レクサスISって、最近あまり見かけないけど…本当に売れてるの?そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。販売台数は年々どう変化しているのか、なぜ売れる時期とそうでない時期があるのか。
この記事では、2023年〜2025年にかけての販売推移をデータ付きで丁寧に解説しつつ、生産工場の稼働状況や納期の影響、人気の理由と課題、さらに値引き交渉のコツやお得な購入方法まで幅広くお届けします。読み終えるころには、レクサスISの現在地と将来像がスッキリと見えてくるはずです。
レクサスISの売れ行きは実際どうなのか?【2023〜2025年の販売台数推移】
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年別の販売台数まとめ(2023年:8,193台、2022年:6,696台)
レクサスISの販売状況を年単位で見てみると、2022年の販売台数は6,696台、翌2023年には8,193台と、およそ1,500台以上の増加を記録しました。特に注目すべきは2023年の上半期にかけて販売が順調に推移していた点で、7月に838台、6月に948台という高水準の月間販売台数をマークしています。このような数字から、2023年は全体的に販売が好調だった年だといえるでしょう。
一方、2022年は8月の962台をピークに、10月には311台と落ち込むなど波が大きく、通年では安定性に欠ける印象も見受けられます。こうした販売の変動は、外的要因—たとえば部品供給の遅れや、生産ラインの稼働状況など—に左右されていると考えられます。
月別の売れ行き推移と注目すべき変動点
月別の販売台数に目を向けると、2023年は6月の948台、7月の838台、9月の710台など、年間を通じて比較的高い水準を維持しています。特に6月の948台という記録は、目標台数を大きく上回っており、モデルの魅力やプロモーションが消費者に響いた時期だったと推測されます。
一方で、2024年に入ってからはやや落ち込みが見られます。たとえば2024年12月の販売台数はわずか21台と、前年の水準と比べて大きく後退しています。これはモデル末期に近づいていることによる需要減や、新型車の噂が消費者の購入判断を鈍らせている可能性も考えられます。
さらに、2025年に入ってからの販売台数は3月413台、2月250台とやや持ち直してはいるものの、全体としては減少傾向が続いており、市場全体の動きや新車発表の影響も見逃せません。
月間目標台数800台に届いているのか?
レクサスISの月間販売目標は800台とされていますが、実際にはこの目標に安定的に届いているとは言いがたい状況です。2023年の6月や7月など、一部の月では目標を超えることもありましたが、それ以外の月では達成できないケースが多く、特に2024年以降は目標未達の月が続いています。
このような状況は販売戦略の見直しや値引き政策の調整など、販売促進施策に影響を与えており、実際に販売台数が低迷すると新車の値引き幅が広がる傾向にあると言われています。つまり、目標未達=消費者にとっては購入交渉のチャンスとなることもあり、買い時を見極めるためにも販売推移のチェックは重要です。
売れ行きのカギを握る!レクサスISの生産状況と工場ラインの稼働状況
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生産を担う田原工場とは?(所在地や生産車種)
レクサスISの生産を担当しているのは、トヨタの田原工場です。所在地は愛知県田原市緑が浜3号1番で、日本国内でも有数のレクサス専門ラインを有する拠点として知られています。この田原工場では、ISのほかにもRC、RC F、LS、NX、LMなどの多様なレクサス車種が生産されており、ブランドの屋台骨を支える重要な施設です。
特に高級志向の車両を生産するため、品質管理も非常に厳格に行われており、製造ラインは常に最適化されています。こうした背景から、田原工場の稼働状況が直接的にISの供給量に関わってくることは間違いありません。
生産ラインの稼働停止が売れ行きに与える影響
自動車業界では、部品の調達遅延や天災、工場のトラブルなどによって、生産ラインの一時停止が起こることがあります。レクサスISの生産ラインも例外ではなく、過去には品質確認や部品不足を理由に稼働停止した例がありました。
これにより生産が一時的にストップすると、市場への供給量が減少し、販売台数にも大きな影響を及ぼします。特に納期の遅れは消費者の購買意欲に直結しやすく、売れ行きが一時的に落ち込む原因となります。
また、販売台数が低下すると在庫調整のために販売店側でキャンペーンや値引き策が実施されるケースもあるため、生産ラインの動向は市場全体の価格変動にも密接に関係しています。
納期の遅れや前倒しの傾向は?
