「アルファードのリセールが崩壊しているらしい」と耳にして、不安を感じていませんか?SNSや中古車市場では、実際に査定額が大きく下がったという声も増えており、30系オーナーを中心に動揺が広がっています。ただし、それはすべてのグレードに当てはまるわけではなく、一部に限った話でもあります。
この記事では、リセールが本当に崩壊しているのかを2025年最新データで検証し、下落したグレードやその背景、高く売るための具体的な方法までを徹底的に解説します。「今、売るべきか」「次に買うならどのグレードが得か」と悩んでいる方にとって、判断の材料がしっかり得られる内容になっています。
はじめに:なぜ今「リセール崩壊」と言われているのか?
出典:TOYOTA
アルファードといえば、日本国内だけでなく海外でも高い人気を誇るトヨタの高級ミニバンです。そのため「リセールが非常に強いクルマ」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。実際にこれまでは3年落ちでも新車価格の70〜80%を維持することが多く、中古市場でも非常に高く評価されてきました。
しかし2023年にフルモデルチェンジされた「新型40系アルファード」の登場をきっかけに、「リセール崩壊」といったキーワードがSNSや中古車業界で取り沙汰されるようになりました。2024年には一部の30系(2015〜2023年モデル)で5〜10%の相場下落が確認され、中でも「2.5X」「2.5G」などのエントリーグレードは明らかに以前より買い叩かれる傾向が強まっています。
とはいえ、これは単なる価格暴落ではなく「市場の正常化」という見方もできます。新型40系のプレミア価格や輸出市場の変化など、複合的な要因が絡んでいるため、「崩壊」という言葉だけに惑わされず、冷静に現状を把握することが大切です。
SNSや中古車業界で話題の「アルファード リセール崩壊」とは
最近、X(旧Twitter)やYouTube、車系ブログなどで目立つようになったのが「アルファードのリセール崩壊」というワードです。ユーザーの投稿では「査定が100万円近く下がった」「前より全然売れない」といったリアルな声が多く見受けられ、特に30系のエントリーモデルを所有している方の間では焦りの色が濃くなっています。
この「リセール崩壊」という言葉は少し過激にも聞こえますが、背景には2023年に発売された40系の存在があります。新型は内外装ともに大幅に進化し、トヨタの最新安全装備や快適性能が盛り込まれたことから、30系と比べられるとどうしても価値の差が顕在化してしまうのです。
さらに、中古車市場では40系の納車待ちに嫌気がさした人たちがプレミア価格でも即納可能な車を求め、30系に一時的な人気が集中。しかし、40系の流通が徐々に安定し始めたことでその反動も現れ、30系の価格が一部で下がっているのが現状です。
不安を抱えるオーナーが増加している背景
実際に「売り時を見誤ったのでは…」と悩むアルファードオーナーが増えています。特にフルモデルチェンジ直前に購入した人たちは、購入から1〜2年での大幅な査定ダウンに直面し、心理的なダメージが大きいようです。30系の「2.5X」や「2.5G」では新車価格の45〜60%まで落ち込んでおり、買い替え資金に影響が出るケースも少なくありません。
また、海外輸出向けに強かった需要にも陰りが見え始めています。2024年には環境規制や関税の強化によって東南アジアや中東などへの輸出が難しくなり、特に右ハンドル車を求めていたマレーシアやタイ、UAEといった地域での取引数が減少。それに伴い、輸出業者からの買取オファーも弱まり、国内市場での需要と供給のバランスが崩れつつあります。
こうした背景の中で、アルファードを今売るべきか、それとも待つべきか迷っている方が急増しており、「リセール崩壊」というワードに不安を煽られているのが現状です。ですが、すべてのグレードが等しく値崩れしているわけではないため、次章では最新のデータをもとに、冷静に現実を見ていきましょう。
最新データで検証!アルファードのリセールは本当に崩壊したのか?
