「スペーシアの荷室って実際どれくらい広いの？」そんな疑問をお持ちではありませんか？軽自動車とは思えない広さで人気のスペーシアですが、荷室の寸法やシートアレンジによる活用法、他モデルとの比較まで把握できている方は意外と少ないものです。
この記事では、荷室の高さ・奥行き・横幅といった基本寸法はもちろん、フラット時の最大奥行き2,070mmの活用方法や、N-BOX・ハスラーとの違いまで詳しくご紹介します。購入を検討している方はもちろん、今のスペースに不安を感じている方にも役立つ情報が満載です。
はじめに：スペーシアの荷室ってどれくらい広いの？
出典：SUZUKI
荷室サイズが気になる人が増えている理由
最近では、軽自動車でも「広い荷室」が求められることが多くなっています。特に子育て世代の方や、アウトドア・趣味に使いたいというユーザーにとって、どれだけ荷物が積めるかは車選びの重要なポイントです。その中でもスズキ・スペーシアは、「軽とは思えない広さ」として注目されており、ネット上でも「スペーシア 荷室 寸法」と検索する人が非常に増えています。買い物から旅行、時には自転車やキャンプ道具まで積みたいというニーズに、どこまで応えてくれるのか――その実力を正確に把握したい方が多いのです。
本記事でわかることと読み進めるメリット
この記事では、スズキ・スペーシアの荷室寸法について、「高さ」「奥行き」「横幅」といった具体的な数字とともに、どのくらいの荷物が載せられるのかを詳しく解説していきます。さらに、シートアレンジによる荷室拡張やフラット化の方法、それによって積める荷物の大きさの目安もご紹介します。また、タイヤハウスの影響による横幅制限や、床面の素材といった実際に使ってみて気づくポイントまで網羅。スペーシアを検討中の方が「買ってから後悔しない」ための情報を、しっかりとお届けします。
スペーシアの荷室寸法を徹底チェック！
出典：SUZUKI
荷室の「高さ・横幅・奥行き」を具体的に紹介
スペーシアの荷室でまず驚かされるのは、その高さです。荷室部分の高さは1,110mmあり、背の高い荷物でも無理なく積載が可能です。たとえば、一般的なキャリーバッグや小型の観葉植物、さらには自転車を立てて積むことも可能です。
続いて奥行きですが、通常状態での奥行きは320mm〜540mmとなっており、日常の買い物には十分対応できます。そして、横幅に関しては後述のとおりタイヤハウスの張り出しがあるため場所によって異なり、最大で1,150mm、最小で890mmと2段階になっています。
このように、スペーシアは軽自動車の中でも群を抜いた荷室の高さを持ち、使い方によって収納力をさらに引き出せるポテンシャルを持った1台です。
タイヤハウス間とサイドトリム間の違いとは？
スペーシアの荷室横幅には少し工夫が必要です。実際に使ってみると、荷室の「タイヤハウス間」は約890mmしかないため、箱型の大きな荷物やベビーカーなどを積むときには、横幅が制限されてしまうことがあります。一方、「サイドトリム間」は約1,150mmあるため、上部は広く使える構造になっています。
そのため、幅の広いものを積む際には、高さを活かして「斜めに積む」「重ねる」など、少し工夫をすることでより効率よく荷物を収められるようになっています。こうした違いを把握しておくことで、実際の使用感にギャップが生じにくくなります。
シートアレンジでどこまで広がる？
スペーシアの魅力は、なんといってもシートアレンジの柔軟性です。特にセカンドシートは前方へスライドしたり、背もたれを倒してフラットにしたりと、使い方に応じて自由自在に荷室スペースを拡張できます。
セカンドシートを収納すれば荷室奥行きは約1,380mmまで広がり、さらに助手席も倒せば最大2,070mmという驚きのスペースを確保できます。これは、サーフボードやスノーボードといった長物、折りたたみ自転車、大型のDIY資材なども収納可能なレベルで、まさに「軽とは思えない広さ」を体現しています。
荷室フラット化の仕組みと活用法
出典：SUZUKI
ワンタッチダブルフォールディングシートとは？
スペーシアには、「ワンタッチダブルフォールディングリアシート」という便利な機能が搭載されています。これは、後部座席の背もたれ部分をレバー1つで簡単に前方に倒すことができ、荷室と座席の段差を極力なくしてほぼフラットな床面を作れる仕組みです。
この操作は力もいらず、女性や高齢の方でもスムーズに行えるので、日常的に荷物を載せ替える機会が多い方には非常に重宝します。特に、車中泊や長尺物の積載など、床面の凹凸が邪魔になる場面では、このフラット機能が大きな強みとなります。
フラット状態で積める荷物のサイズと例
フラット状態にすると、積載できる荷物のバリエーションが一気に広がります。たとえば、折りたたみ自転車やスーツケース（Lサイズ）、長めの収納ケース、アウトドアチェアとテーブルセットなどもすっきり収まります。
