ダサい車って、どんな車を指すのでしょうか。人によって基準は違っても、「これはちょっと…」と思ってしまうデザインの車があるのは事実です。
特に日本車には、時代を先取りしすぎたり、コンセプトが伝わりにくかったりと、ユニークすぎるがゆえに評価が分かれるモデルが少なくありません。この記事では、そんなダサい車に分類されがちな日本車を厳選し、「ダサい車 日本車ランキング」としてまとめています。
なぜそのデザインが不評だったのか、どうして話題になったのかを、具体例とともに分かりやすく解説していきます。デザインや見た目が車選びの大事なポイントと感じている方にこそ、参考にしてほしい内容です。
- ダサいとされる日本車の具体的な特徴がわかる
- デザインが不評になった理由を車種ごとに理解できる
- 評価が分かれる車の背景や市場の反応を知ることができる
- 日本車ランキング形式で比較しながら確認できる
【2025年版】ダサい車 日本車ランキングまとめ
- なぜプリウスはダサい車とされるのか?
- WiLL Viが奇抜すぎて話題になった理由
- GTOがギミックの集合体と言われた理由
- インサイトの未来的すぎたデザインとは
- インフィニティQ45の失敗した高級感とは
なぜプリウスはダサい車とされるのか?
※この画像はAIによって生成されたものです
プリウスがダサいとされる背景には、デザイン面での不評が大きく影響しています。特に4代目プリウスの登場時には、フロントグリルやリアランプの形状が独特すぎて、一般ユーザーから違和感を持たれました。
ボディ全体のラインが不自然に切れており、見る角度によってはスタイルがちぐはぐに映ります。また、ハイブリッドの象徴としては優秀な車である一方で、個性を出そうとした結果、過剰に未来志向な外観になってしまったのも要因です。こうした過度なデザインは、シンプルで飽きのこない見た目を好む層には敬遠されました。
さらに、プラグインハイブリッドモデルの方がデザイン的に洗練されているとの声も多く、「あえて通常のプリウスを選ぶ理由が見つからない」という評価もあります。外観重視のユーザーにとっては、好みの分かれる1台となっています。
WiLL Viが奇抜すぎて話題になった理由
出典:carview!
WiLL Viは、トヨタが異業種と連携して生み出したデザイン重視のパイクカーです。特徴的なのは、カボチャの馬車をイメージした丸みのあるルーフと、リヤウィンドウの「クリフカット」と呼ばれる急角度のカットラインです。
このように、レトロと未来感を融合したデザインは、当時の市場では斬新すぎた印象を与えました。結果として、ユニークさが受け入れられず「奇抜すぎる」といった評価に繋がりました。
実用性や室内空間よりも見た目を重視した設計だったため、使い勝手の面でもユーザーの期待を満たせなかった可能性があります。トヨタらしくない大胆なスタイルは注目された一方で、量産車としてのバランスを欠いていたことが、ダサいとされる一因になっています。
GTOがギミックの集合体と言われた理由
三菱GTOは、1990年代のスポーツカーブームの中で登場しましたが、見た目の派手さとは裏腹に多くのギミックが逆効果と受け取られました。
まず、ミッドシップ風のサイドインテークや、実際にはガラスでない黒塗り部分のウィンドウ処理など、見た目を重視するあまり実用性が伴っていない点が目立ちます。
また、リトラクタブルヘッドライトの形状も眠たそうで締まりがなく、全体として中途半端な印象を与えてしまいました。さらに、空力を意識したかのようなボンネットの装飾も、実際には機能性に乏しく、見た目だけが先行していると指摘されています。
このように、デザインのひとつひとつが装飾的に見え、結果として「ギミックの集合体」と言われるようになりました。
インサイトの未来的すぎたデザインとは
出典:グーネット
初代ホンダ インサイトは、1999年に登場した日本初の量産ハイブリッドカーとして注目を集めました。しかし、そのデザインはあまりにも空力性能を追求しすぎた結果、一般的な美的感覚とはかけ離れたものになっていました。
特にリアホイールを覆うスカート状のカバーは特徴的でしたが、奇抜な印象を与えやすく、スタイリッシュさに欠けると見られることが多くありました。流線型のボディも、未来感はあるもののどこか実験的で、日常に溶け込みにくい印象を与えました。