出典:TOYOTA
SNSなどで「リセール崩壊」と叫ばれている一方で、実際にはすべてのアルファードが値下がりしているわけではありません。特に40系アルファードは依然として高いリセールを保っており、新車価格を超えて取引されるケースもあります。以下では、具体的な数値とグレード別・年式別の傾向をもとに、「崩壊」という表現がどこまで真実なのかを見ていきます。
リセール崩壊の定義と30系・40系の相場変動
まず、「リセール崩壊」とは何を意味するのでしょうか?一般的には、3年落ちで新車価格の70〜80%以上を維持するアルファードが、60%以下に落ちるようなケースを指すことが多いです。
たとえば、30系(2015〜2023年モデル)の「2.5X」「2.5G」などは、2023年以前であれば3年落ちでも65〜75%の残価を保っていました。しかし、40系の登場と輸出市場の鈍化によって、これらのグレードでは現在45〜60%までリセールが落ち込んでいます。特に走行距離が多かったり装備が少ない個体では、さらなる下落も見られます。
一方で、40系(2023年~)については、1〜2年落ちで新車価格の100〜110%で取引されるケースもあり、まさにプレミア価格の状態が続いています。つまり、「リセール崩壊」という表現はあくまで一部のグレードや条件に限った話であり、全体としては“価格の適正化”が進んでいると見るべきでしょう。
グレード別リセール率(2025年最新データ付)
2025年時点での最新リセール率を見てみると、グレードによって明暗が分かれています。
- 「2.5SCパッケージ(30系)」:3年落ちで75〜80%のリセール率。モデリスタエアロ装着車はさらに高評価。
- 「エグゼクティブラウンジ(HV)」:3年落ちで70〜75%を維持。高級グレードとして安定需要。
- 「3.5Lエグゼクティブラウンジ(ガソリン)」:燃費の不利が響き、65〜70%にとどまる。
- 「2.5X」「2.5G」:45〜60%。人気薄のためリセールは苦戦。
このように、同じアルファードでもグレードによって残価率は大きく異なります。装備の充実度や輸出人気、走行距離によって価格が左右されるため、自車の状態と相場を照らし合わせることが非常に重要です。
年式別(3年・5年・10年落ち)リセール傾向の実例
年式によるリセールの違いも顕著です。競合記事の最新調査によると、以下のような傾向が明らかになっています。
- 3年落ち(2021年式):「2.5SC」や「エグゼクティブラウンジ」ではリセール率70〜80%をキープ。装備次第で80%超えも。
- 5年落ち(2019年式):「2.5X」や「G」では60〜70%程度。ツインルーフやJBLサウンド装備があると高評価。
- 10年落ち(2014年式):全体的に25〜35%程度まで下がるが、輸出需要のある車は意外な高値がつくことも。
このように、3〜5年の保有で売却するのが最も効率的と言えます。10年落ちでも装備やコンディションによっては評価される可能性があるため、すぐに価値がゼロになるわけではありません。
リセールが気になる方は、グレード・装備・年式をしっかり把握しながら、売却のタイミングを見極めることが大切です。
下落したのはどこ?影響を受けたグレードとその理由
出典:TOYOTA
「アルファードのリセール崩壊」と言われる現象が実際にどこで起きているのか、具体的なモデル名とその背景を知ることは非常に重要です。すべてのグレードが一律に値下がりしているわけではなく、明確に“落ちたグレード”と“粘っているグレード”に分かれているのが2025年現在の中古車市場の特徴です。ここでは、価格下落が顕著だったグレードとその理由、そして逆に高いリセールを維持しているモデルとの違いを整理します。
価格が崩れたグレードTOP3【実名】
2024年〜2025年にかけてリセール率の大幅な低下が見られたグレードを挙げると、以下の3つが代表的です。
第1位:「2.5X」(30系)
法人需要の多いエントリーグレードである「2.5X」は、リセール率の下落幅が最も大きいとされています。新車価格も比較的抑えられている一方で、個人需要が低く、3年落ちでの残価率は50%前後にまで下がっています。外装装備や内装の質感が簡素である点も、人気を集めにくい要因となっています。
第2位:「2.5G」(30系)
