街中で一度は見かけたことがある、派手な改造や爆音マフラーで注目を集める車――それが俗に「DQN車」と呼ばれる存在です。でも、なぜあの車種ばかりが選ばれるのでしょうか？どこまでが個性で、どこからが“DQN仕様”なのか気になる方も多いはず。
この記事では、DQN車の特徴や選ばれやすい車種をランキング形式でご紹介するとともに、定番のカスタムグッズや実際にあった目撃談までを網羅的に解説します。「DQN車って何？」という初心者から、ネタとして楽しみたい方まで必見の内容です。
はじめに
※この画像はAIによって生成されたものです
道路を走っていると、ひときわ目立つ車に遭遇したことはありませんか？やたらと派手なカスタム、大音量のマフラー、車内を覆うような装飾など、一目見て「これは普通じゃないな」と感じる車たち。こうした車は俗に「DQN車（ドキュン車）」と呼ばれ、ネットやSNSでも話題に上がることが多い存在です。特定の車種が選ばれやすく、ある種の“型”のようなスタイルも出来上がっています。
今回は、そんなDQN車に関する最新の傾向をもとに、2025年現在で特に人気のある車種をランキング形式で紹介します。さらに、なぜその車種が選ばれるのか、DQN車の特徴やスタイルまで詳しく掘り下げていきます。
「DQN車」とは？特徴やよくあるスタイルを解説
「DQN車」とは、見た目やカスタムが非常に派手で、一般的な感覚から見ると「ちょっとやりすぎ…」と感じられるような車のことを指します。主に若者を中心に、自己表現や他者へのアピールを目的としたカスタムが施されているのが特徴です。以下のような特徴がよく見られます。
- 外装のカスタム：フルエアロパーツ装着、極端に低い車高、大径ホイールなど。中には「バウンドしてなんぼ」とばかりにノーサスペンション仕様の車もあります。
- 内装の装飾：車内全体にフェイクファーを敷き詰めたり、金華山（きんかざん）カーテンを吊るしたりと、独特の世界観が広がっています。
- 音と光の演出：明るすぎるHIDヘッドライト、ネオン管やLEDを使った派手な電飾、さらには大音量のサウンドシステムで音楽を流すなど、五感すべてで「目立つこと」を狙っています。
こうしたスタイルは、他人の視線を集めることを目的としており、「注目されたい」「怖がられたい」「舐められたくない」といった心理が背景にあると考えられます。
なぜ特定の車種にDQNが集まるのか？共通する3つの理由
DQN車に選ばれやすい車種には、いくつかの共通点があります。なぜ彼らが特定の車を選ぶのか、その理由を以下に整理してみましょう。
① 中古価格が安く、手に入れやすい
多くのDQN車は、すでに市場で安価に流通している年式の古い車種です。たとえば、20系セルシオや10系アルファードは、新車当時は高級車でしたが、現在では中古市場で10万円台からでも購入可能なため、若者でも手が届きやすいのです。
② カスタムのベースとして適している
エアロパーツが多く流通していたり、車体サイズが大きく装飾の自由度が高いなど、カスタム向きの車であることも重要な要素です。特にbBやワゴンRのような車は、ネオンやHIDなどのカスタムパーツとの相性が良く、「いじる楽しさ」があります。
③ かつての流行の名残がある
1990年代〜2000年代初頭に一世を風靡したVIPカーやミニバンブームの影響を色濃く受け継いでいる車種も多いです。DQNの文化そのものがこの時代の車カルチャーと密接に結びついているため、当時の流行車がいまだに根強い人気を誇っています。
こうした理由から、DQN的なカスタムに“ハマりやすい”車が自然と選ばれ、独特のランキングが形成されているのです。
【2025年版】DQNに人気の車ランキングTOP7
※この画像はAIによって生成されたものです
それではここからは、実際にDQNの間で人気を集めている車種を、ランキング形式で詳しく見ていきましょう。外見の派手さ、カスタムのしやすさ、そして何より「DQNっぽさ」がにじみ出るモデルばかりです。
第7位：トヨタ・10系アルファード｜安くてデカい高級感
10系アルファードは、トヨタが2002年に発売した初代モデルで、当時は高級ミニバンとして大いに注目を集めました。現在では中古車市場で非常に安価に手に入ることから、DQNの間での人気が急上昇しています。
