「着るだけで健康をサポートする」と話題を集めていた《リライブシャツα》《リライブスパッツα》が、約48万着にも及ぶ自主回収を発表し、注目が集まっています。しかも広告には人気タレントの出川哲朗さんが起用されており、購入者の間では「なぜ？」「危険なの？」「謝罪はあるのか？」と不安や疑問の声が広がっています。
この記事では、自主回収に至った具体的な理由や制度上の背景、りらいぶ社の見解、今後の対応についてわかりやすく整理。また、回収対象の見分け方や補償内容、そして出川さんの関与やネットの反応についても触れていきます。
「リライブとは何か？」から「今後使って大丈夫なのか？」まで、気になる疑問を一気に解決できる内容です。
1. はじめに：なぜ「リライブシャツα」「スパッツα」が話題に？
1-1. 着るだけで“医療効果”とうたわれた人気製品
「リライブシャツα」「リライブスパッツα」は、着用することで血行促進や疲労軽減など、いわゆる“医療効果”を得られるとされていた衣類です。特に遠赤外線の輻射機能を搭載しているとされ、テレビCMやネット広告でも大々的に取り上げられてきました。実際にタレントの出川哲朗さんを起用したプロモーションも行われたことで知名度は一気に広まり、「着るだけで体が楽になる」と話題になったことを記憶している人も多いでしょう。
その結果、これらの製品は“着る医療機器”として一定の信頼と人気を集め、特に健康志向の高い層や高齢者を中心に支持を得ていました。「一般医療機器」としての届け出もされており、多くのユーザーが安心して使用していた商品でもあります。
1-2. 約48万着が自主回収へ、ネットでも注目
そんな中、2025年11月に突然発表された「自主回収」の知らせに、驚きの声が広がりました。対象となったのは、2024年2月から販売されていた「リライブシャツα」と「リライブスパッツα」。その数はおよそ48万着にものぼり、単なる在庫処分ではなく、大規模な製品回収という点でも注目されています。
SNSや口コミサイトなどでは「なぜ回収されるのか？」「体に悪い影響はないのか？」といった不安の声が相次ぎ、検索数も急増。「出川さんのCMの影響で買ったのに」「これは詐欺なのか？」といった投稿も見受けられ、多くの人々が今回の経緯を知りたいと考えている状況です。
2. 回収の理由：なぜ「自主回収」に至ったのか？
2-1. 医療機器の定義に合致しないと判断された理由
今回の自主回収の一番の理由は、「リライブシャツα」「リライブスパッツα」が“医療機器”として定義される基準に合致しなかったことです。リライブ社が届け出ていた「家庭用遠赤外線血行促進用衣」は、製品全体が遠赤外線を輻射する機能を有する必要があります。
しかし調査の結果、同製品は衣類の特定部分、つまりプリント加工された範囲のみに遠赤外線を発する構造になっており、製品全体ではなかったことが明らかになりました。つまり、医療機器としての定義に形式上適合していなかったのです。
このような「定義との乖離」が明確になったことで、メーカー側は自主的に販売を停止し、すでに出荷された製品も回収する決断を下しました。
2-2. 「遠赤外線輻射範囲」の制限とは？
遠赤外線による血行促進効果を期待する製品には、全体的に均一な輻射機能を備えていることが求められます。しかし、リライブ製品は「プリント加工された部分のみ」がその機能を持っていたため、制度的な定義から外れる結果となりました。
たとえば、シャツやスパッツの特定部位だけに効果がある設計は、消費者の期待する「全体に作用する医療効果」とは大きく異なります。これにより、誤解を招く可能性があるとして、企業側が自主的に是正に踏み切った形です。
2-3. 法的・制度的背景：2025年8月18日の事務連絡とは？
厚生労働省は、2025年8月18日付けで「家庭用遠赤外線血行促進用衣」に関する定義の見直しを通達しました。これにより、一部だけに遠赤外線機能を有する製品や、プリント・シールなどで部分的に加工された商品は「医療機器」として認められないことが明記されました。