また、2シーターという実用性の低さもあり、家庭向きの車とは言いがたかった点もあります。このように、環境性能を優先した結果として、デザインが一般ユーザーの好みに合わなかったことで「未来的すぎる」という評価に繋がっています。
インフィニティQ45の失敗した高級感とは
出典:GAZOO
インフィニティQ45は、日産が海外の高級車市場に本格参入するために開発したモデルです。高性能なV8エンジンやアクティブサスペンションなどの装備は当時としては画期的でした。
ただし、外観デザインが問題視されました。まずグリルレスのフロントフェイスは、斬新さを狙ったものの高級感とは程遠く、あいまいなラインとぼんやりとした印象が強く残りました。
インテリアには漆調パネルや金メッキのキーなど独自性も見られましたが、全体として統一感に欠け、奇をてらった印象が拭えませんでした。また、デザインがアメリカ市場を意識しすぎたことで、日本国内の高級車としての魅力を発揮できなかった点も評価を下げた要因です。
その結果、スペックは十分でも「高級感が感じられない車」として記憶されることになりました。
買って後悔?ダサい車 日本車ランキングの特徴
- トヨタエスカルゴがダサいと言われる理由
- マークX Zioが中途半端すぎたワケ
- スバルアルシオーネが三角定規と呼ばれた理由
- B9トライベッカのフロントフェイスに違和感?
- レパードJ.フェリーが不評だった背景とは
- 不夜城が「ローリングディスコ」と呼ばれた理由
トヨタエスカルゴがダサいと言われる理由
出典:カーセンサー
トヨタエスカルゴは1989年から1992年にかけて販売された小型商用車で、フランス語で「カタツムリ」という意味の車名が示すように、丸みを帯びた独特なフォルムが特徴です。
こうした可愛らしい見た目は、一部からは高く評価されてきましたが、多くの人には「変わっている」「商用車にしては個性が強すぎる」といった印象を与えました。
フロントからリアまで一貫して曲線を多用したデザインは、当時のトレンドから大きく外れており、特に男性ユーザーからの支持は得られにくいものでした。また、見た目の割に中身はマーチ(マイクラ)ベースのシンプルな構造であり、見た目とのギャップも「見た目先行」と言われる原因となりました。
こうした要素が重なり、ダサいと判断されることが多くなった車です。
マークX Zioが中途半端すぎたワケ
出典:ウイキペディア
マークX Zioは2007年にトヨタから発売された多機能ワゴンですが、その存在は「中途半端」という評価を受けがちです。
まずネーミングには「マークX」と入っているものの、FRの高級セダンであるマークXとはまったく違うFFベースのプラットフォームを採用しており、共通点はほぼありませんでした。
見た目はステーションワゴンに近いのに、3列シートを備えてミニバンの要素も持つという曖昧なポジションが、かえって消費者を混乱させたとも言えます。さらに、3列目シートは狭く、あくまで補助的な役割に過ぎなかったため、実用性の点でも中途半端でした。
結果として「セダンのようでミニバンでもない」印象が強まり、方向性がぼやけたモデルという評価に落ち着きました。
スバルアルシオーネが三角定規と呼ばれた理由
スバルアルシオーネは1980年代後半に登場したスポーツクーペで、空力性能を極限まで追求したウェッジシェイプのボディが大きな特徴です。しかし、このデザインが「三角定規」と揶揄されることになった理由は、あまりにも鋭角で直線的すぎたフロントデザインにあります。
先端が鋭く、ボンネットからルーフにかけてのラインが極端に低く抑えられていたため、一般的な車のイメージとは大きく異なっていました。また、リトラクタブルヘッドライトや大型バンパーも加わり、当時のスバルらしからぬ前衛的な姿は賛否が分かれました。さらに、空力性能を重視した結果、実用性や居住性が後回しにされた面もあり、デザイン先行の印象が強まりました。
このような形状が、図形のようなシルエットだと認識され、「三角定規」と呼ばれるようになったのです。
B9トライベッカのフロントフェイスに違和感?