この車の魅力は、何といってもその存在感。ボディサイズが大きく、堂々としたフロントマスクが「威圧感」を醸し出すにはもってこいです。カスタムベースとしても優秀で、フルエアロやフルスモーク仕様、大音量マフラーの取り付けなど、いわゆる“王道DQNカスタム”が可能。
特に多いのが、左右の視界がまったく見えないほどの厚手のカーテンを取り付け、車内を完全に遮光するスタイル。そして仕上げには4本出しのマフラーで、住宅街でもおかまいなしの爆音走行。こうした装備の組み合わせが「DQN車らしさ」を引き立てるため、10系アルファードはランキング入りを果たしました。
第6位：日産・10系キューブ｜モフモフカスタムが定番
10系キューブは、日産が1998年に発売したコンパクトカーで、箱型のデザインが特徴的なモデルです。この車も現在では中古で手に入りやすく、特に女性DQNからの支持が厚い一台として知られています。
キューブの強みは、何と言っても車内空間の“いじりやすさ”。モフモフのフェイクファーをダッシュボードや天井、シートカバーに使用する「内装カスタム」が大流行しています。中にはピンクのファーで統一された“姫系DQN仕様”の車両も存在し、まさに個性全開。
また、軽量かつコンパクトな車体であることから、爆音マフラーとの相性も抜群。小さな車体で大音量を響かせるその様は、通行人の視線を釘付けにします。外装ではLEDやネオンを散りばめた仕様も多く、夜間にはまるで“走るイルミネーション”のようです。
DQN的カスタムの入門車としても親しまれており、キューブは“女性DQN”や“新世代DQN”の定番車種としての地位を確立しています。
第5位：ダイハツ・700系ミラ｜軽でも存在感MAX
軽自動車の枠を超えてDQNから愛されているのが、ダイハツの700系ミラです。元々は1980年に初代が登場し、以降何度もモデルチェンジを重ねてきたロングセラー車ですが、DQN層に特に人気を博しているのが5代目となるこの700系。軽自動車でありながら、少し角ばったデザインとカスタム性の高さが評価され、若い世代を中心に多くのDQNオーナーを魅了しています。
中古車市場でも非常に手頃な価格で流通しており、ベース車両として非常にコスパが高いのも特徴です。車両購入費を抑えられる分、外装や足回りのカスタムにお金をかけられるという点が、DQNの美学にフィットしています。
カスタムの傾向としては、真っ黒に塗られたフルスモークのガラスに加え、視界を遮るようなサイドカーテンを装備。さらにホイールは極端に大口径のものを履かせ、地面スレスレまで車高を下げる「ノーサス仕様」に仕上げるケースも珍しくありません。「段差でバウンドするのがカッコイイ」といった価値観すら共有されており、乗り心地よりも見た目とインパクト重視のスタイルが定番となっています。
外見はもちろん、エンジン回りも直管マフラーへの交換によって爆音仕様にされることが多く、軽とは思えないほどの存在感を放つのがこの車の最大の魅力。街中でも住宅街でも、ひとたび姿を現せば周囲の注目を集めること間違いなしの“走る自己主張”です。
第4位：トヨタ・30系bB｜ネオン輝く街の箱型戦士
30系bBは、トヨタが若者向けに打ち出したトールワゴンで、2005年にデビューした2代目モデルです。初代よりもさらに箱型のスタイルが強調されており、「いかにもカスタムしてください」と言わんばかりの形状が、DQNたちにとってはまさに理想的なキャンバスとなっています。
この車の最大の魅力は、四角いフォルムによる「ド派手な装飾映え」。DQNオーナーたちはこれを活かして、車体全体にLEDライトやネオンチューブを取り付け、“光る走行物体”へと進化させています。夜の街を流す際には、まるで動くイルミネーションのような存在感を放ち、特にクラブ帰りの若者やイベント帰りのグループが集まる駐車場では頻繁に目撃されます。
また、音響カスタムにもこだわりが見られ、大音量スピーカーを積んで窓全開で音楽を鳴らすスタイルが定番。車内にはカラフルな内装装飾を施し、インパクトのあるシートカバーやモフモフのファー、さらには派手な香水や芳香剤で五感全体を刺激する「移動式クラブ」とも言える仕様が見られます。