レクサスISに関する納期情報は、近年では変動が激しく、納期遅延が発生するケースも少なくありません。特に半導体不足や世界的なサプライチェーンの混乱が続いた2022年から2023年にかけては、注文から納車までに数ヶ月を要することもありました。
一方、2024年以降はある程度生産の安定が見られるようになり、場合によっては納期が予定よりも早まるケースも報告されています。ただし、これは工場の稼働率や部品供給の状況によって左右されるため、常に最新情報を確認することが重要です。
購入を検討している方は、契約前に販売店で納期状況を確認し、下取り車の査定などとあわせてスケジュールを調整するのがおすすめです。納期の変動を見越して早めのアクションをとることで、よりスムーズな購入体験が期待できます。
なぜ売れてる?売れにくい?レクサスISの人気要因と課題
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デザイン・走行性能・ハイブリッド仕様などの魅力
レクサスISが一定の人気を保ち続けている理由のひとつに、スタイリッシュでスポーティなエクステリアデザインがあります。シャープなフロントフェイスと、流れるようなサイドシルエットは、セダンでありながらクーペのような軽快さを感じさせる仕上がりです。街中でもひと目で「ISだ」とわかる存在感があり、年齢を問わずファンが多いのも納得です。
また、走行性能にも定評があり、FR(後輪駆動)を基本としたプラットフォームにより、優れたハンドリングと安定した高速走行が可能です。ドライビングを楽しみたいユーザーからは「運転が楽しい車」と評価されており、この点も人気を後押ししています。
さらに、ハイブリッドモデルもラインナップに加わっており、経済性と環境性能を両立している点も見逃せません。特に2022年8月には、販売台数962台中646台がHEV(ハイブリッド)だったことからも、燃費性能を重視するユーザーに選ばれていることが分かります。
ライバル車との比較と選ばれる理由
レクサスISの主なライバル車には、BMW 3シリーズやメルセデス・ベンツCクラス、アウディA4などの欧州プレミアムセダンが挙げられます。これらのモデルと比較すると、ISは価格面や維持費、リセールバリューの面で優位に立つ場面も多いです。
たとえば、ドイツ車は新車価格が高めで、故障時の修理費や輸入部品の価格も上がりがちですが、ISは国産であるためメンテナンス性が高く、総保有コストを抑えられるという利点があります。また、トヨタブランドの信頼性が背景にあることで、安心して長く乗れるという点も、購入の決め手になりやすい要素です。
加えて、ライバル車に比べて内装の品質感や静粛性に優れるという声も多く、プレミアムセダンとしての総合力は非常に高いと言えるでしょう。
価格・装備・モデル末期の影響?
一方で、販売が伸び悩む場面があるのも事実です。たとえば、2024年12月の販売台数はわずか21台と極端に落ち込んでおり、これはISが現行型の発売から年数が経ち、モデル末期に差しかかっていることが大きく影響していると考えられます。
モデル末期になると新機能の追加が控えられたり、内外装の変化が少なくなるため、消費者の新鮮味が薄れやすくなります。また、次期モデルの情報が市場に出始めると、買い控えが発生しやすくなるのも特徴です。
価格については、同クラスのセダンとしては比較的リーズナブルな設定ですが、装備の充実度がライバルと比べてやや控えめとの指摘もあり、装備内容と価格のバランスに物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
販売台数と連動する!新車値引き傾向とお得な買い方
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目標未達のときに狙える値引き拡大の可能性
レクサスISの月間販売目標は800台に設定されていますが、これを下回ると販売店側では在庫を処分するために値引きが拡大される傾向があります。たとえば、2024年後半から2025年初頭にかけては、販売台数が300台前後と目標を大きく下回る月が続いており、この時期に商談を行った方は比較的高い値引きを引き出せた可能性が高いです。
これはメーカーとしても目標達成のために販売店へインセンティブを与えることが多く、そのタイミングを見計らえば、通常よりもお得に購入することができるという裏事情でもあります。購入希望の方は、月初よりも月末、特に決算期や年度末などのキャンペーン時期を狙うと効果的です。
値引き交渉マニュアルとタイミング
値引きを成功させるためには、交渉の事前準備が欠かせません。まず、競合車種(たとえばBMW 3シリーズやスカイラインなど)との比較見積もりを用意し、販売店に対して価格競争を促すのが基本です。次に、オプションの無料サービス(フロアマットやETC取り付けなど)を交渉材料に加えることで、トータルコストを下げられる可能性があります。