さらに、フラットな床面は荷物の積み下ろしもスムーズで、ガタガタしないため積んだ荷物が傷つきにくいというメリットもあります。買い物や旅行だけでなく、引っ越しの荷物運びやちょっとした配送業務にも対応できる、頼れる使い勝手を備えています。
フラット時の奥行きは最大2,070mm！
スペーシアの荷室がフラットな状態になると、なんと最大2,070mmの奥行きが生まれます。これは、一般的なシングルマットレスやサーフボード、さらに2mを超える木材なども問題なく積める長さで、軽自動車とは思えない積載力です。
この長さは、助手席を倒すことで確保できるため、1人または2人での利用が前提となりますが、それでもこの広さは大きなアドバンテージです。特に趣味でキャンプやスポーツを楽しむ方や、業務で荷物を運ぶ必要がある方には、非常に実用的なポイントとなるはずです。
こうした荷室の柔軟性が、スペーシアがファミリー層から一人暮らしの方まで、幅広く支持されている理由の一つといえるでしょう。
内部寸法から見るスペーシアの積載性
出典：SUZUKI
室内長・室内幅・室内高の寸法一覧
スペーシアは、軽自動車でありながら広々とした室内空間が特徴です。寸法としては、室内長が2,170mm、室内幅が1,345mm、室内高は1,415mmとなっており、同クラスの軽自動車と比較してもトップクラスの広さを誇ります。
特に注目すべきは室内の「高さ」で、1,415mmもあるため、大人が乗っても頭上空間に余裕があり、子どもが立って着替えたり、荷物を上に積み重ねるといった使い方にも向いています。これだけの高さがあることで、荷室だけでなく、車内全体の使い勝手が格段に向上しています。
このゆとりあるサイズ感が、日常使いだけでなく、ファミリードライブやレジャーなど幅広いシーンでの活用を可能にしています。
運転席・助手席・後席の空間と収納性
スペーシアは、前席・後席ともにゆとりある設計がされており、長時間の運転や複数人での移動でも快適に過ごせるつくりになっています。たとえば運転席と助手席の奥行きは約1,000mm、幅は約500mmと、大柄な方でも無理なく座れる設計です。
また、後部座席に関しても高さ約1,200mm、奥行き約1,100mm、幅約1,200mmと、軽とは思えない広さ。後席のスライド機能もついているので、荷室の拡張と乗員の快適性を柔軟に切り替えられる点も大きなメリットです。
さらに、前後の収納スペースも充実しており、ダッシュボード周りやドアポケット、後部座席の下部収納など、細かいアイテムを収納できる場所が豊富。普段の買い物や通勤通学はもちろん、家族でのお出かけでも「積みたいものが入らない」というストレスが起こりにくい構造になっています。
軽自動車とは思えない室内の開放感
実際にスペーシアの車内に乗り込んで感じるのは、軽自動車とは思えないほどの“広さ”と“開放感”です。これは数字上の寸法だけでなく、高めのアイポイントや大きなガラスエリア、水平基調のインテリアデザインなど、視覚的な工夫も相まって実現されています。
運転席からの視界も広く、前方の圧迫感が少ないため、運転時のストレスも軽減されます。後席に座る人にとっても、頭上と足元の空間が広く確保されているため、長時間のドライブでも窮屈さを感じにくいです。
このように、スペーシアは「ただ広い」だけでなく、「どう広く感じさせるか」までしっかり設計された1台であり、軽自動車でもゆとりある空間を求める方にとっては非常に満足度の高い車内になっています。
ライバル比較：N-BOX・ハスラーと比べてどう？
出典：SUZUKI
N-BOXとの比較：寸法・積載性・利便性
スペーシアと並んで軽スーパーハイトワゴンの代表格ともいえるのが、ホンダのN-BOXです。両者は同じ軽自動車枠でありながら、寸法や使い勝手に微妙な違いがあります。
まず、ボディサイズはほぼ同じで、どちらも全長3,395mm・全幅1,475mm・全高1,785mmですが、室内寸法では違いが見られます。N-BOXは室内長2,125mm・室内幅1,350mm・室内高1,400mm、一方スペーシアは室内長2,170mm・室内幅1,345mm・室内高1,415mmとなっており、わずかですがスペーシアのほうが「長く」「高い」構造です。
また、N-BOXはリアゲートの開口部が低め（470mm）で、荷物の積み下ろしがしやすい点が強みですが、スペーシアは高さを活かして縦に積むという使い方が得意。どちらも優れた積載性を持っていますが、「重いものの出し入れ」が多い方はN-BOX、「高さのあるものを積む」方はスペーシアが向いています。
ハスラーとの比較：アウトドア対応力の差
もう一つのライバルは、スズキのハスラーです。どちらも同じメーカーから販売されており、用途やターゲット層が異なります。
ハスラーのボディサイズはスペーシアと同じ全長3,395mm・全幅1,475mmですが、全高が1,680mmとスペーシアより105mm低くなっています。また、室内寸法では室内長2,215mm、室内幅1,330mm、室内高1,270mmと、長さこそハスラーがやや勝りますが、高さと幅ではスペーシアが優れています。
