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N-VANがっかり15選|後悔しないための購入前チェックリスト

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「N-VANって良さそうだけど、実際はどうなの?」と疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。SNSやレビューでは高評価が目立つ一方で、購入後に「がっかりした…」という声も少なくありません。

この記事では、N-VANを実際に購入・使用した方のリアルな体験をもとに、乗り心地・安全装備・車中泊性能・寒冷地での使用感・コスト面など、多角的に“がっかりポイント”を整理しました。この記事を読むことで、N-VANが自分に合うかどうか、事前にしっかり判断できるはずです。

  1. 1. はじめに
    1. 1-1. 「N-VAN がっかり」と検索する人が本当に知りたいこと
    2. 1-2. 実際にN-VANを選んだ夫婦のリアルな声から学ぶ
  2. 2. 乗り心地に関するがっかりポイント
    1. 2-1. 運転席のシートが硬すぎて長時間運転がつらい
    2. 2-2. 助手席はスライド不可+リクライニングも浅くて窮屈
    3. 2-3. 後部座席は緊急用と割り切るしかないほど快適性ゼロ
  3. 3. 安全装備・運転支援機能のがっかり
    1. 3-1. ACCは30km/h以下で解除、渋滞では役立たず
    2. 3-2. LKASは65km/h以上限定&一般道ではほぼ使えない
    3. 3-3. オートハイビームの精度も不完全
  4. 4. 車中泊・荷室面のがっかりポイント
    1. 4-1. 荷室長163cmでは2人寝るにはギリギリ
    2. 4-2. 小物収納が意外に少なく、グローブボックスもナシ
    3. 4-3. 後席の窓が上下に開かない「ポップアップ式」で換気に不安
  5. 5. 雪国・寒冷地での使用におけるがっかり
    1. 5-1. 車高2mで天井の雪下ろしがひと苦労
    2. 5-2. 暖房効率が悪く、冷える荷室に苦戦
    3. 5-3. トラック用スタッドレス必須&選択肢が少ない
  6. 6. コスト面でのがっかり
    1. 6-1. 軽なのに180万円超えの価格帯
    2. 6-2. 初回車検が2年後、維持費も意外に高め
    3. 6-3. ナビ装着パッケージ未選択で後悔必至の配線問題
  7. 7. その他の細かながっかり
    1. 7-1. 助手席ドアが重く、女性には開閉が困難
    2. 7-2. 荷室広すぎて冷暖房効きにくい副作用
  8. 8. まとめ:N-VANは買って後悔?人を選ぶ個性派軽バン
    1. 8-1. 購入前に“自分の使い方”と“妥協点”を明確に
    2. 8-2. がっかりを超える魅力はあるが、合わない人には致命的

1. はじめに

N-VANがっかり15選|後悔しないための購入前チェックリスト

出典:HONDA

1-1. 「N-VAN がっかり」と検索する人が本当に知りたいこと

「N-VAN がっかり」と検索する人の多くは、購入を検討している最中、またはすでに購入して使い始めたものの、何かしらの違和感や不満を感じている方ではないでしょうか。カタログや公式サイトだけではわからない「リアルな使用感」や「実際に乗ってみて気づいた不便さ」など、理想と現実のギャップを埋めるための情報を求めているのだと思います。

特に、N-VANは車中泊や趣味用として人気の高い軽バンですから、見た目や装備の魅力で購入を決意したものの、実際に使ってみたら「思っていたのと違った…」というケースも少なくないようです。車という大きな買い物だからこそ、購入前に「がっかりするポイント」を先に知っておくことは、とても重要です。

このページでは、N-VANを実際に購入し、生活の中で使い込んでいる人たちのリアルな声をもとに、「がっかりした点」を項目ごとに詳しく紹介していきます。使い方や重視するポイントによっては、致命的になることもあるため、ぜひ一つひとつ確認してみてください。

