「可愛いから」という理由だけでフィアット500を選ぼうとしていませんか?実はこの車、デザインに一目惚れして購入したものの、「思っていたのと違う…」と後悔する方も少なくありません。「やめとけ」と言われる背景には、独特なミッション「デュアロジック」や頻発する故障、維持費の高さなど、見逃せない問題があるのです。
この記事では、フィアット500に関する後悔の声や具体的なデメリット11選、実際の口コミ、後悔を防ぐチェックポイント、さらには購入前に比較しておきたいライバル車まで徹底解説します。「買ってよかった」と思える選び方をしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
フィアット500を買って後悔する人が多い理由とは?
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フィアット500は、そのレトロでおしゃれなデザインが人気の小型輸入車です。特に女性や若い世代を中心に「可愛い!」と支持を集めていますが、その一方で「買って後悔した」「やめとけばよかった」という声も少なくありません。
実際、SNSや口コミサイトを覗いてみると、故障の多さや使い勝手に対する不満が目立ちます。例えば「買って1年も経たないうちにデュアロジックからオイル漏れ」「パワーウィンドウが突然壊れた」「エアコンが動かなくなった」といった体験談がX(旧Twitter)などで頻繁に共有されています。
こうした後悔の背景には、見た目重視で購入してしまい、維持費やメンテナンスの大変さを十分に把握していなかったというケースが多く見受けられます。つまり、「可愛いけど、実用性に難がある」というギャップが、ユーザーの後悔につながっているのです。
見た目の魅力と実際の使用感やメンテナンスコストには、大きな差があることをしっかり理解しておかないと、購入後に「こんなはずじゃなかった」と感じてしまうリスクが高まります。
「やめとけ」と言われる背景にはどんな声がある?
「フィアット500はやめとけ」と言われるのには、いくつか具体的な理由があります。もっとも多く挙がっているのが、故障の多さと修理費の高さです。
SNSでは「嫁のフィアット500がリア修理から戻った直後にパワーウィンドウが故障」「デュアロジック交換で30万円以上かかった」というリアルな声が散見されます。また、「ハイオク指定だからガソリン代も高い」「長時間運転するとシートが硬くて疲れる」といった不満もよく見られます。
また、特殊なミッション「デュアロジック」による走行感にも賛否があり、「振動が強くて乗り心地が悪い」「クリープ現象がないので運転しづらい」といった口コミもあります。
さらに、中古で購入した場合は、前のオーナーのメンテナンス状況に大きく左右されるため、トラブルのリスクがより高くなる傾向も。こうした要素が積み重なり、「やめとけ」と警告する経験者の声が絶えないのです。
後悔される理由11選|具体的な症状とコスト感も解説
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故障や部品の不具合が多く、修理費が高額
フィアット500は国産車に比べて部品の耐久性に難があるとされ、故障の頻度が高いです。
特に「デュアロジック」と呼ばれるセミオートマのトランスミッションに関しては、オイル漏れやギアの不具合がよく報告されています。Xでは「1年以内でオイル漏れ修理、部品代だけで20万円かかった」との声も。さらに、工賃を含めると30万円以上になるケースもあるため、故障1回で大きな出費になる可能性があります。
ツインエアエンジンの騒音が想像以上に大きい
フィアット500には「ツインエア」という2気筒エンジンを搭載したモデルがありますが、このエンジン音がかなり大きいと感じる人が多いです。
エンジンルームにマイクを設置した動画では、バイクのような騒がしさが伝わってきます。特に静粛性を重視する人や、住宅街での発進を気にする人にとってはストレスになるかもしれません。
シートが硬くて長距離ドライブには不向き
シートの硬さも後悔ポイントのひとつ。長時間座っていると腰やお尻に疲労が蓄積しやすく、遠出には不向きと感じる人が多いです。
日本車のようにふわっとした柔らかさがなく、体をしっかり支えるというよりは、板に近いような感覚という口コミもあります。
トランク容量が極端に少ない
フィアット500のトランクは、日常使いにすらやや窮屈に感じるほどの小ささです。
もともとクラシックなデザインを踏襲しているため、積載性を犠牲にした設計になっており、買い物袋2〜3個でいっぱいになってしまうことも。旅行やアウトドア用途には不向きです。
大きすぎるドアが狭い駐車場でネックになる