荷室に関しても、スペーシアは高さを活かした積載、ハスラーは奥行きのある積載に向いている設計です。アウトドア用具や長尺物を積みたいならハスラー、家族での日常使いを重視するならスペーシアと、用途で選ぶのがベストです。
どんな人にスペーシアが向いている？
スペーシアは、以下のようなニーズを持つ方に特におすすめです。
- 小さなお子さまがいるファミリー層：チャイルドシートをつけても余裕のある後席空間
- 買い物や送迎が多い主婦（主夫）層：荷室高さを活かしてまとめ買いOK
- アウトドア・レジャー派：自転車やキャンプ用品も積めるフラット機能
- 運転初心者・高齢者の方：視界が広く、取り回しがしやすいサイズ感
一方で、横風への耐性やエンジンパワーにはやや不安が残るため、高速道路をよく使う方やパワー重視の方には、N-BOXやハスラーの方が合っているかもしれません。
どちらにしても、「軽自動車でも広く快適に使いたい」というニーズには、スペーシアがしっかり応えてくれるはずです。
荷室に関する注意点・弱点はある？
出典：SUZUKI
カーペット素材は汚れやすい？
スペーシアの荷室床面には、一般的なカーペット素材が使用されています。見た目が柔らかく、荷物の滑り止め効果もあるため日常使いには便利ですが、アウトドアや買い出しでの利用が多い方には少し注意が必要です。たとえば、濡れたベビーカーや泥のついたアウトドア用品などをそのまま載せてしまうと、汚れが染み込みやすく掃除がしづらいという声も見受けられます。
また、液体をこぼした場合には吸収してしまうため、ニオイやカビの原因になることも。頻繁に荷室を使う方は、あらかじめ市販のラゲッジトレイや防水マットを敷いておくと安心です。こうしたちょっとした対策で、スペーシアの荷室をより快適に使い続けることができます。
タイヤハウスの出っ張りによる横幅制限
スペーシアの荷室で意外と見落としがちなのが、「タイヤハウスの張り出し」です。これにより、荷室横幅には2つの異なる寸法があります。サイドトリム間で見ると約1,150mmと十分な広さがありますが、タイヤハウス間では約890mmまで狭まってしまうため、幅の広い荷物や箱を積む際には少し工夫が必要です。
たとえば、衣装ケースやキャンプ用の折りたたみベッド、横長の家電などは、タイヤハウス間に収まらず浮いてしまう可能性があります。積み込み時には荷物の底面サイズをしっかり確認し、幅広な物は縦積みや斜め積みで対応するのがおすすめです。
荷室高さは魅力だが奥行きには限界も
スペーシアの荷室は、高さが1,110mmもあり、立てた状態で積める荷物の自由度が高いことが強みです。実際、自転車や背の高い植物、傘立てなども無理なく積載できます。しかし一方で、通常状態での荷室奥行きは約320〜540mmと限られており、長さのある荷物を積むにはシートアレンジが不可欠です。
セカンドシートを倒すことで1,380mm、助手席まで倒せば2,070mmの奥行きを確保できますが、これはあくまで乗車人数を犠牲にした場合の話です。つまり、4人乗車したままの状態で積載できる奥行きには限界があるため、長物を積む頻度が高い方には工夫が必要です。
まとめ：スペーシアの荷室は日常＋αにちょうどいい
出典：SUZUKI
使い方別のおすすめポイント
スペーシアの荷室は、「日常＋ちょっとしたレジャー」用途にぴったりなバランスの取れた設計です。たとえば、普段の買い物や子どもの送り迎えでは、そのままでも十分な収納力があり、荷物の積み下ろしもスムーズ。ベビーカーやまとめ買いの食材なども問題なく積めます。
一方、キャンプやスポーツ用品を積みたいときには、シートアレンジを活用すれば長物もOK。助手席を倒せば、サーフボードや折りたたみテーブル、自転車まで収納可能です。家族利用から趣味の相棒としてまで、幅広く対応できるのがスペーシアの魅力といえるでしょう。
ただし、荷室奥行きや横幅の制限、床面の素材などには注意が必要です。その点を理解したうえで自分の使い方に合った工夫をすれば、非常に頼れる1台になるはずです。
他モデルとの比較で見えてくるベストな選び方
N-BOXやハスラーといった競合モデルと比べると、スペーシアは「高さ」と「フラット化のしやすさ」で一歩リードしています。室内高1,415mmや最大奥行き2,070mmのスペースは、軽自動車の中ではかなり優秀で、快適性と積載力の両立を求める方には最適です。
一方で、リアゲートの開口部が低い方が便利という方にはN-BOXの方が合っているかもしれませんし、アウトドア志向で奥行き優先の積載を重視するならハスラーの選択肢もあります。
最終的には、「高さを活かして日常を快適に過ごしたいか」「荷室の奥行きを最大限活用したいか」という使い方の優先順位で選ぶのがポイントです。スペーシアは、家族使いと日常の快適性を重視する方にとって、非常に満足度の高い選択肢になるでしょう。
おすすめ記事
インフィニティQ50は買ってはいけない？失敗しない選び方とは
3ナンバーと5ナンバーの違い完全ガイド｜税金・維持費も比較！
コメント