リライブ社はこの通達を受けて、自社製品が新しい定義に合致しないと判断し、自主回収に踏み切る運びとなりました。企業側は「安全性に問題はない」と繰り返し強調しており、健康被害の報告もこれまでには一切ないとしています。
3. 回収の対象と対応内容
3-1. 対象となる商品と販売期間
今回の回収対象は、2024年2月から販売されていた以下の2製品です。
- リライブシャツα（届出番号：04B3X10013000001）
- リライブスパッツα（届出番号：04B3X10013000002）
どちらも「一般医療機器（クラスI）」として登録されていた製品で、約48万着が市場に出回っていたとされています。なお、同ブランドの他製品──たとえば、医療機器に該当しないウェアなど──は回収の対象外とされています。
すでに販売は停止されており、新規出荷もストップされています。対象製品を所有しているユーザーに対しては、返送の案内が始まっています。
3-2. 回収方法と補償内容（15,000円クーポン or 返金）
回収に協力したユーザーには、以下の2つの補償方法が用意されています。
- 返送された製品1点につき、公式ECサイトで使える15,000円分のクーポン
- クーポン不要の場合は、購入金額の返金対応
これは、購入者の不利益を最小限に抑えるための措置であり、オンライン上の受付フォームから申請が可能となっています。クーポンは次回の購入に使用できる形で提供され、一定の利便性も考慮されています。
企業としては「今回の件を真摯に受け止め、再発防止に努める」との姿勢を示しており、信頼回復に向けた対応が注目されています。
4. りらいぶ社の公式見解と謝罪内容
4-1. 公式サイトでの発表と謝罪文の要点
株式会社りらいぶは、自社製品である「リライブシャツα」および「リライブスパッツα」について、自主回収を行うことを公式サイトを通じて発表しました。この発表には、回収に至る経緯や対応方法、さらに顧客や関係者に対する謝罪文が掲載されています。
発表によると、問題となったのは両製品が医療機器として届け出られていたにもかかわらず、最新の定義と照らし合わせた際に、その要件に合致していなかった点です。製品自体の品質や安全性に関する問題ではなく、あくまでも「医療機器」としての定義に対する適合性が問われた形となります。
りらいぶ社は、「社内において定義に対する認識が不足していた」と明言しており、2025年8月に発出された制度の見直し文書を受けて、初めて現状の認識不足に気づいたと説明しています。これを受けて、製品の新規出荷と販売を即時停止し、既存製品の自主回収を決定。多くの消費者に混乱を与えたことに対し、「深くお詫び申し上げます」と誠実に謝罪しています。
このように企業側が自主的に問題を認め、迅速な対応に踏み切った背景には、消費者の信頼を守りたいという意図が明確に見て取れます。
4-2. 「健康被害は確認されていない」理由と安全性
りらいぶ社は繰り返し、「今回の製品回収は安全性の問題によるものではない」と強調しています。実際に、これまでにリライブシャツαやスパッツαの着用による健康被害の報告は一件も確認されていません。
問題となっているのはあくまで「表示上の不適合」であり、遠赤外線の輻射範囲が製品全体ではなくプリント部分に限定されていたことが、医療機器としての定義から外れていたというものです。そのため、製品そのものに有害性があるわけではなく、現在着用している消費者が直ちに使用を中止する必要があるわけではないとしています。
とはいえ、りらいぶ社は自主回収を通じて商品を回収し、希望者にはクーポンや返金などの補償対応を行う姿勢を示しています。この対応からも、企業としての誠実さと今後の信頼回復への強い意志が感じられます。
5. 出川哲朗さんの関与は？広告起用と責任の所在
5-1. 広告塔としての出川さんの役割
リライブ製品のプロモーションには、人気タレントの出川哲朗さんが起用されていました。テレビCMや公式ウェブサイトなどで出川さんが製品を着用し、「これ、効くよ！」といったセリフを交えながらアピールするスタイルで、多くの消費者の記憶にも残っているはずです。