1-2. 実際にN-VANを選んだ夫婦のリアルな声から学ぶ

実際にN-VANを選び、現在も使用しているある夫婦の体験談からは、多くの学びがあります。このご夫婦は、奥様が平日の通勤用に、そして週末はご夫婦で車中泊旅行に出かけるためにN-VANを購入しました。ライフスタイルに合わせた理想の一台として選んだN-VANでしたが、実際に使い始めると「思っていたより使い勝手が悪い部分」や「事前の試乗では気づかなかった細かな不便さ」が次々と明らかになったそうです。

たとえば、助手席の作りに工夫が多い一方で、実際には座り心地や使い勝手に大きな妥協が必要だったり、運転支援機能が一見便利に見えても、細かい条件で使えなかったりと、カタログスペックだけでは見えない実態が浮き彫りになっています。

このような実体験に基づく「がっかりポイント」は、これからN-VANを検討している方にとって、非常に参考になるでしょう。良いところばかりに目が行きがちな購入前の段階だからこそ、こうした現実的な声にしっかり耳を傾けることが大切です。

2. 乗り心地に関するがっかりポイント

N-VANがっかり15選|後悔しないための購入前チェックリスト

出典:HONDA

2-1. 運転席のシートが硬すぎて長時間運転がつらい

N-VANの運転席に座った瞬間、「あれ?ちょっと硬いかも…」と感じた方は少なくないはずです。見た目は一般的な軽自動車と変わらないように見えても、実際に長時間運転してみると、その違いがはっきりと現れてきます。特に、長距離を走ったときには、お尻が痛くなったり、腰に負担がかかったりするという声も多く聞かれます。

これは、N-VANが商用車としての側面を持っていることが一因です。頻繁な乗り降りや、作業時の動作を想定してシートがやや硬めに作られているため、どうしても乗用車のような柔らかさや包み込まれるような座り心地は期待できません。N-BOXとはベースが同じとはいえ、シートの仕上がりは明確に異なるのです。

短時間の試乗では気にならないかもしれませんが、30分以上運転すると「明らかに他の車と違う」と感じるはずです。もしも長時間ドライブや旅行での使用を想定しているなら、シートクッションを使うなどの対策が必要になるかもしれません。

2-2. 助手席はスライド不可+リクライニングも浅くて窮屈

N-VANの助手席は、独特な機能性を持っています。フラットな荷室を作り出すために、助手席を床下に格納できる構造になっており、それ自体は車中泊や荷物の積載に非常に便利です。ただし、その代償として、助手席の快適性は大きく犠牲になっています。

まず、助手席は前後のスライドができません。身長170cmの男性が座ると、膝周りのスペースはそれほど余裕がなく、姿勢を変えることも難しいです。さらに、リクライニングの角度も制限されていて、最大まで倒しても「これで限界?」と思ってしまうほど浅い角度でしか倒れません。車中泊や長距離ドライブで助手席で仮眠を取りたいという人にとっては、かなりのマイナスポイントになるでしょう。

座面や背もたれもほぼ平らに設計されているため、ブレーキ時にはお尻が前に滑りやすく、カーブでは体が左右に振られてしまうなど、安定感にも欠けます。助手席に座る機会が多い人がいる場合は、必ず事前に実際に座って、許容範囲かどうか確認しておくべきです。

2-3. 後部座席は緊急用と割り切るしかないほど快適性ゼロ

N-VANの後部座席に関しては、快適性を求めるのは難しいかもしれません。もともと商用ユースを前提に設計されているため、後席の仕様は非常にシンプルで、乗用車のような快適性はほとんど期待できません。

まず、前後スライドもリクライニング機能もなく、座面や背もたれは非常に薄く作られているため、長時間座るとすぐに疲れてしまいます。さらに、前席との間隔も狭く、身長170cmの成人男性が座ると膝が前席に当たってしまい、身動きが取りにくい状態になります。まさに「非常用」として割り切るしかない座席です。

そのため、N-VANを家族全員での移動手段として使おうと考えている方にとっては、かなり厳しい現実が待っている可能性があります。後席を利用する頻度が高いのであれば、他の車種を検討することも視野に入れた方が良いでしょう。用途に合わせた車選びが、後悔を避ける一番のポイントです。