bBはその形状と価格の手頃さ、カスタムの自由度という三拍子が揃った“DQN御用達”の車であり、現在でも若年層を中心に根強い人気を誇っています。
第3位：ホンダ・RF系ステップワゴン｜割れエアロで爆走する伝統車
1996年に登場したRF系ステップワゴンは、ホンダがファミリー層向けに投入したミニバンながら、DQN層においても非常に高い人気を誇るモデルです。当時はキャブオーバー型が主流だったミニバンの中で、FFレイアウト＋低床設計という革新性が評価され、同時に「カスタムして映える車」としても注目されました。
DQN文化がミニバンに広がりを見せた背景には、このステップワゴンの存在が大きく関係しています。特にRF系は、フルエアロキットが豊富に流通していた時代の名残もあり、当時の“VIPワゴン”カスタムの文脈を色濃く受け継いでいます。
DQN仕様に仕上げられたRF系ステップワゴンでは、車高を極限まで落としたうえで、エアロパーツを割れたまま放置して走る“無頓着カスタム”がよく見られます。これは「壊れたままでも気にしない」というワイルドさを演出するためであり、ある意味での“完成されたスタイル”とされているのです。
また、黒いスモークガラス、金華山のカーテン、車内にはピンクや紫のモフモフ素材が敷き詰められており、その様子はもはやアミューズメントパーク。時代を超えて“DQNミニバンの象徴”として愛され続けている理由も納得です。
第2位：スズキ・MC系ワゴンR｜“金華山カーテン”の代名詞
1993年に登場したMC系ワゴンRは、スズキが軽自動車の概念を覆した歴史的モデルですが、DQN車としても長らく不動の人気を誇る存在です。立方体に近い形状と車高の高さがもたらす広い車内空間は、DQNカスタムの“キャンバス”として理想的であり、爆音仕様や内装改造に特化した車として定番化しています。
DQN文化においてワゴンRが「王道」とされる理由の一つが、金華山カーテンの存在です。これは本来トラック用の装飾品ですが、これを後部座席やフロントガラスにまで使うことで、強烈な個性と“イカつさ”を演出できます。派手な柄と重厚な質感が組み合わさったカーテンは、DQN車の内装の代名詞とされるほどです。
また、車高を限界まで落としたローダウン仕様、ド派手なアルミホイール、ヘッドライトやテールランプのスモーク加工など、まさに“何でもアリ”のフルカスタムが施されているケースが多く、カスタムの幅が非常に広いのもこの車の魅力。
街中でこの車を見かけたら、間違いなく何かしらの“主張”が込められていると考えていいでしょう。
第1位：トヨタ・20系セルシオ｜V8爆音と威圧感の象徴
堂々の第1位に輝いたのは、トヨタが誇る高級セダン、20系セルシオです。1994年に登場したこのモデルは、かつては社長やVIPが乗る車としてのイメージが強かったものの、現在では中古価格の大幅下落により、DQN層の間でも手が届く存在となりました。
最大の特徴は、V8エンジンが生み出す重低音のサウンド。直管マフラーに換装することで、もはや走る爆音スピーカーのような轟音を放つ仕様が定番です。これにより、遠くからでも「あ、セルシオ来たな」と分かるレベルの“存在感”を誇ります。
加えて、見た目の威圧感も抜群です。低く構えたボディに黒スモークガラス、ギラギラのメッキホイール、金華山カーテン、そして大ぶりなエアロパーツ。この一台で「俺は普通じゃないぞ」というメッセージを全方位に発信できます。
20系セルシオは、DQN車の中でも“ステータスシンボル”的なポジションを占めており、走るたびに周囲の視線を集めること間違いなし。価格と性能、そしてカスタム映えをすべて兼ね備えた「DQN界の王者」として、今もなお君臨し続けています。
DQN車にありがちな人気グッズTOP3
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DQN車の個性を語るうえで欠かせないのが、車体そのもののカスタムだけでなく「グッズによる装飾」です。これらのグッズは、単なる装飾を超えて、所有者のスタイルや自己表現を象徴する重要な要素となっています。ここでは、実際に多くのDQN車で見かける“定番アイテム”を3つご紹介します。