「2.5G」は中間グレードに位置しますが、人気グレード「SCパッケージ」と比較すると装備がやや簡素で、輸出業者や個人ユーザーからの引き合いが弱いです。そのため、5年落ちでの買取相場は新車価格の55〜60%と大きく下落しており、「上を買っておけばよかった」と後悔する声も多く聞かれます。
第3位:「3.5L エグゼクティブラウンジ(ガソリン)」(30系)
最上級グレードの一角ではありますが、ガソリンエンジン特有の燃費の悪さと税金の高さがネックに。輸出でもハイブリッド人気が強まる中で、残価率は65%前後にとどまり、ハイブリッドモデルと明確な差が出ています。
「2.5X」「2.5G」などエントリーモデルの落差と理由
「2.5X」や「2.5G」は、価格を抑えたファミリー層や法人向けに人気だったモデルですが、リセール市場ではその価格帯の「安さ」が逆に評価を落とす原因になってしまっています。とくに「2.5X」は装備がシンプルで、アルミホイールすら標準でない仕様も存在。中古市場では「見た目の質感」や「快適装備」が重視されるため、個人需要が付きづらいのです。
また、法人リースからの放出車が多くなるタイミングと重なったことで、同じような仕様・状態の中古車が一気に市場にあふれ、価格が一時的に暴落しました。さらに、海外輸出向けでもエントリーモデルは人気が低く、2024年からの環境規制強化により、30系モデルの輸出量が減少しているのも価格下落の一因です。
リセールが強い「2.5SCパッケージ」「エグゼクティブラウンジ」との差
一方で、同じ30系でも「2.5SCパッケージ」や「エグゼクティブラウンジ(ハイブリッド)」は、いまだに高いリセール価値を維持しています。理由は明確で、「装備・見た目・快適性・輸出需要」の4拍子が揃っているからです。
「2.5SCパッケージ」は、ツインムーンルーフやJBLプレミアムサウンドといった高評価装備のほか、モデリスタエアロなどの人気オプションが付いている車両が多く、海外でも引く手あまたです。3年落ちで75〜80%という驚異的な残価率を記録するケースもあります。
「エグゼクティブラウンジ(HV)」は、新車価格こそ高めですが、静粛性と燃費性能が抜群で、中東・東南アジアではハイブリッドモデルが高く評価されます。そのため、買取価格も70%台前半を維持しており、安心して売却できるモデルといえるでしょう。
つまり、アルファードは“どのモデルも高く売れる車”ではなく、“選ぶグレードで明暗が分かれる車”だという認識が大切です。
リセールに影響を与える4つの要因
出典:TOYOTA
「同じアルファードなのに、なぜこんなに査定額が違うのか?」と疑問に思われる方も多いでしょう。リセールバリューは、単純に年式や走行距離だけで決まるものではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合って形成されています。ここでは、現在のアルファード市場において、特に大きな影響を与えている4つの要素を取り上げます。
新型40系の登場が30系に与えた影響
2023年に登場した新型40系アルファードは、トヨタの新設計プラットフォームと先進安全技術を搭載し、まさに“次世代の高級ミニバン”として注目を集めました。この新型の登場が、30系モデルのリセールを直接的に圧迫する要因となっています。
たとえば、納車待ちが長期化している40系の需要をカバーする形で、一時的に30系の中古車価格が上昇しましたが、2024年後半からは流通が安定しはじめ、30系の価格は5〜10%程度下落しました。特に30系の中でも装備が簡素なモデルは、新型と比べられることで見劣りし、価格の下落幅が大きくなっています。
輸出規制と円安・中東・東南アジア市場の変化
アルファードは海外、特に東南アジアや中東市場での人気が高く、これまでリセールを支えてきた大きな柱のひとつでした。しかし2024年に施行された環境規制や一部地域での関税強化が影響し、30系の旧型モデルが輸出しづらくなっています。
たとえば、右ハンドル市場のタイやマレーシアでは、排ガス規制の影響で輸入できる年式が限定されるようになり、これが輸出台数の減少につながりました。一方で円安の恩恵もあり、業者の買取価格自体はある程度高めで推移していますが、需要の鈍化が確実にリセールを引き下げています。
ガソリン車 vs ハイブリッド車、どちらが得か?
