出会い系サイトで知り合った男性をラブホテルに誘い、「盗撮された」として現金を脅し取る――。札幌市で起きたこの恐喝事件で、本多雛子・中村虎清・桜井玲音の3人が逮捕されました。ネット上では「この3人は何者なのか」「顔画像は？」「SNSのアカウントは特定されているのか」など、多くの関心が寄せられています。
この記事では、事件の概要から犯行の手口、3人の関係性やプロフィール、さらにはSNS上の動きやネットの反応までを詳しく解説。加えて、今後の捜査の焦点や社会的な課題についても整理します。
本記事を読めば、彼らに関する情報が一通り把握でき、同様の事件に巻き込まれないための警戒点も学ぶことができます。
1. 事件の概要と逮捕された3人について
1-1. 本多雛子・中村虎清・桜井玲音が逮捕された経緯
北海道警察は2025年12月9日、20代の男女3人を恐喝の疑いで逮捕していたことを発表しました。逮捕されたのは、小樽市在住の本多雛子（ほんだ・ひなこ）容疑者（23）、札幌市西区の中村虎清（なかむら・こせい）容疑者（26）、同じく札幌市の桜井玲音（さくらい・れおん）容疑者（23）の3人です。
事件は2025年8月、札幌市白石区のラブホテルで発生しました。被害者は出会い系サイトを通じて本多容疑者と知り合い、彼女から「男女3人でホテルに行こう」と誘われ、ホテルに向かいます。しかしこの誘いは巧妙な罠であり、最終的に被害男性は「盗撮された」と脅され、100万円を脅し取られるという被害に遭いました。
警察はその後の捜査で3人の関与を突き止め、11月に逮捕。この事件は全国的にも注目を集めています。
1-2. 札幌のラブホテルで起きた“恐喝”の全容
事件は一見するとよくある男女の出会いに見えました。しかし、実際には計画的な恐喝事件でした。
被害者は出会い系サイトで本多雛子容疑者とやり取りをしていました。ある日、本多容疑者から「男2人と女1人でホテルに行こう」という誘いがあり、彼女と中村虎清容疑者と共に札幌市内のラブホテルを訪れました。
ホテル到着後、中村容疑者が「本多さんの入浴シーンを盗撮しよう」と提案し、被害者のスマートフォンを預かります。スマホは脱衣所に設置され、本多容疑者は撮影されるふりをしてホテルを先に退室。しばらくして、中村容疑者が「盗撮がバレた」として被害者に連絡を取り、「警察に通報する」と脅しをかけます。
結果として、被害者はホテルの駐車場で中村容疑者に100万円を手渡すことになりました。
1-3. 犯行の手口「盗撮美人局（びじんきょく）」とは？
この事件は「美人局（つつもたせ）」と呼ばれる手口の亜種であり、SNSや出会い系サイトを通じて異性に近づき、性的な状況に持ち込んだ上で金銭を脅し取るという犯罪です。
今回の手口では、被害者自身に盗撮の加害者になるよう仕向け、その事実をもとに脅迫しています。このように、相手に罪の意識を抱かせて追い詰めることで、警察沙汰にされることを恐れた被害者が、金銭を支払ってしまう構図が特徴です。
中村容疑者は被害者の「味方のふり」をして接触しつつ、実は共犯という立場。さらに、本多容疑者は現場を去り、スマホを持ち出す役目を担っていました。
2. 本多雛子・中村虎清・桜井玲音とは何者か
2-1. 3人の年齢・居住地などプロフィール情報
報道によると、逮捕された3人の年齢や居住地は以下のとおりです。
- 本多雛子容疑者：23歳、小樽市在住
- 中村虎清容疑者：26歳、札幌市西区在住
- 桜井玲音容疑者：23歳、札幌市内在住
いずれも20代前半から中盤の若者で、地域的には北海道の中でも都市部に暮らしていたことがわかります。なお、職業や学歴、家族構成などの詳細なプロフィールは現時点では公表されていません。
事件の巧妙さや複数回にわたる手口から、一定の計画性や共犯間の連携があったと推測されます。
2-2. 過去の余罪・再犯歴はあるのか？
この3人は、今回の恐喝事件以外にも、2025年9月にも同様の手口で別の男性から現金を脅し取っていた疑いが持たれています。
この事件では、札幌市手稲区在住の40代男性がターゲットとなり、約32万円を脅し取られたとされています。同様にスマートフォンを使った盗撮を仕掛け、「警察に通報する」と脅迫して金銭を受け取ったという手口です。
つまり、本件は単発的な犯行ではなく、複数の被害者が存在する連続的な恐喝事件の可能性が高く、今後の捜査でさらに余罪が判明する可能性があります。
2-3. 「トクリュウ（匿名・流動型犯罪グループ）」との関係性
警察は今回の事件を「トクリュウ」と呼ばれる匿名・流動型の犯罪グループによるものとみて、捜査を進めています。
この「トクリュウ」とは、特定のリーダーや組織体系を持たず、その場限りのメンバーで犯行を繰り返す集団を指します。ネット上でメンバーを募り、短期間だけ結託して犯行に及ぶというのが特徴で、検挙が難しいタイプの犯罪形態です。
本多・中村・桜井の3人も、長期的なつながりというよりも、目的に応じて結集した可能性が高く、組織的背景や背後の人物が存在する可能性も視野に入れて捜査が続けられています。
3. 3人の関係性と役割分担
3-1. 犯行でのそれぞれの役割：首謀者は誰？