3. 安全装備・運転支援機能のがっかり

N-VANがっかり15選|後悔しないための購入前チェックリスト

出典:HONDA

3-1. ACCは30km/h以下で解除、渋滞では役立たず

N-VANには、全車標準で「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」が搭載されています。これは、前方の車に自動で追従し、設定速度と車間距離を保ちながら走行してくれる便利な機能ですが、実は決定的な弱点があります。それは、車速が30km/hを下回ると自動的に解除されてしまうという仕様です。

このため、たとえば都市部や通勤ラッシュ時など、ストップ&ゴーの多い渋滞道路では、使いたいときに限って機能しないという不便さがあります。せっかく便利な運転支援機能が搭載されていても、いちいち再設定しなければならない手間がかかることで、むしろストレスになるケースも少なくありません。

ホンダの上位モデルには、低速追従機能付きのACCも存在しますが、商用ベースであるN-VANには搭載されていないのが現状です。「高速道路でしか使えないACC」というのは、日常使いで多くの時間を過ごす街中では、期待外れに感じてしまうポイントです。

3-2. LKASは65km/h以上限定&一般道ではほぼ使えない

続いて「車線維持支援システム(LKAS)」についてですが、こちらも便利そうに見えて、使えるシーンがかなり限定されてしまいます。というのも、LKASは車速が65km/h以上でないと作動しない仕様になっているため、基本的には高速道路や一部のバイパス専用の機能と考えるべきです。

また、道路の車線をカメラで読み取って車線から逸脱しないように支援する仕組みですが、実際の一般道では車線が薄れていたり、急カーブや道路の補修状況などによって認識が不安定になることも多く、頻繁に解除されてしまいます。

特に郊外や田舎道を走ることが多い方にとっては、「せっかく付いているのに、結局ほとんど使えない」と感じるケースが目立ちます。安全装備としての安心感はありますが、日常的なサポートという観点では、過度な期待をしないほうがよさそうです。

3-3. オートハイビームの精度も不完全

N-VANのオートハイビーム機能は、カメラによって前方の車や対向車の有無を判断し、ハイビームとロービームを自動で切り替える仕組みになっています。夜間の運転ではありがたい装備ですが、実際に使用してみると「あともう一歩」と感じる精度です。

たとえば、テールランプが暗い車両やライトの小さいバイクなどは認識されにくく、対向車が見えているのにハイビームがなかなか切り替わらないということがあります。また、切り替えのタイミングが若干遅れる場面も多く、「相手に迷惑をかけていないか」と不安になることもあるでしょう。

もちろん、基本的な性能は問題なく、郊外や街灯の少ないエリアでは十分に役立つ機能ではありますが、繊細な動きが求められる夜間走行では、手動で操作したほうが確実な場面もあるかもしれません。

4. 車中泊・荷室面のがっかりポイント

N-VANがっかり15選|後悔しないための購入前チェックリスト

出典:HONDA

4-1. 荷室長163cmでは2人寝るにはギリギリ

N-VANの魅力の一つが、助手席を収納してフラットな床面を作り、最大260cmという長い荷室空間を確保できることです。ただし、これはあくまで助手席側のスペースに限った話で、運転席側については事情が異なります。

実測で見てみると、運転席側の荷室長は最大でも163cm程度。身長が155cmの女性でも「寝られなくはないけれど窮屈」と感じるほどです。これが2人分となると、互いに体を縮めたり位置を調整したりしないと快適には寝られず、「ちょっと厳しいかな…」というのが正直な感想になります。

一人用の車中泊であれば十分ですが、夫婦やカップルでの旅行を考えている場合には、就寝スペースに工夫が必要になるでしょう。特に身長が170cmを超えるような方は、床に直接寝る形だと足を伸ばせず、睡眠の質に影響が出るかもしれません。

4-2. 小物収納が意外に少なく、グローブボックスもナシ

N-VANは大きな荷物を積む能力に優れていて、商用車としては抜群の積載力を誇ります。実際に段ボール箱なら70個以上を積めるほどの広さを持っていますが、いざ日常使いをしてみると、細かい収納スペースが意外に少ないことに気づかされます。