タイミングとしては、ディーラーの販売ノルマが集中する月末や、3月・9月などの決算期に交渉を行うと、より柔軟な対応を得られることが多いです。こうした知識を事前に押さえておくことで、思っていた以上の値引きを実現できるかもしれません。
中古車・下取り活用でさらに安く買う方法
新車を購入する際、今乗っている車の下取りをどう活かすかも重要なポイントです。競合記事でも紹介されているように、ディーラーの下取り額が相場に見合っているかどうかを事前に把握するために、ナビクルなどの一括査定サービスを利用するのが効果的です。複数の買取業者に査定させることで、相場を把握したうえでディーラーとの交渉がしやすくなります。
また、もし査定額が低いと感じた場合は、廃車買取業者を活用するという手段もあります。特に年式が古く、走行距離が多い車の場合には、ディーラーでの下取りよりも高く買い取ってもらえるケースがあるので、一度相談してみるのもおすすめです。
さらに、ISは中古市場でも比較的人気があり、リセールバリューも安定しているため、中古車として購入しても長期的な価値が見込めるモデルです。新車にこだわらず、状態の良い認定中古車を検討するのも賢い選択肢のひとつと言えるでしょう。
今後の展望は?レクサスISのモデルチェンジと販売戦略
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モデル末期?次期モデル登場の噂と時期
レクサスISは2020年に現行型へビッグマイナーチェンジを受けて以降、大きな変更が加えられておらず、現在は明らかに“モデル末期”のフェーズに入っていると考えられます。競合記事でも触れられているように、2024年後半から販売台数が急激に落ち込んでおり、12月にはわずか21台という極端な数字も記録しています。これは一般的に新型モデルの登場を見越した「買い控え」の兆候とも受け取れます。
次期モデルの公式情報はまだ発表されていませんが、自動車業界では2025年〜2026年にかけてのフルモデルチェンジが予測されています。レクサスとしてもISというスポーツセダンを今後もラインアップに残す方針であるとされており、BEV(電気自動車)や次世代ハイブリッドの搭載を見据えた革新的な設計が期待されているところです。
これまでの販売推移と市場の流れを見ると、レクサスISの次期モデルには相応の注目が集まると予測でき、現行型の在庫処分が進む中で、新型に向けた戦略的な準備が着々と進んでいる可能性が高いといえるでしょう。
今後の販売台数に影響する要因とは
今後のレクサスISの販売台数に影響を与える要因は、大きく3つあります。第一に「モデルチェンジのタイミング」、第二に「競合車種の動向」、そして第三に「市場全体のセダン需要の変化」です。
まず、モデルチェンジのタイミングについては、いつ発表・発売されるかによって旧型の売れ行きが大きく変動します。これまでの販売推移を見ると、フルモデルチェンジ直前には販売台数が極端に減少する傾向にあります。そのため、2025年中の新型登場が濃厚となれば、2024年後半から2025年前半にかけての販売台数はさらに低下する可能性があります。
次に、競合車種の動きも無視できません。BMW 3シリーズやメルセデス・ベンツCクラスが電動化や先進安全装備の拡充を進めており、それに追随するかたちでレクサスISも同様のアップデートが求められる局面に入っています。もし対応が遅れれば、消費者の選択肢から外れてしまうリスクもあるでしょう。
また、近年のSUV人気によってセダン全体の需要が減少していることも、今後の販売動向に大きく関わってきます。NXやRXといったSUVモデルが好調なレクサスブランドにおいて、ISの存在価値をどう再定義するかが問われる局面に差しかかっています。
売れ行きに見るブランド戦略の転換点
レクサスISの売れ行きは、単に一車種の人気の問題にとどまらず、レクサスブランド全体の戦略転換を象徴する動きとも読み取れます。近年の販売台数データを見ると、2023年には年間8,193台を記録していたISも、2024年以降は明らかに失速傾向にあり、ブランドの主力からは外れつつある印象です。
この背景には、レクサス全体がSUVやBEV(電気自動車)へと軸足を移している現実があります。たとえば、NXやUX、新型RZなどのクロスオーバーSUVが注目を集める中、セダン市場におけるISの立ち位置は次第に狭まりつつあるのです。
しかし一方で、ISは「レクサスらしさ」を象徴するモデルでもあり、FRプラットフォームやシャープなデザイン、スポーティな乗り味など、他のモデルにはない魅力が確かに存在します。ブランドのDNAを継承しつつ、新しい時代にどう適応していくか。これからのレクサスISには、その橋渡し的な役割が期待されているのかもしれません。
したがって、次期モデルの内容次第ではブランド戦略を象徴するキーモデルとして再評価される可能性も十分にあります。今後のレクサスの動きには、ますます注目が集まりそうです。
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