2026年、正月の風物詩・箱根駅伝がいよいよ始まります。今年は、どの大学が頂点に立つのか、例年以上に注目が集まっています。
青山学院や駒澤、國學院、中央といった実力校に加え、往路で爆発力を見せる早稲田の動向も見逃せません。チームの柱となるエースたちのコンディションや、戦略的な区間配置が勝負の行方を大きく左右します。
また、上位校の争いだけでなく、伏兵として台頭しそうな中堅校や、初出場・復活を果たした大学の健闘も見どころのひとつ。さらに、厳しい戦いとなる後方グループの走りや、最後まで襷をつなぐために奮闘する選手たちの姿も、大会に深いドラマを与えてくれます。
このページでは、最新の有力校情報、注目選手のプロフィール、戦術のポイントまで、今年の大会を何倍も楽しめる見どころをまとめてお届けします。
1. 優勝争いを制するのはどこか?2026年の頂点候補「4強+1校」を徹底分析
2026年の箱根駅伝は、近年まれに見る混戦が予想されています。絶対王者が不在の中で、青山学院大学・駒澤大学・國學院大學・中央大学という4強が軸となり、そこに早稲田大学が食い込む構図です。
いずれの大学もエース格の充実はもちろん、全体的な層の厚さや駅伝特有の「山登り・山下り」への対応力に差がなく、どの大学が総合優勝を手にしてもおかしくありません。
以下では、それぞれの注目校の戦力や注目選手を具体的に見ていきましょう。
1-1. 青山学院大学|調整力の高さと黒田主将がカギ
青学は2024・2025年と2連覇を果たした実力校です。2026年シーズンにおいても優勝候補の筆頭とされており、その最大の理由は箱根に合わせてチームをピークに持ってくる調整力にあります。
エースで主将の黒田朝日選手はもちろん、2年生の折田壮太選手も1万メートル27分43秒という驚異的なタイムをマークしています。前回大会のメンバーから6人が抜けて戦力ダウンと見られていたものの、エントリーメンバー全体の1万m平均タイムが20秒以上向上しており、底上げが顕著です。
5区・6区の「山」で区間賞を獲得した選手が卒業したため、新たな“山の神”の出現が鍵を握ります。
1-2. 駒澤大学|主力4年生が勢揃いでチーム力抜群
前回大会で総合2位・復路優勝を果たした駒澤大学も、再び頂点を狙える布陣です。特筆すべきは、佐藤圭汰選手・山川拓馬選手・伊藤蒼唯選手・帰山侑大選手という主力4年生が健在であることです。
全日本大学駅伝では圧倒的な力で優勝し、チーム全体の安定感も抜群。佐藤選手はケガ明けではあるものの、本来の走りが戻れば2区などで区間賞争いを繰り広げる実力があります。
前回の箱根駅伝から9人のメンバーが残っており、総合力という点ではトップクラスです。
1-3. 國學院大學|箱根の山攻略が悲願達成の鍵
出雲駅伝を制した國學院大學は、スピードとスタミナを兼ね備えた注目校です。2025年大会では3位という結果でしたが、課題は5区・6区の山区間。ここでの順位ダウンが響き、優勝を逃しました。
しかし、エースの野中恒亨選手(1万m 27分36秒)をはじめ、ハーフマラソンで60分台・61分台の選手が9人も揃っており、チーム全体の底力は青学や駒澤と肩を並べます。
“山対応”がしっかりできれば、念願の初優勝も現実味を帯びてきます。
1-4. 中央大学|史上初の「1万m全員27分台」が生む爆発力
中央大学の注目点は、何と言っても上位10人の1万m平均タイムが27分55秒98と、全員が27分台を記録した史上初の快挙です。
駅伝では出雲で10位と振るいませんでしたが、全日本大学駅伝では見事に巻き返して2位に。個々のスピード能力を駅伝にどうつなげていくかがポイントですが、選手層の厚さでは他大学に劣りません。
スピードを活かし、序盤からの流れを掴めれば、優勝争いに絡む可能性は十分です。