3ドア仕様のフィアット500は、後部座席にアクセスしやすくするために前ドアがかなり大きく設計されています。その結果、狭い駐車場ではドアの開閉に苦労します。
隣の車にぶつけてしまうリスクもあるため、日本の都市部では取り回しが難しく感じるかもしれません。
中古価格が安い=下取り・買取額も期待できない
フィアット500はリセールバリューが低い車種として知られています。
故障リスクが高いため、買取業者は修理費込みで査定額を低く設定しがちです。
そのため「購入時は300万円近くしたのに、数年で下取り価格が50万円以下だった」というケースも珍しくありません。
後部座席が使いづらい:3ドア設計の弱点
3ドア構造のため、後部座席へのアクセスが非常に不便です。
前席を倒して乗り込む必要があるので、高齢者や子どもには不向きですし、頻繁に後ろに人を乗せる人にはストレスが溜まるでしょう。
ドアミラーが電動格納不可(手動)
フィアット500のドアミラーは、一部グレードで手動格納式になっており、現在では珍しい仕様です。
特に助手席側のミラーをたたむには、車外に回らなければならず、駐車のたびに手間がかかります。日本では電動格納が当たり前のため、驚く人も多いです。
デュアロジックの振動が不快に感じる人も
デュアロジックはクラッチ操作を自動で行うシステムですが、その変速時に大きな振動を伴うことがあります。
マニュアル車のような走りを楽しめるという魅力もある反面、スムーズな加速を求める人には「乗りづらい」と感じるかもしれません。
クリープ現象がなく、駐車時に違和感
デュアロジックはAT車のようなクリープ現象(ブレーキを離すとゆっくり進む動き)がなく、停車中や駐車時に細かいアクセル操作が必要です。
これに慣れないと、坂道や狭い場所での操作が怖いと感じる可能性があります。
ハイオク指定で維持費がかさむ
フィアット500はハイオクガソリン仕様となっており、ガソリン代が高くつく点もネックです。
レギュラーとの差額はリッターあたり20〜30円程度。月に何度も給油する場合は、年間で数万円の差が出る可能性もあります。特に昨今のガソリン価格の高騰もあり、維持費に敏感な人には大きな負担です。
実際にフィアット500を買った人のリアルな口コミは?
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フィアット500に関しては、「可愛くて一目惚れした」「走りが楽しい」というポジティブな声がある一方で、「すぐ故障する」「修理費が高すぎる」といったネガティブな体験談も多く見られます。実際に購入した人たちの口コミは、SNSを中心にリアルで率直なものが多く、購入を検討している方にとっては非常に参考になります。
特徴的なのは、同じような不具合やトラブルを経験していても、それを「イタリア車らしい味」として楽しめるかどうかで満足度が大きく分かれている点です。
故障系の声 vs デザインと走りの魅力に惚れた声
X(旧Twitter)には、「買って1年も経たないうちにデュアロジックからオイル漏れ。部品代だけで20万円かかった」という投稿や、「パワーウィンドウが壊れて助手席の窓が開かなくなった」といった故障報告が複数あります。また、「エアコンが壊れて真夏に乗れなかった」「積載車で運ばれることに慣れた」というシビアな声もあり、イタリア車特有の信頼性の低さが購入後の悩みの種となっていることがうかがえます。
しかし一方で、「壊れても乗りたいくらい可愛い」「デュアロジックの走りが超楽しい!」という声も。ツインエアエンジンの独特なサウンドや、クラシカルで個性的なデザインに心を奪われ、トラブルすらも“味”として受け入れているオーナーも多く存在します。
実際、「マニュアル車のような操作感がクセになる」「壊れるけど、それでもまたフィアットを買いたい」といった口コミは、故障があってもなおフィアット500を愛してやまない人たちの存在を示しています。
SNSに見る「後悔」と「愛着」のリアルな温度差
SNSでは「後悔」と「愛着」が同居しているような投稿が目立ちます。たとえば、「もう何度目の修理だよ…と思いつつ、街中で映える姿を見ると許せちゃう」「維持費が本当に大変。でも、あの可愛さには代えられない」といった複雑な感情が綴られています。
特に「車としての性能」よりも、「所有する喜び」や「見た目・キャラクター」に重きを置いている人ほど、トラブルに寛容である傾向があります。逆に「実用性」や「コスパ重視」で選んだ人は、思った以上の不便さにストレスを感じやすく、後悔につながるケースが多いようです。
このように、フィアット500に対する評価は単なる「良い/悪い」ではなく、「どんな価値観で車を選ぶか」によって大きく左右されているのが実情です。
後悔しないためのチェックリスト|中古で買うなら要確認!