モフモフのフェイクファー｜内装を“クラブ風”にカスタム
DQN車の内装といえば、まず思い浮かぶのが“モフモフ仕様”。これはフェイクファー（人工毛皮）を使って、ダッシュボードから天井、座席まで、車内のあらゆる部分を覆い尽くすスタイルのことです。派手でインパクトのある見た目は、まるでナイトクラブのVIPルームのよう。特に白やピンクのファーが人気で、夜にはブラックライトと組み合わせて光らせる仕様も見られます。
フェイクファーのメリットは、安価かつ誰でも簡単に取り付けできる手軽さと、圧倒的な視覚インパクト。カーショップや通販サイトでは30cm単位で販売されており、カラー展開も15色以上とバリエーション豊富なため、DQNオーナーたちは自分の「世界観」を反映させた内装に仕上げることができます。
見た目の華やかさに反して、車内温度が上がりやすい、掃除が大変といった実用面でのデメリットもありますが、DQNにとっては「目立つ」ことこそが最優先。まさにDQN内装カスタムの王道といえるアイテムです。
サイドカーテン｜視界ゼロの威圧系カーテン事情
サイドカーテンも、DQN車における非常に重要なグッズのひとつです。本来は日差しを遮るための実用アイテムですが、DQNの間では“目隠し”や“威圧感”を演出する目的で使用されることが一般的です。車内の様子が外から一切見えないようにすることで、存在感や“謎の怖さ”を演出し、あえて視線を避けさせる狙いがあるようです。
代表的なカーテンは「金華山（きんかざん）」と呼ばれるトラック用の高級感ある装飾布を使用したもの。大胆な柄と重厚な質感で、後部座席やフロントにも惜しみなく吊るされ、走行中でも視界を完全に遮る仕様が目立ちます。中には後方確認を完全に捨てているのではないかと思えるレベルの“全窓フルカーテン仕様”もあり、安全性よりもインパクト重視のスタイルが徹底されています。
また、これらのカーテンは安価なものなら数千円から手に入るうえ、取り付けも簡単なため、多くのDQN車に採用されています。暗いスモークガラスとの併用で、いよいよ“ブラックボックス”と化した車内は、近寄りがたい雰囲気を醸し出します。
超高輝度HIDライト｜合法ギリギリの眩しさで目立つ！
純正では物足りないと感じたDQNたちがよく手を出すのが、超高輝度のHID（High-Intensity Discharge）ライトへの交換です。特に6000K～12000Kといった青白い光を放つHIDが好まれ、遠くからでもその光でDQN車の接近が分かるほどです。場合によっては対向車が直視できないレベルのまぶしさになっていることもあります。
本来、HIDは視認性の向上を目的としたパーツですが、DQNの間では「とにかく目立つ」「夜道での存在感が違う」といった理由から、必要以上の明るさを追求する傾向があります。競合記事でも指摘されているように、こうしたライトは法律に抵触する恐れもあり、他のドライバーからは「迷惑車両」と認識されやすいアイテムでもあります。
ただし、DQNにとってはそうした“非常識”すら自己表現の一部。自分の車がいかに他者に影響を与えられるか、それがカスタム成功の指標となっているのです。
DQN車はなぜ目立つ？実際の目撃エピソード集
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DQN車は、デザイン・音・光・走りのすべてで“見られること”を前提に作られているため、とにかく目立ちます。ネットやSNSでは、そんなDQN車が引き起こした「伝説的な目撃談」が数多く語られており、一部は拡散されて話題になることもあります。
SNSで話題になった「走るスピーカー」
ある日、深夜の住宅街で突如現れたのは、まるで音楽フェスのトラックのような軽自動車。車種は700系ミラ。ド派手なピンク色に塗装され、屋根には巨大なスピーカー、車内はネオンライトとフェイクファーでギラギラ。その車は音量MAXでEDMを鳴らしながら、住宅街をゆっくりと“クルージング”していたのです。
その様子は近所の住人によって動画で撮影され、SNS上で「#走るスピーカー」として一気に拡散。数日で数万回再生され、多くのユーザーから「寝れんw」「すげー度胸」と半ば呆れながらも関心を集めました。