アルファードのリセールを左右する要素として「パワートレインの違い」も無視できません。競合記事でも紹介されているように、現在の中古市場ではハイブリッド車の方が圧倒的に有利です。
たとえば、「2.5LハイブリッドSCパッケージ」は3年落ちで75%前後の残価率を維持。一方、ガソリンモデルの「2.5L SC」や「3.5L エグゼクティブラウンジ」は、燃費の悪さと燃料コスト高の影響もあり、70%を下回ることもあります。
特に東南アジアや中東ではハイブリッド車の評価が高く、燃費性能・静粛性・耐久性の面でガソリン車よりも高値が付きやすくなっているのが実情です。
走行距離・装備・内外装状態の査定ポイント
最後に忘れてはならないのが、車両の個体差による評価の違いです。走行距離・内外装の状態・装備内容によって、同じグレード・同じ年式の車でも20万円以上の査定差が生まれることは珍しくありません。
特に影響が大きいポイントは以下の通りです:
- 走行距離5万km以下:査定額が大幅アップしやすい
- 人気装備あり(モデリスタエアロ、ツインルーフ、JBLサウンドなど):加点対象
- 定期点検記録簿あり:買取業者からの信頼が高まる
- 禁煙・ペットなし車両:内装の劣化が少なくプラス査定に
リセールを重視するなら、これらのポイントを押さえた維持・管理を日頃から心がけることが、数十万円単位の差を生む可能性があります。
高く売るための完全マニュアル
出典:TOYOTA
「リセール崩壊」という言葉に惑わされることなく、しっかりと高く売るためには戦略が必要です。市場動向を理解し、売るタイミングや方法を見極めることで、数十万円単位の差が生まれることも珍しくありません。ここでは、アルファードをできる限り高値で売却するための具体的なポイントをまとめました。
売却に最適なタイミングと相場の見極め方
アルファードのリセールバリューは「いつ売るか」によって大きく左右されます。もっとも高く売れるタイミングは、「フルモデルチェンジの直前」か「新型登場直後のプレミア期間」です。競合記事でも紹介されていたように、40系アルファードの登場直後は30系の中古価格が一時的に下がったものの、納車待ちの影響で再び価格が回復するという現象が起きました。
つまり、新型の納車待ちが長期化している間は、旧型でも即納できる価値があるため、高く売れるチャンスです。40系の生産が安定し、流通が広がる2025年以降は、30系の価値がさらに下がる可能性があるため、今が売り時と考えることもできます。
また、3年〜5年落ちでの売却が最もリセール率が高く、30系では70〜80%、40系では新車価格を上回るケース(100〜110%)も確認されています。定期的に「カービュー」や「ユーカーパック」などの一括査定サイトで相場をチェックし、自車の価値を把握しておくことが重要です。
ディーラー下取り vs 一括査定、どちらが高く売れる?
よくある誤解のひとつに「ディーラーの下取りが安心」という声がありますが、実はこの方法では数十万円も損をしてしまうことがあるのが現実です。競合記事でも触れられていましたが、ディーラー下取りは手間が少ない代わりに相場より低く査定される傾向があり、特に人気装備の評価が甘くなることが多いです。
一方、「ユーカーパック」や「ナビクル」などの一括査定サービスでは、複数の買取業者が競い合うことで、査定額が自然と吊り上がる仕組みになっています。実際に、「ディーラー下取りよりも30万円以上高く売れた」という口コミも珍しくありません。
とくに高級グレードの「2.5SCパッケージ」や「エグゼクティブラウンジ」では、オプション装備が豊富なため、装備を正当に評価してもらえる一括査定の方が断然有利です。売却の際は、最低でも2〜3社以上の見積もりを取ることをおすすめします。
査定額を引き上げる「JBL」「ツインルーフ」など装備の価値
アルファードはオプション装備の有無がリセール価格に大きく影響する車種です。特に査定アップにつながりやすいのは以下の装備です。
- JBLプレミアムサウンドシステム:高級感と音質を重視する層に人気で、10万円以上の加点になることも。
- ツインムーンルーフ:見た目の豪華さに加えて、ファミリーユースでの快適性が評価されやすく、こちらも査定額アップ要因に。
- モデリスタエアロキット:外観の印象が大きく変わる装備で、特に若年層や海外ユーザーに人気。
- JBL+モデリスタ+ツインムーンルーフの3点セット:これらをすべて装備した車は、まさに“フル装備”とされ、リセール相場では最高ランクの評価が付きます。
また、整備記録簿の完備や禁煙車、ペット乗車歴なしなどもプラス材料になります。査定前には車内クリーニングや簡単な補修をしておくだけでも、1〜3万円の差が出ることがありますので、少しの手間で大きなリターンが期待できます。
購入検討者向け:今、買うなら新車?中古?