1-5. 早稲田大学|往路優勝の可能性も?個の力に注目
「4強+1校」とされる中で、やや評価が分かれるのが早稲田大学です。
その理由は選手層の薄さ。しかし、個々の能力は非常に高く、特に主将の山口智規選手は日本選手権1500mで2位になるなど抜群のスピードを持っています。
また、5区で区間2位を記録した「山の名探偵」工藤慎作選手や、期待の1年生鈴木琉胤選手も控えており、往路に全力を注げば一発勝負で往路優勝もあり得ます。
全体の厚みに課題はあるものの、前半で波に乗れば総合優勝への道も見えてきます。
2. 【注目選手2026】エースから新星まで!今年の箱根を彩るスターランナーたち
箱根駅伝は「チーム戦」でありながら、各校のエースや注目の新星が光る「個の戦い」でもあります。ここでは、2026年大会で注目されるランナーたちを紹介します。彼らの活躍が、各大学の命運を握ると言っても過言ではありません。
2-1. 黒田朝日(青学)|エースで主将、勝利の中心人物
青山学院大学の主将を務める黒田朝日選手は、今大会の最注目選手の一人です。実力はもちろん、精神的支柱としての存在感も絶大で、過去の大会でも安定感のある走りを見せています。
青学が3連覇を達成するためには、黒田選手が2区や3区など主要区間で区間上位に入ることが不可欠です。学生駅伝の中でも屈指の「勝てるエース」として、彼の走りに大きな注目が集まっています。
2-2. 折田壮太(青学)|27分43秒のスピードスター
青学の2年生、折田壮太選手は1万メートルで27分43秒92というタイムを記録しており、学生トップクラスのスピードを持っています。2025年の出雲・全日本では結果が今ひとつだった青学ですが、折田選手の台頭により、一気に戦力が整いました。
1区や3区などで先行逃げ切りの展開を作れる存在であり、流れを呼び込む重要なピースです。彼の走りが青学のレースプランにどう影響するのか、見逃せません。
2-3. 佐藤圭汰(駒澤)|復調すれば区間賞確実
駒澤大学のエース、佐藤圭汰選手は故障からの回復途上にありますが、状態が戻れば2区や7区での区間賞が期待される選手です。
駅伝は選手の状態がレースに大きく影響するため、佐藤選手が万全であれば、駒澤の戦力は一気に安定感を増します。特に中盤から後半にかけての展開で、彼の存在がチームにとって非常に大きな支えとなるでしょう。
2-4. 山口智規(早稲田)|1500m日本選手権2位のスピード型
早稲田大学の主将・山口智規選手は、2025年の日本選手権1500メートルで2位に入るほどのスピードランナーです。
区間賞を狙える2区に起用されれば、他大学のエースと真っ向勝負ができる選手であり、チームに勢いを与える存在です。早稲田の浮沈は彼の走り次第とも言えるだけに、大きな期待が寄せられています。
2-5. 野中恒亨(國學院)|ハーフ60分台、総合力の中心
國學院大學の野中恒亨選手は、1万メートル27分36秒という高いスピードを持ちながら、ハーフマラソンでも60分台を記録するなど、スタミナにも優れたランナーです。
卒業したエース平林清澄選手に匹敵する存在として注目されており、5区・6区など起伏のあるコースでも持ち前の粘り強さを発揮できる選手です。彼の存在は、國學院の優勝争いを支える大きな柱です。
2-6. 鈴木琉胤(早稲田)|スーパールーキーの走りに注目
早稲田の1年生ルーキー、鈴木琉胤選手も注目の存在です。高校時代から注目を集めていた逸材であり、大学でも順調に成長を遂げています。
区間によっては“爆発力”を発揮できる可能性があり、特に前半区間で起用されれば往路の展開にインパクトを与える可能性があります。いきなり箱根デビューで区間上位も狙える、そんな期待を背負った選手です。
2-7. 岡田開成(中央)|強豪校を引っ張るスピード型ランナー