出川さんのキャラクターは、信頼感と親しみやすさを兼ね備えており、高齢者層を中心に購買意欲を後押しする効果があったとも言われています。実際に「出川さんが着ていたから購入した」といった声もSNSで多く見られました。
ただし、タレント本人が製品の性能や定義に関する内容まで把握していたとは考えにくく、今回の件において法的責任を問われる立場ではありません。広告塔としての役割は、企業が提示する情報に基づいた表現に限られており、責任の所在はあくまでも製造・販売元であるりらいぶ社にあります。
5-2. 出川さんの謝罪はあるのか？ネットの反応
現時点で、出川哲朗さん本人による公式なコメントや謝罪の発表は確認されていません。また、所属事務所からの声明なども公表されておらず、出川さんの関与はあくまで「広告起用にとどまるもの」と見なされています。
ネット上では「出川さんが出てたから安心して買ったのに」「ちょっと残念」という声も見られる一方、「出川さんに罪はない」「広告塔だから仕方ない」とする擁護の意見も多く見受けられます。
このような反応からも、出川さんへの信頼や人気は依然として高く、今回の件で評価が大きく揺らいだという印象は今のところ強くはありません。今後、本人や事務所がどのような対応をするのか注目が集まっています。
6. 「リライブ」とは何か？ブランドと製品コンセプト
6-1. 「リライブウェア」シリーズとは？
「リライブウェア」は、株式会社りらいぶが展開する健康機能衣料のブランド名です。日常生活で着用するだけで、身体に何らかの良い効果をもたらすとされる機能性ウェアを中心にラインナップされており、「着るだけでコンディションが整う」といったコンセプトで展開されています。
リライブシャツαやリライブスパッツαは、そうしたブランドの中でも特に医療機器としての届け出がされた製品であり、遠赤外線効果による血行促進や疲労回復をサポートする機能を有するとされていました。一般消費者にとっては、“手軽に健康サポートができるアイテム”として注目を集め、多くのメディアや口コミで話題となっていたのです。
ブランド名の「リライブ（ReLive）」には、「再び元気に、活力ある生活を取り戻す」といったニュアンスが込められているとも言われており、まさに健康意識が高まる中での時流に乗った商品群といえるでしょう。
6-2. 今回回収対象“以外”の製品はどうなのか？
注意すべき点として、今回の自主回収の対象は「リライブシャツα」「リライブスパッツα」のみであり、その他のリライブウェアシリーズの製品については回収対象外となっています。
具体的には、医療機器としての届け出がされていない一般的な衣料品や、機能性をうたわない日常用アイテムなどは引き続き販売・使用が可能です。これにより、「すべてのリライブ製品が問題だった」といった誤解を避けることが重要です。
メーカーとしても、「今回の製品以外は定義に関する問題がない」と明確に説明しており、購入者が混乱しないよう丁寧な案内が行われています。
今後は、製品ごとの機能性や分類、表示方法に対してさらに厳密なチェックが求められる時代となるかもしれません。信頼あるブランドであるためにも、今後の対応に注目が集まっています。
7. 今回の件がもたらす影響と今後の対応
7-1. 医療機器の表示ルールへの注意喚起
今回の「リライブシャツα」「リライブスパッツα」の自主回収は、消費者だけでなく、医療機器業界全体にも大きな影響を与える出来事となりました。特に注目すべきは、“医療機器としての表示や定義”に対する理解と運用の徹底が改めて問われたという点です。
今回問題とされたのは、製品自体の安全性ではなく、「家庭用遠赤外線血行促進用衣」としての定義に当てはまらないにもかかわらず、医療機器として販売されていたことです。この「定義違反」は、消費者に誤解を与える可能性があり、企業にとっては大きなリスクです。
厚生労働省は2025年8月の事務連絡で、遠赤外線機能を全体に備えていない製品は定義外であることを明確化しました。今後は、企業側がこのような制度変更をいち早く把握し、製品表示や販売体制に反映させることが求められます。