特に困るのが、グローブボックスが存在しない点です。通常であれば車検証や保険証、ウェットティッシュや小物類をしまうスペースとして重宝される場所が、N-VANでは単なるオープン棚になっていて、走行中に物が滑り落ちやすいのです。

また、運転席周りの収納スペースも限られているため、スマホや財布、ドリンクなどの定位置に困ってしまうという声も多くあります。収納力の「量」はあるのに、「使いやすさ」に欠けている点は、日常使いを重視する方にとってはがっかりなポイントかもしれません。

4-3. 後席の窓が上下に開かない「ポップアップ式」で換気に不安

N-VANの後席の窓は、一般的な上下に開閉するタイプではなく、「ポップアップ式」と呼ばれる、外側にわずかに開くだけの仕様になっています。デザイン上の工夫かもしれませんが、この構造が実際の使用時には意外と不便です。

たとえば、夏場に炎天下に駐車した後、車内の空気を一気に入れ替えたいと思っても、後部の窓は手動式かつ小さくしか開かないため、十分な換気ができません。また、車中泊中に暑さや湿気が気になる場面や、簡単な調理で湯気がこもった時なども、窓を開けてしっかり換気するのが難しい状況になります。

もちろん、ポップアップ式でもある程度の通気性は確保されますが、「もう少し開けられたら快適なのに」と感じることが多くなりそうです。車中泊や長時間の滞在を考えている方にとっては、見逃せないがっかりポイントと言えるでしょう。

5. 雪国・寒冷地での使用におけるがっかり

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出典:HONDA

5-1. 車高2mで天井の雪下ろしがひと苦労

N-VANは、ハイルーフ仕様で全高が約200cmもあるため、室内の開放感や荷室の高さには非常に満足できます。しかし、この高さが思わぬ形で不便さにつながるのが、降雪時の「雪下ろし」です。特に雪国にお住まいの方にとって、これはかなりの悩みの種となるポイントです。

通常の乗用車であれば、立ったまま車の屋根に手が届き、さっと雪を払うことができますが、N-VANの場合、背伸びをしても全く届かない高さになります。脚立や踏み台がなければ、屋根に積もった雪を安全に下ろすことができず、雪を乗せたままの走行になってしまいかねません。実際、筆者も「なぜ軽バンで雪を下ろさずに走っている車が多いのか」がN-VANに乗って初めて理解できたという声を聞いています。

高い天井は魅力である一方で、雪国での使用を考えるなら、毎回の雪下ろし作業に備えて専用の道具や対策を準備しておく必要があります。この点を見落として購入してしまうと、冬のたびに「しまった」と感じることになってしまうかもしれません。

5-2. 暖房効率が悪く、冷える荷室に苦戦

車中泊仕様としても人気の高いN-VANですが、寒冷地での使用には少々の覚悟が必要です。その理由は、荷室が広く空間容積が大きいことで、冬場にエンジンをかけても車内がなかなか温まらない点にあります。

特に後部の荷室スペースは、前席からの暖気が届きづらく、冷え込みやすい構造になっています。シートヒーターや後部座席専用のヒーターがないN-VANでは、助手席以降の空間が真冬の朝にはかなり冷え込んでしまい、暖房が効くまでに時間がかかるのが実情です。

対策として、荷室と前席をセパレートするカーテンなどを使う方法もありますが、それでも完全な解決にはなりません。車中泊を前提にしてN-VANを選んだとしても、特に冬場は断熱マットやポータブルヒーターなどの追加装備がないと、快適な睡眠は難しいでしょう。夏の熱さ対策ばかりに目がいきがちですが、寒さへの備えもN-VANユーザーには必要不可欠です。

5-3. トラック用スタッドレス必須&選択肢が少ない

N-VANは軽貨物車、つまり「4ナンバー」の車両に分類されます。そのため、タイヤにも貨物用の強度基準が適用され、車検を通すためには「トラック用スタッドレスタイヤ」を装着する必要があります。これが意外と大きな落とし穴になるのです。