こうした目撃例は他にも多く、駐車場で自慢の音響設備を披露するDQNや、エアロがボロボロに割れたままでも気にせず走るステップワゴンなど、DQN車は日常の風景を“イベント化”する存在ともいえます。
このように、DQN車はただの移動手段ではなく、運転者の“ライフスタイル”や“美学”を詰め込んだ走るショーケース。見る側も、ある意味で楽しませてもらっているのかもしれません。
駐車場でよく見る「斜め止め＆爆音アイドリング」
DQN車を語るうえで欠かせないのが、その“振る舞い”です。単に見た目が派手なだけではなく、行動パターンにも強い特徴が現れるのがDQN車の世界。中でもよく目撃されるのが「斜め駐車」と「爆音アイドリング」です。
まず「斜め駐車」ですが、これはショッピングモールやコンビニ、深夜のファミレスなどで特によく見かける光景です。指定された駐車枠を無視して、車体を傾けたまま堂々と停めることで、他の車との“距離”を意図的にとっているように見えます。周囲の車への威圧感を与えるだけでなく、自分の車が傷つけられないように配慮しているつもりなのでしょうが、結果的には迷惑行為として見られてしまうことも少なくありません。
さらに「爆音アイドリング」もDQN車の典型的な特徴です。たとえばトヨタ・20系セルシオやダイハツ・700系ミラに直管マフラーを装着した仕様で、エンジンをかけたまま音楽を流し続けたり、アイドリング状態で「ドドドド…」という重低音を周囲に響かせたりします。特に夜間や住宅街ではその騒音が問題になることも多く、通報されるケースも少なくありません。
これらの行為には、「自分たちは普通じゃない」「見せつけたい」という心理が透けて見える一方で、他の利用者にとってはストレス以外の何物でもありません。DQN車は見た目だけでなく、こうした“行動”によってもその存在が際立ってしまうのです。
まとめ：DQN車に見えるかどうかの境界線
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DQN車は一目で分かるような派手な見た目と、独特のカスタムが特徴ですが、ではどこからが「DQN」と言えるのでしょうか？カスタムカー文化とどう違うのか、その境界線を考えてみましょう。
5-1. ただのカスタム好きとの違いとは？
DQN車とカスタムカーの最大の違いは、“目的”と“態度”にあります。たとえば、車好きの人が自分の好みに合わせて丁寧に手を加えたカスタムカーには、性能の向上やデザイン性へのこだわりが見られます。見た目は派手でも、交通マナーを守り、整備もきちんとされていれば、それはむしろ高い技術と情熱の証でしょう。
一方でDQN車は、カスタムの方向性が“目立つため”に偏っていたり、他者への迷惑をいとわない点が特徴です。金華山カーテンで視界を遮ったり、音量を極端に上げたり、さらにはエアロが割れたまま走行するなど、整備や安全性が軽視される傾向も見受けられます。SNSで拡散されるような「走るスピーカー」や「斜め止め」などの行動も、その一環です。
つまり、“他人にどう見られるか”ばかりを意識し、安全や公共性を無視するスタイルこそが、DQN車をDQNたらしめる本質と言えるでしょう。
5-2. 見た目より安全・法令遵守が大切です
どんなに派手なカスタムでも、交通ルールを守り、周囲に配慮した運転をしていれば、決してDQNとは言われません。むしろ、法律に適合したうえで美しく仕上げられた車は、見る人の目を楽しませ、車文化の一部として尊重されます。
例えば、HIDライトでも基準に沿った明るさであれば視認性の向上に役立ちますし、フェイクファーの内装も適度であれば個性の一環として受け入れられるでしょう。重要なのは「見た目」ではなく、「使い方」なのです。
DQN車と呼ばれる車の多くは、「やりすぎ」「ルール無視」が目立つ結果として、周囲から煙たがられています。せっかくの愛車を長く楽しむためにも、安全運転と法令遵守を心がけたカスタムを選ぶことが大切です。
見た目のインパクトを追求しながらも、他人への配慮と節度を忘れない。そんな姿勢が、カスタムカーとDQN車の明確な分かれ道になるのではないでしょうか。
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