※この画像はAIによって生成されたものです(無断転用不可)
中古でフィアット500を購入する際は、新車と比べて故障リスクが高くなるため、事前の確認項目を徹底することが後悔しないためのカギとなります。ここでは、特に注意すべき3つのチェックポイントをご紹介します。
デュアロジックの状態と交換歴
フィアット500の中でも特にトラブルが多いのが「デュアロジック」と呼ばれるセミオートマチックトランスミッションです。
このデュアロジックは、クラッチ操作を自動で行う仕組みになっており、操作にクセがあるうえに耐久性にも問題があるとされています。メーカーは2万kmごとのオイル交換を推奨しており、これを怠るとオイル漏れや変速不良につながります。
中古車を購入する際には、「過去にデュアロジックオイルの交換がきちんと行われているか」「交換歴はあるか」を確認することが重要です。特に5万km以上走行している個体は、今後の交換タイミングが近づいていると考えて良いでしょう。
タイミングベルトの交換履歴
エンジンの心臓部とも言えるタイミングベルトも、見逃せないチェック項目です。
一般的に国産車では10年・10万kmが交換目安ですが、フィアット500の場合は5〜6年、もしくは4〜5万kmが目安とされています。これを超えると、ベルトが劣化してエンジン内部に深刻なダメージを与えるリスクがあります。
一部のツインエアモデル(0.9L)はタイミングチェーン式でベルトが使われていないため、交換の必要がないという利点もありますが、必ず購入前にモデルごとの違いを確認しておきましょう。
ブレーキまわり(特にドラム)の整備状況
後輪に採用されているドラムブレーキも、チェックが必要な重要ポイントです。
特に注意したいのは、ドラム内部のゴム部品の劣化や錆び、ブレーキシューの摩耗です。これらが劣化していると、ブレーキの効きが悪くなったり、ブレーキオイルが漏れたりする原因になります。
できれば、販売店に整備履歴や点検記録の提示を求めるほか、信頼できる整備士に事前チェックを依頼するのがベストです。ブレーキは命に関わる部分なので、軽視は禁物です。
フィアット500に向いている人・向いていない人の特徴
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フィアット500は、万人にとって最適なクルマではありません。その個性的な魅力とクセの強さから、向いている人と向いていない人がはっきり分かれる車です。
故障を楽しめる人 vs 神経質な人
フィアット500に向いているのは、「多少のトラブルは個性」と捉えられるタイプの人です。
SNSにも「壊れるけど、それも含めて愛おしい」「部品が壊れたけど、DIYで直して楽しかった」というような投稿があり、トラブルすらも楽しむスタンスの人にはピッタリです。
逆に、細かいことが気になる神経質なタイプや、「一切のトラブルなく使いたい」と考える人には不向きです。購入後のギャップで強いストレスを感じてしまい、「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性が高いでしょう。
外車メンテナンスに慣れている人に最適
外車の取り扱いに慣れている人や、普段からディーラーや整備工場と付き合いのある方には、フィアット500は非常に魅力的な車です。
「定期的なメンテナンスが当たり前」「トラブル時も冷静に対処できる」という方であれば、フィアット500の長所を存分に楽しめるでしょう。
一方で、国産車しか乗ったことがなく、「基本はノーメンテナンスで長く乗れる」ことを期待している方には、ややハードルが高い車種といえます。
このように、自分のカーライフスタイルや価値観に合った選択をすることが、後悔しないフィアット500選びの最大のポイントです。
安心して乗るための選択肢|認定中古車や新車という選択
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フィアット500はデザイン性や走行性能の魅力がある一方で、故障リスクやメンテナンス費用の面から「後悔した」という声も少なくありません。だからこそ、購入の際には「安心して乗り続けられるかどうか」を重視することがとても大切です。特に中古車を検討されている場合、「認定中古車」という選択肢、あるいは「新車」という安全性の高い選択肢を検討することで、後悔のリスクをぐっと減らすことができます。
認定中古車のメリットと信頼性
認定中古車は、フィアット公式ディーラーによって厳選・整備された車両であり、通常の中古車とは一線を画す安心感があります。
まず最大のメリットは、「最大2年間、走行距離無制限の保証」がついてくる点です。これは一般的な中古車販売店では得られない大きなアドバンテージです。
さらに、フィアット専門の整備士が100項目以上の点検・整備を実施しているため、トラブルリスクの高いデュアロジックの状態や、ブレーキ・タイミングベルトなどの消耗部品もきちんと管理されています。年式は7年以内、走行距離8万km以下の車両のみが対象とされており、基準の高さも特徴です。
また、バンパーやドアミラー、キーなどの外装部品に対しても「3つの安心保証サービス」が付帯しており、小さな不具合に対しても安心感があります。認定中古車は多少価格が高めですが、その分の価値は十分にあると言えるでしょう。
初めてなら新車がおすすめな理由
もしあなたが初めてフィアット車に乗るなら、「新車」での購入がおすすめです。その理由はシンプルで、「故障リスクが格段に低く、保証も手厚いから」です。
フィアット500は海外の車ということもあり、日本のように「ほとんどメンテナンスなしで10年乗れる」といった価値観とは大きく異なります。海外では「こまめなメンテナンスを前提に、1台の車を長く乗る文化」があるため、日本で中古車を購入する際にはその文化のギャップによるトラブルも起こりがちです。
新車であれば、メーカー保証がついているのはもちろんのこと、最新のモデルであれば安全性能や装備もアップデートされており、トラブルの予防にもつながります。特にフィアット500のような個性的な車は、最初の印象と乗ってからの現実にギャップを感じやすいため、新車という選択で「安心材料を最大限に確保する」ことが、後悔を避けるための近道です。
比較検討したい3台|ルノー・アバルト・BMWミニと比べてどう?