通常の軽自動車用スタッドレスに比べて、トラック用のタイヤは選べるモデルが非常に限られており、価格もやや高め。加えて、トラック用タイヤは耐久性重視で設計されていることが多いため、氷上や雪道でのグリップ性能が一般向けタイヤよりもやや劣るというデメリットもあります。

雪国での走行を前提にしているにもかかわらず、「選べるスタッドレスが少ない」「グリップが心配」「乗り心地も固め」といった複数の問題が発生してしまうのは、雪国ユーザーにとって大きながっかりポイントです。車両本体の性能だけでなく、こうした周辺装備の条件も含めてトータルで判断することが、後悔しないN-VAN選びにつながります。

6. コスト面でのがっかり

N-VANがっかり15選|後悔しないための購入前チェックリスト

出典:HONDA

6-1. 軽なのに180万円超えの価格帯

N-VANは見た目こそコンパクトな軽バンですが、いざ見積もりを取ってみると「えっ、こんなに高いの?」と驚く方が多いはずです。特に、4WD仕様+ターボエンジンを選択した場合、車両本体価格だけで180万円を超えることも珍しくありません。

この価格帯になると、コンパクトカーの「アクア」や、5人乗りミニバンの「フリード」「シエンタ」などの普通車と肩を並べるレベルになってきます。「軽自動車だからコスパがいいだろう」と思って購入を検討していた方にとっては、価格面でのギャップが非常に大きく、がっかりしてしまうポイントでしょう。

もちろん、N-VANにはその価格に見合う実用性や機能もあるのですが、「軽なのに200万円近い投資をする価値があるのか?」という判断は、ライフスタイルや使用目的によって大きく分かれる部分でもあります。

6-2. 初回車検が2年後、維持費も意外に高め

一般的な軽乗用車は、新車購入後の初回車検が「3年後」となるのが通常ですが、N-VANは軽貨物車扱いのため、初回車検が「2年後」となります。この1年差が意外と大きなストレスになることがあります。

購入後すぐに車検の準備をしなければならず、点検費用や税金、保険などの維持費が他の軽自動車よりも早いタイミングでかかってくる点は、特に初めて軽バンを購入する人にとっては見落としがちなポイントです。

さらに、貨物車ということで重量税や自賠責保険の金額も異なる部分があり、「軽なのに維持費が思ったより高い」と感じるケースも少なくありません。見かけ以上に「維持のコスト」がかかる車であることは、事前にしっかり認識しておくべきです。

6-3. ナビ装着パッケージ未選択で後悔必至の配線問題

N-VANを購入する際、注意が必要なのが「ナビ装着スペシャルパッケージ」の有無です。一見、ナビがいらないなら付けなくてもいいと思いがちですが、実はこのパッケージを選ばないと、後から社外ナビを取り付けようとしたときに大きな障害になります。

なぜなら、このパッケージを選択しないと、ナビ取り付けに必要な配線(車速パルスやバック信号など)が車体側に装着されていないため、取り付けに大がかりな作業や追加費用が発生する可能性があるのです。しかも、パッケージを選ぶと標準のUSBオーディオが外されてしまうため、音楽再生もできない「オーディオレス車」として納車されるという落とし穴もあります。

結果的に、「やっぱりナビが必要だ」となったときには、配線工事+ナビ本体+取り付け費用で数万円が余計にかかってしまい、「最初からパッケージを付けておけばよかった…」という後悔に繋がるのです。見落としがちなポイントですが、購入前のチェックリストには必ず入れておくべき項目です。

7. その他の細かながっかり

N-VANがっかり15選|後悔しないための購入前チェックリスト

出典:HONDA

7-1. 助手席ドアが重く、女性には開閉が困難

N-VANの助手席側ドアは、一般的な軽自動車と比べてかなり重量があります。その理由のひとつが、「ピラーレス構造」を採用している点にあります。これは、助手席側のフロントドアとスライドドアの間に柱(Bピラー)がない仕様で、大きな荷物を積み下ろしする際には非常に便利な構造です。