出典:TOYOTA
これからアルファードを購入しようと考えている方にとって、「新車か中古車、どちらがお得なのか?」というのは非常に悩ましい問題です。2025年現在の市場動向やリセールを考慮した場合、それぞれにメリットと注意点が存在します。ここでは、購入方法ごとの特徴を比較しつつ、どんな方にどちらが向いているかを整理してご紹介します。
新車と中古車、リセールで得するのはどちら?
新車の最大のメリットは、最新装備が使えることと保証が万全な点です。特に40系アルファードは、「トヨタセーフティセンス」などの先進安全装備が進化しており、小さなお子様がいるご家庭や長距離をよく運転する方には大きな安心材料となります。
一方で、新車は納期の長さと初期コストの高さがネックになります。40系は人気が高いため、納期が半年〜1年以上かかるケースもあり、すぐに乗りたい方には不向きです。また、購入後すぐに大きな値下がりが起きるのも新車ならではのリスクです。
中古車のメリットは、やはり価格の安さと納期の早さです。たとえば、3年落ちの「2.5SCパッケージ(30系)」なら、新車時より100万円以上安く購入でき、なおかつリセール率も高いため、「買ってすぐに損をする」という事態を避けやすいです。
リセールを重視するなら、「新車で買って3〜5年で売る」もしくは「3年落ちの中古車を安く買って5年以内に売る」のがベストといえます。どちらにしても、“売るとき”を見据えた買い方を意識することが重要です。
KINTO(リース) vs 購入、どちらが合理的?
最近注目されているのが、トヨタのサブスク型カーリース「KINTO(キント)」です。車両代・自動車税・車検・メンテナンスがすべて月額に含まれており、まとまった資金が不要で、家計の見通しを立てやすいのが特徴です。
たとえば、アルファードの「Zグレード(40系)」をKINTOで契約すると、月額およそ7〜8万円程度(契約内容による)で利用可能です。特に新型の納期が長い今、KINTOであれば比較的早く新車に乗れることもあり、若い世代や転勤族の方にも支持されています。
一方で、「カスタマイズが制限される」「途中解約で違約金が発生する」といったデメリットもあります。将来的に売却益を得たい方には不向きですが、「所有より使用を重視したい」「手続きが面倒なのはイヤ」という方には非常に合理的な選択肢です。
リセール重視の方には購入、維持費や手軽さを重視する方にはKINTOが向いていると言えるでしょう。どちらが合っているかは、ライフスタイルと重視するポイントによって判断するのがベストです。
今後の市場展望とアルファードの価値の行方
出典:TOYOTA
アルファードは長年にわたり「リセール最強」の名を誇ってきましたが、2023年に登場した40系によって市場構造が大きく変わりつつあります。今後の中古車市場や世界的な自動車トレンドの変化を踏まえると、リセール価値もまた影響を受けるのは必然です。ここでは、40系の価格動向、EV化の影響、そしてこれから選ぶべきグレードについて、今後の市場を見通して解説していきます。
40系の価格はいつまで維持されるのか?
新型40系アルファードは、登場直後から大きな注目を集め、現在でも新車価格を上回る**プレミア価格(100〜110%)**で取引されることも珍しくありません。この異常とも言える相場を支えているのは、新車の納車待ちが半年〜1年以上と長期化していることと、先進装備を求める富裕層やファミリー層の強い需要です。
ただし、この高騰は一時的な現象であると考えられています。トヨタの生産体制が安定し、新車の供給がスムーズになれば、40系のプレミア価格は徐々に落ち着く可能性が高いです。競合記事でも言及されている通り、40系が市場に出回るようになれば、30系と同様に「一定の価格調整」が起こることが予想されます。
そのため、現在40系を所有している方は、2025年中の売却が「ピーク価格で手放せる最後のチャンス」になる可能性もあります。特に1〜2年落ちの40系はまだ高値圏にあるため、迷っているなら早めの判断が吉です。
EV化・排ガス規制でハイブリッド車の将来性は?