中央大学の岡田開成選手は、全日本大学駅伝で青学の黒田選手と直接対決を繰り広げた実力者です。
彼の持ち味はスピードと冷静なレース運びであり、どの区間に入っても安定した走りができる点が評価されています。中央大学の高い平均タイムを実際の駅伝で活かすためにも、岡田選手の走りが重要になります。
3. 今年の「ダークホース」はどこ?番狂わせを起こす可能性を秘めた注目校
優勝候補以外にも、番狂わせを狙える“ダークホース”校がいくつか存在します。出場校すべてが力を持っている中で、特に注目したいのは以下の3校です。
3-1. 城西大学|前回6位の実績、着実に力を伸ばす
前回大会で総合6位に入った城西大学は、年々力をつけている注目の中堅校です。上位校に比べてやや地味な存在ではありますが、選手層の充実や戦略面での柔軟さに定評があります。
勢いに乗れば前回以上の結果も期待でき、3位以内の表彰台争いに絡んでくる可能性も十分にあります。
3-2. 創価大学|5区・6区に強力な山の選手を擁する可能性
創価大学は「山」で勝負するチームとして知られています。5区・6区の厳しい山道を得意とする選手が揃っており、これまでも山で順位を上げてきた実績があります。
特に往路の5区で好成績を残せば、そのまま復路まで流れに乗っていける可能性が高く、上位進出の鍵を握る存在として注目です。
3-3. 東洋大学・東京国際大学|区間配置で化ける可能性あり
東洋大学と東京国際大学は、ともに区間配置次第で上位に食い込む可能性があるチームです。
エース級の存在感は他校にやや劣るものの、区間バランスが良く、各選手が安定した力を発揮できれば「繋ぎの駅伝」で上位に食い込む可能性もあります。特に、流れを止めない堅実なレースができれば、最終的にシード権以上の結果も見えてきます。
4. 最下位争いから目が離せない!ビリ候補とされる大学の現状と課題
箱根駅伝といえば、優勝争いが大きな注目を集めますが、実は最下位争いも見ごたえのあるドラマが詰まっています。特に復活組や関東学生連合、そしてシード権争いに絡めない大学の走りは、各校の現状を映し出す“リアル”でもあります。
最下位=力がないという単純な構図では語れず、選手層や区間配置、当日のコンディション、戦略など複雑な要素が影響してきます。
今年の箱根駅伝2026では、どの大学が苦戦を強いられるのか。それぞれの事情を詳しく見ていきましょう。
4-1. 初出場・復活校の苦戦予想
まず最下位候補として多くの関係者が警戒しているのが、「初出場」や「数年ぶりの出場」といった復活組の大学です。
箱根駅伝では毎年、予選会を突破した大学が本戦に挑みますが、経験不足や長距離区間への対応が難しく、本番で苦戦するケースが多々あります。
特に山の5区や、距離が長い2区・9区などでは、実力差が如実に現れるため、そこで大きくタイムを落とす可能性があります。大会の空気感や沿道の声援に慣れていない選手が緊張から本来の走りを出せないというのも、駅伝あるあるの一つです。
復活組にとっては「完走すること」「襷をつなぐこと」がまず第一の目標になります。
4-2. 関東学生連合チームの存在意義と戦い方
毎年、予選落ちした大学の選手から構成される関東学生連合チームも、ビリ候補と見られがちです。
このチームはあくまでも記録上は「オープン参加」であり、順位はつきませんが、走るのは正式な箱根駅伝コース。同じ条件下での戦いとなります。
しかし、チームとしての練習時間が限られており、各大学からの“寄せ集め”であるため、チーム戦略やタスキリレーの精度ではどうしても劣る部分があるのが現実です。
とはいえ、選手一人ひとりの想いは非常に強く、「自分の力を証明したい」という熱量が、思わぬ快走につながることもあります。特に1区や10区のような個人勝負色が強い区間では、上位に食い込む選手が出てくる可能性もあるため注目です。