出典:ウイキペディア
B9トライベッカは、スバルが北米市場向けに開発した3列シートのクロスオーバーSUVです。最大の特徴はフロントマスクにあります。
スプレッドウイングスグリルと呼ばれる航空機のイメージを取り入れたデザインは、他のスバル車と大きく異なる印象を与えました。しかし、この試みがユーザーに好意的に受け入れられたとは言えません。
グリルの形状が車体サイズに対して小さく、全体のバランスが悪いという声が多く聞かれました。また、ヘッドライトやバンパーまわりの処理がやや古臭く見え、SUVらしい力強さや洗練さに欠けていた点も指摘されています。
その結果、「見た目に違和感がある」「どこか気持ち悪い顔」といった評価が定着しました。後期モデルではデザインが刷新され、フロントまわりが大きく変更されたことからも、初期デザインの評判の悪さがうかがえます。
レパードJ.フェリーが不評だった背景とは
出典:カーセンサー
日産が1990年代に発売したレパードJ.フェリーは、高級セダンとして開発されたモデルです。もともとは海外向けに「インフィニティJ30」として展開されていた車を、日本市場向けにアレンジしたものでした。
しかし、その外観デザインが不評の原因となりました。まず、フロントとリアのバランスが悪く、特に後方へなだらかに下がるテールエンドの処理は、日本市場では高級感よりも中途半端な印象を与えてしまいました。
また、丸みを帯びたボディラインは、当時の日本のユーザーが求めていた堂々とした高級車のイメージと大きくかけ離れていました。さらに「J.フェリー」という名称も、高級車にふさわしい重厚感を感じさせず、印象が曖昧だったことも影響しています。
スペックや装備は充実していたものの、見た目と名前の不一致が販売不振の大きな要因になりました。
不夜城が「ローリングディスコ」と呼ばれた理由
ホンダがかつて東京モーターショーで発表したコンセプトカー「不夜城」は、きらびやかな外観で話題を集めました。ボディ全体にLEDが仕込まれ、夜間にはまるでクラブの照明のように輝く仕掛けが施されていたことから「ローリングディスコ」と揶揄されるようになりました。
その名の通り、深夜の若者向けに、クラブからクラブへ移動するモバイル空間をコンセプトにした車です。とはいえ、実際のデザインはバスのような大きさに加え、フロント部分の形状がケーブルカーの車両を思わせるような構造となっており、斬新というより奇抜と受け止められることが多くありました。
また、デザインに対して実用性や安全性が見えにくかった点も、現実味に欠ける印象を与えました。結果として、未来感よりも「派手すぎる乗り物」という印象が先行してしまいました。
ダサい車の特徴が分かる日本車ランキング総まとめ
- プリウスは未来志向すぎるデザインで評価が分かれた
- WiLL Viは個性を優先しすぎて実用性を欠いた
- GTOは外観ギミックが多く実用とのバランスを欠いた
- インサイトは空力重視の形状が一般受けしなかった
- インフィニティQ45は高級感に欠けるあいまいなデザインだった
- トヨタエスカルゴは曲線的な見た目が商用車らしくなかった
- マークX Zioはセダンとミニバンの中間で方向性が不明瞭だった
- スバルアルシオーネは鋭角すぎるスタイルが異質だった
- B9トライベッカはフロントのデザインバランスが悪かった
- レパードJ.フェリーは車名と見た目のミスマッチが目立った
- 不夜城は派手な装飾が現実感を欠いたコンセプトカーだった
- 多くのモデルは奇抜さを狙いすぎて市場の支持を得られなかった
- 一部の車は海外市場を意識しすぎて国内ユーザーに合わなかった
- 名前や装備よりも全体の印象でダサいと判断されたケースが多い
- 実用性やブランド性とのギャップが評価を下げた要因となった
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