世界的に進むEV化と、東南アジアや中東をはじめとする輸出先国の排ガス規制強化は、アルファードのリセールにも確実に影響を及ぼしています。ただ、現時点でアルファードの完全EVモデルは存在せず、40系もガソリンとハイブリッドのラインナップが主力です。
その中で、将来的にも有利なのはハイブリッドモデルです。理由は明確で、燃費性能・静粛性・環境性能に優れ、排ガス規制にも比較的適合しやすいからです。競合記事では、「2.5LハイブリッドSCパッケージ」が3年落ちでも75%前後の高い残価率を維持していることが示されており、今後もこの傾向は続くと見られています。
逆に、3.5Lガソリン車などは燃費面や税金面で敬遠されがちになり、輸出でも需要が低下するリスクがあります。環境負荷の観点からも、数年後にはガソリン車のリセールが急落する可能性があるため、ハイブリッド車へのシフトは今から検討しておくべき選択肢です。
リセール狙いなら次に選ぶべきグレードは?
リセールを重視する方にとって、今後“狙うべきグレード”を見極めることは極めて重要です。2025年現在の市場動向と競合記事をもとにすると、以下のグレードが有力候補になります。
- 2.5SCパッケージ(ハイブリッド)
国内・海外ともに人気が高く、JBLやツインルーフなどの装備次第で80%近い残価率も可能。輸出業者の指名買いも多いです。 - エグゼクティブラウンジ(HV)
新車価格は高いですが、需要が安定しており、高級志向のユーザーに評価されやすいため、リセールも安定しています。 - Zプレミア(HV・40系)
40系の中でも装備バランスと価格帯がちょうど良く、今後の人気上昇が見込まれます。
一方で、リセールを意識するなら「2.5X」や装備の少ない法人向けグレードは避けた方が無難です。装備が豊富で人気のあるグレードを選ぶことで、将来の売却時に大きな差が出るでしょう。
よくある質問と不安のQ&A
出典:TOYOTA
「リセール崩壊」という言葉に不安を感じている方から、よく寄せられる疑問にお答えします。実際の市場データや査定の傾向をふまえて、根拠のある答えをご紹介します。
「もう売っても損しない?」という声に答える
結論から申し上げると、今すぐに売却しても“損”とは限りません。特に30系の人気グレードや、40系の1〜2年落ち車両はまだ高値で売れる可能性が十分あります。競合記事でも「今は市場の調整段階であって、すべてが崩壊したわけではない」と明記されており、リセール率が70%以上のグレードも多く存在しています。
ただし、「様子を見ているうちに相場がさらに下がる」リスクもあるため、相場サイトなどで価格を確認しながら、複数の買取業者に査定を依頼して比べるのが一番の防衛策です。
10万km超えでも売れるのか?
10万kmを超えた車両でも、売れる可能性はあります。アルファードは耐久性が高く、輸出需要もあるため、走行距離が多くても価値がゼロになることはありません。
実際に、10万km以上走行していても、装備が充実していたり、内外装がキレイな個体であれば、買取価格がつくケースは多いです。特に中東や東南アジアでは年式や走行距離よりも「メンテナンス状況」や「グレード・装備」が重視される傾向があります。
走行距離が多い=価値がないと決めつけず、まずは一括査定などで評価を受けてみることをおすすめします。
2025年内に売却した方がいい理由とは?
2025年はアルファードの市場にとって大きな分岐点になる可能性があります。その理由は以下の通りです。
- 40系の納車が本格化し、中古市場の供給が増える
- 輸出規制の強化で30系の需要が一部縮小
- EVやPHEVの本格普及が始まり、ガソリン・HV車の価値に影響
このような変化が同時に進行することで、2026年以降には相場がさらに下がるリスクが高まります。特に30系はリセール率が5〜10%単位で落ちる可能性があるため、「今が最後の売り時」という意識で検討する価値は十分にあるでしょう。
迷っている方は、無料の一括査定サービスで相場をチェックしてみるだけでも、判断材料が増えるはずです。リセールを最大化するには、“今動く”ことが大切です。
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