4-3. 出場校下位グループの戦力比較と脱落回避戦略
シード落ち常連校や、近年結果が伸び悩んでいる大学も、毎年ビリ候補に名前が挙がります。
例えば、中堅〜下位グループでは、エースの有無・全体の平均タイム・5区6区の適性ランナーの存在が、最下位脱出のカギを握ります。
特に総合20位・21位争いでは、わずか数秒〜数分の差で命運が分かれることも珍しくありません。実際、復路で粘り強くつなぎ続けた大学が、終盤での逆転を果たすケースも多く見られます。
また、タスキをつなぐことができず「繰り上げスタート」となると、順位以上に精神的ダメージが大きく、次の走者にも影響を与えやすくなります。
各大学とも「襷を最後までつなぎ切る」ことに重点を置き、エントリー変更や補欠起用を含めた柔軟な戦略を練っているのが印象的です。
5. 箱根駅伝をもっと楽しむために:戦術・区間の見どころ&“青春ドラマ”の魅力
箱根駅伝の魅力は、単なる順位争いやタイムだけではありません。戦術の駆け引きや、選手たちの背景にある物語、タスキに込められた想いが、大会全体を「スポーツの枠を超えたドラマ」に変えていきます。
2026年の大会では、戦術・区間別の注目ポイントや、裏方として支える仲間の存在にもぜひ注目してご覧ください。
5-1. エントリー変更で明暗が分かれる!戦術の鍵とは
箱根駅伝では、大会当日の午前6時50分までエントリー変更が可能となっており、これがレースの流れを大きく左右します。
1日につき最大4人、往路・復路合わせて6人まで変更できるルールを活かし、**他校の戦略や選手の状態を見てからの“逆算起用”**が増えています。
たとえば、エース級を補欠に入れておき、他校の配置を見たうえで2区や5区に投入するなど、各大学がさまざまな駆け引きを行います。
この変更は「賭け」でもあり、成功すれば大きなリターンを得られますが、失敗すれば流れを崩すリスクもあります。まさに監督の采配が試される瞬間です。
5-2. 区間ごとの見どころ:2区・5区・6区が勝負の分かれ目
箱根駅伝には10区間ありますが、中でも特に重要とされるのが2区・5区・6区です。
2区は距離が最長であり、各大学のエースがぶつかる“花の2区”と呼ばれる激戦区です。ここで大きく順位を上げる選手もいれば、差を広げられてしまうケースもあります。
5区は標高差800mを一気に駆け上がる“山登り”。スタミナだけでなくペース配分や精神力が問われ、選手によってはここで10人以上抜くこともあります。
6区はその逆で“山下り”ですが、スピードのコントロールや着地のテクニックが問われ、筋力に負担がかかる区間でもあります。ここで崩れてしまうと、その後の流れに悪影響を及ぼします。
この3区間にどの選手を配置するのかが、優勝争い・シード争い・最下位脱出、すべてのカギを握っています。
5-3. 裏方の努力と“タスキ”に込められたドラマ
箱根駅伝は、実際に走る選手10名だけで成り立っているわけではありません。
補欠で帯同する選手や、マネージャー、コーチ、監督、応援部、保護者、そしてOB・OG。多くの人の支えがあって、1本のタスキがつながっています。
中にはレギュラーから外れた悔しさを抱えながら、仲間のサポートに徹する選手もいます。そうした「見えない努力」が大会の感動をより深いものにしているのです。
そして、襷には各校の歴史と想いが詰まっており、「絶対につなぐ」という強い気持ちが、何度も奇跡的な走りを生み出してきました。
今年の箱根駅伝も、ただの記録競技にとどまらない、“青春の結晶”のような戦いが繰り広げられることでしょう。
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