また、消費者側も「医療機器」と表示されているからといってすべての製品が同じ基準で管理されているとは限らないということを意識する必要があります。今後の消費行動において、より慎重な目が向けられることが予想されます。
7-2. りらいぶ社の信頼回復に向けた取り組みとは
りらいぶ社は、自主回収の発表と同時に、公式サイト上で誠意ある謝罪文を掲載し、製品の回収と補償の詳細を公表することで、透明性を持った対応を行っています。この対応は、企業の信頼回復に向けた第一歩と言えるでしょう。
具体的には、回収対象の製品1点につき15,000円分のクーポンを配布し、希望者には返金にも応じるという柔軟な措置を取っています。これにより、金銭的な負担を少しでも軽減しようという配慮がうかがえます。
さらに、「今後このような事態を再発させないために、定義に対する理解を社内全体で徹底する」と明言しています。社内教育やガバナンス強化など、今後の取り組みがどのように実施されていくかにも注目が集まっています。
一度損なわれた信頼を取り戻すことは簡単ではありませんが、誠実な姿勢と丁寧な対応を継続することで、再び消費者からの信頼を築くことは可能です。りらいぶ社の今後の動向が問われる局面に入ったといえるでしょう。
8. よくある質問（FAQ）
8-1. リライブ製品は今後も使えるのか？
はい、製品の安全性には問題がないとされています。今回の自主回収は、医療機器としての定義に合致していなかったことが理由であり、リライブシャツα・スパッツαの使用による健康被害はこれまで一件も報告されていません。
そのため、現在お持ちの製品を継続して使用すること自体には大きなリスクはないとされています。ただし、医療機器としての効能・効果を期待することはできなくなったため、その点を理解した上でご使用ください。
8-2. 回収対象かどうか見分ける方法は？
回収対象となるのは、2024年2月から販売された「リライブシャツα」「リライブスパッツα」で、以下の届出番号が記載された製品です。
- リライブシャツα：届出番号 04B3X10013000001
- リライブスパッツα：届出番号 04B3X10013000002
該当する製品かどうかを確認するには、製品パッケージや納品書、購入履歴を確認するのが確実です。また、公式サイトにて回収対象製品の詳細情報や照合フォームが公開されているので、そちらを利用することも推奨されます。
なお、「リライブウェア」ブランドの他製品は今回の回収対象ではありません。
8-3. クーポンと返金、どちらがお得？
どちらが「お得」かは購入者の利用目的によります。
- クーポン（15,000円分）：りらいぶ社の公式ECサイトで使えるため、同社製品を引き続き購入する予定のある方には実質的な値引きとなり、経済的メリットがあります。
- 返金対応：製品の購入価格に応じて返金されます。特に15,000円未満で購入した方にとっては、こちらの方が公平感を感じるかもしれません。
迷った場合は、自身の購入金額と今後の利用予定を基に判断されるのが良いでしょう。どちらを選んでも、企業側は丁寧に対応してくれると発表していますので、安心して申請できます。
9. まとめ：今回の自主回収の教訓と消費者ができること
今回の「リライブシャツα」「スパッツα」に関する自主回収は、製品の安全性ではなく、制度上の定義に合致しなかったことが主な原因でした。健康被害の報告はなく、企業側も迅速かつ誠意ある対応を示しています。
しかし、この出来事から私たち消費者が学べることは多くあります。「医療機器」と表示されている製品が、本当にその定義を満たしているかを鵜呑みにせず、内容や根拠を確かめる視点が今後は必要です。
また、企業も法律やガイドラインの変更に対して敏感でなければならず、今回のような制度改訂を見落とすことが、信頼を大きく損なう結果につながるという教訓が残りました。
私たち一人ひとりが正しい情報を見極め、冷静に行動することで、安全かつ健全な消費環境を築く一助となるはずです。今回の件を機に、製品選びや情報の信頼性について、改めて意識を高めていきましょう。
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