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フィアット500を検討する方の多くが、他の個性派輸入車と迷っている傾向があります。特にルノー「Twingo(トゥインゴ)」、アバルト500、BMWミニはフィアット500とよく比較される代表的なライバル車です。ここではそれぞれの車とフィアット500の違いを見ていきましょう。
ルノーTwingoとの違い
ルノーTwingoは、フランスのルノー社が手がけるコンパクトカーで、フィアット500同様に可愛らしい見た目と軽快な走りが特徴です。Twingo最大の特徴はRR(リアエンジン・リアドライブ)という珍しい駆動方式を採用している点。これにより後輪駆動ならではの小回り性能が高く、都市部での取り回しが非常に良好です。
一方のフィアット500はFF(前輪駆動)で、より安定した挙動が魅力です。運転のクセも比較的少なく、初めて輸入車に乗る人には馴染みやすいといえます。価格帯もほぼ同水準ですが、運転の楽しさ重視ならTwingo、デザイン重視ならフィアット500という選び方ができます。
アバルト500との性能差
アバルト500は、フィアット500をベースに開発されたスポーツモデルで、走行性能を重視したチューニングが施されています。最大の違いはエンジン出力とサスペンションの硬さです。ターボチャージャー搭載の高出力エンジンやスポーツマフラーを装備し、走り好きにはたまらない仕様です。
一方で、アバルトは価格がやや高めな上に、乗り心地がかなり硬く、日常使いには不向きという面もあります。「街乗り+デザイン重視」の人にはフィアット500の方が適しており、「走りと刺激を楽しみたい人」にはアバルト500が向いているでしょう。
BMWミニとの価格と個性の差
BMWミニは「プレミアムコンパクト」として、輸入車の中でも特に高級感が強いモデルです。価格は新車で300〜500万円程度と、フィアット500より一段上のクラスに位置しますが、その分内装の質感や走行性能、安全装備も充実しています。
また、デザインも「可愛い中に高級感がある」という点で、ファッション感度の高い層に根強い人気があります。フィアット500はレトロで親しみやすいデザインが魅力で、価格も200万円台から購入できるため、手軽に個性を楽しみたい方には非常にコスパの良い選択肢です。
まとめ|「後悔しないフィアット500選び」のために
フィアット500は見た目の可愛さや走りの楽しさといった魅力がある一方で、独自のミッション機構「デュアロジック」や、ハイオク仕様、狭いトランクなど、実用面では気になる点も多くあります。「後悔した」という声が一定数あるのも事実ですが、その多くは“購入前にきちんと情報を得ていなかった”ことが原因です。
だからこそ、後悔しないためには以下のような対策が大切です。
- 中古で買うなら認定中古車を選ぶ(保証と整備が充実)
- 初めての方は新車での購入を検討する(安心度が高い)
- 他のライバル車とも比較し、自分に合ったバランスを見極める
そして最も大切なのは、「自分のライフスタイルや価値観に合っているかどうか」をしっかりと見つめ直すことです。フィアット500は、ただの“道具”として乗るには向いていませんが、“愛着を持って付き合う相棒”としてなら、非常に魅力的な一台です。後悔しない選択をするためにも、正しい情報をもとに、じっくりとご検討ください。
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