しかしこの構造によって、ドア自体の剛性を確保するために部品が強化され、結果としてドア自体が重くなっています。特に力の弱い女性や年配の方にとっては、ドアの開閉にかなりの力が必要となり、「何度やっても半ドアになってしまう」という声も実際に多く聞かれます。

この問題は、毎日の乗り降りで少しずつストレスになっていくタイプの不満であり、「便利なピラーレス構造」が裏目に出てしまっている典型的な例です。商用ユースでは利点が大きいですが、日常使用の快適性を重視する方にとっては、事前にしっかりチェックしておきたいポイントです。

7-2. 荷室広すぎて冷暖房効きにくい副作用

N-VANの魅力のひとつである「圧倒的な荷室空間」は、車中泊や趣味用途に使う方には非常に魅力的に映ります。しかしこの広さが、実は冷暖房の効きづらさという副作用を生んでいます。

たとえば、冬場に暖房を入れてもなかなか車内が暖まらず、夏場にはエアコンを強めにかけないと後方まで冷気が届かない…という場面が実際に起こります。特に後席以降のスペースは空調の吹き出し口もなく、空気がこもりやすい構造になっているため、快適な温度になるまでに時間がかかるのです。

この問題は、特に車中泊を前提にしている方にとっては見逃せないポイントです。冷暖房の効率が悪いため、冬場は断熱材やカーテン、夏場はポータブルファンなどの追加対策が必要になってきます。オプションでセパレートカーテンなどを設置することも可能ですが、それでも完璧に解決できるわけではありません。

「荷室が広い=快適」と思いがちですが、冷暖房効率という点では、広さがむしろ弱点になる場合もあるということを理解しておく必要があります。

8. まとめ:N-VANは買って後悔?人を選ぶ個性派軽バン

N-VANがっかり15選|後悔しないための購入前チェックリスト

出典:HONDA

8-1. 購入前に“自分の使い方”と“妥協点”を明確に

N-VANは、軽自動車でありながら商用車としての設計思想が色濃く反映された、非常に個性の強い一台です。そのため、「軽だから」「車中泊に良さそうだから」といった感覚的な理由だけで購入を決めてしまうと、想定外のがっかりポイントに直面することになります。

たとえば、シートの硬さや助手席の快適性、ACCやLKASの制限、スタッドレスの選択肢の少なさなど、事前に知っておかないと困る仕様が多く存在します。逆に言えば、それらの特徴をしっかりと理解し、自分の使い方と照らし合わせて「この部分は妥協できる」「ここは対策すれば問題ない」と判断できる方にとっては、非常に頼れる相棒にもなり得る車種です。

N-VANは、万人向けの軽自動車というよりも、「用途特化型・目的別のニッチな軽バン」と言えるでしょう。だからこそ、購入前には冷静に自分のライフスタイルや使用目的を見つめ直すことが何より大切です。

8-2. がっかりを超える魅力はあるが、合わない人には致命的

ここまで紹介してきたように、N-VANにはいくつもの「がっかりポイント」が存在します。ですが、これは裏を返せば、それだけ尖った個性と設計思想を持った車であることの証でもあります。全てが万人に向いているわけではないからこそ、一部のユーザーには「これしかない」と思わせるだけの魅力があるのです。

荷室の広さ、フラットな床、ピラーレスの大開口、ユニークなシートレイアウト――どれも他の軽自動車にはない特徴です。しかしそれらはすべて、何かを犠牲にして成り立っているものであり、その「犠牲」を許容できるかどうかが購入の成否を左右します。

合う人にはこれ以上ないほどマッチする車である一方、求めるものが少しでもズレていると、日常の中で小さなストレスが積み重なり、最終的には「失敗だったかも…」という後悔につながることもあるでしょう。

N-VANは、買う人を選ぶ車です。だからこそ「合う人」にとっては、たとえ多少のがっかりがあっても、それを上回る満足を与えてくれる一台になるはずです。大切なのは、購入前に自分が何を重視し、何を妥協できるかをしっかり把握しておくこと。それさえできれば、N-VANは間違いなく、あなたの暮らしを豊かにしてくれる存在となるでしょう。

 

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