ぶか」が問われる2台です。

つまり、インフィニティQX80は“上質な快適性”を重視する方にパトロールNISMOは“力強い個性”と“スポーティさ”を求める方におすすめの一台。それぞれの個性を理解したうえで、自分にぴったりのモデルを選ぶことが大切です。

まとめ:逆輸入でしか味わえない唯一無二の価値とは

出典:NISSAN

日産パトロールは、単なる“未発売の海外モデル”ではありません。V8エンジンがもたらす圧倒的なパワー、堂々たる車格、そしてNISMOブランドならではのスポーツ性と存在感──そのすべてが、日本国内ではまず体験できない唯一無二のSUVです。

しかし、その魅力を手に入れるためには、1000万円を超える初期費用年間50万〜80万円にも及ぶ維持費、そしてパーツ供給や整備対応といった輸入車特有のリスクも受け入れる覚悟が必要です。そのうえでなお、パトロールを選ぶ人は「誰とも被らない」「スペックやブランドを超えた“モノとしての価値”」を求めている方がほとんどです。

また、兄弟車であるインフィニティQX80や北米向けのアルマーダとの違いを知ることで、より自分に合った1台が明確になります。見た目のデザイン、乗り心地、用途に応じてパトロールという車をどう楽しむか、その選択肢は想像以上に広がっています。

逆輸入という手間をかけても、このクルマに乗ることの意味──それは、単なる移動手段を超えたステータスであり、自己表現のひとつでもあるのではないでしょうか。

「誰も持っていない一台を手に入れたい」「本物のSUVを味わいたい」という方にとって、日産パトロールはまさに唯一無二の存在です。そして、それを実現できるのが“逆輸入”という選択肢なのです。

 

おすすめ記事

ハリアー マイナーチェンジ2025年最新情報総まとめ!

レネゲード買ってはいけない?損しない選び方とは

2026年レクサスUXが激変!フルモデルチェンジの全貌

納期1カ月も?レクサスLBX売れ行き最新速報

ヤリスはダサい?後悔しないためのデザイン評価と選び方ガイド

コメント

タイトルとURLをコピーしました