この事件における中心人物は誰だったのか。
警察の見立てでは、現場にいなかった桜井玲音容疑者が“主導的な役割”を果たしていたとみられています。本多容疑者が男性を誘い、中村容疑者が盗撮を持ちかけるといった表の動きの裏に、計画を仕切る人物がいた可能性が高いのです。
つまり、現場の行動部隊が本多・中村、指示役が桜井という構図が浮かび上がってきます。
3-2. 桜井玲音容疑者は現場に不在？それでも主導的役割？
報道によると、桜井玲音容疑者は札幌市白石区のラブホテルでの恐喝事件当日、現場にはいなかったとされています。
しかし、警察は彼を「主導者」とみなし、背後で計画を立て、仲間に指示を出していた疑いがあるとしています。犯行の巧妙さや連携から見ても、経験者もしくは知識を持った人物が関与していた可能性は高く、桜井容疑者の関与は無視できない要素です。
こうした背景からも、桜井容疑者が単なる共犯者ではなく、計画全体をコントロールする立場だったと考えられています。
3-3. 共犯関係か、それとも別のつながりが？
3人の間にどのような人間関係があったのかは、現時点では明らかにされていません。
恋愛関係、ビジネス的関係、あるいは単なる一時的な共犯関係など、さまざまな可能性が考えられますが、いずれにしても、ネットやSNSを通じてつながった関係である可能性が高いとみられます。
また、過去の余罪にも共通点があることから、3人の間には一定の信頼関係や犯罪に対する意識の共有があったとも考えられ、今後の供述や証拠からその関係性が明らかになっていくことでしょう。
4. 顔画像・SNSアカウントの特定は？
4-1. 現時点で顔写真は公開されているのか？
本多雛子容疑者、中村虎清容疑者、桜井玲音容疑者の3名について、現時点で公式に顔写真は公開されていません。報道各社も氏名と年齢、居住地までは伝えているものの、顔画像については掲載を控えている状況です。
これは、事件の性質や警察の捜査状況、また報道倫理上の判断が影響していると考えられます。加えて、刑が確定する前の段階であり、社会的影響を考慮して顔写真の公開を見送ることもあります。
一方、SNS上では「この人物がそうではないか」とする投稿も見受けられますが、いずれも確証があるものではなく、無関係な人物を巻き込むリスクもあるため、現段階での拡散は慎重になるべきです。
4-2. SNS（Instagram・Xなど）での発信履歴の調査状況
3人のSNSアカウントについては、現時点で特定されたという報道はありません。
特に、本多容疑者は出会い系サイトを通じて被害者に接触していたことから、インターネットやアプリの利用には慣れていたと見られますが、InstagramやX（旧Twitter）などのメインSNSでの活動は確認されていません。
匿名性の高いSNSやサブアカウントを使っていた可能性もあり、警察は今後、スマートフォンの解析や通話・メッセージの履歴などから関連アカウントを調査していくとみられます。
ネットユーザーの中にはSNSで似た名前や顔写真のアカウントを見つけているという声もありますが、誤情報の拡散による風評被害を避けるためにも、公式発表を待つことが重要です。
4-3. ネット上の反応や風評について
今回の事件は、「若い女性が関与した美人局型の恐喝事件」というセンセーショナルな内容であったため、ネット上では大きな話題となっています。
特に「本多雛子」「桜井玲音」といった女性の名前に注目が集まり、「顔は？」「インスタはやってるのか？」といった投稿が相次いでいます。また、「計画性がありすぎる」「男女グループの関係が気になる」といった声も多く、事件の全貌に関心が高まっています。
一方で、無関係の人物が「犯人ではないか」と特定されたり、誤った情報が拡散されるなど、フェイク情報も多く見られます。こうした状況は、事件に対する社会的関心の高さを示す一方で、冷静な情報の受け止めが求められています。
5. 今後の捜査の焦点と注目点
5-1. さらなる余罪と共犯者の存在
すでに2025年9月にも別の被害者から約32万円を脅し取っていたとされる3人ですが、警察はさらなる余罪の可能性もあると見ています。
今回の手口が非常に計画的で、しかも2件の犯行が同様の方法で行われていたことから、他にも同様の被害を受けた人物がいる可能性があります。特に出会い系サイトやアプリを利用していた人々の中には、被害を表に出せずに泣き寝入りしているケースもあるかもしれません。
また、犯行の過程で使われたスマートフォンや通信履歴などから、別の共犯者や協力者が浮かび上がる可能性もあります。警察は余罪の洗い出しとともに、周辺の人間関係や金銭の流れについても詳しく調べていると見られます。
5-2. トクリュウの組織実態と捜査の広がり
今回の事件は、匿名かつ流動的な犯罪グループ「トクリュウ」の関与が疑われています。
トクリュウとは、決まった組織や拠点を持たず、短期間のうちにメンバーが集まり犯行に及ぶスタイルの犯罪形態で、摘発が困難とされています。主にネットを通じて犯行メンバーを募り、解散も早いため、警察の追跡をかいくぐることができるのが特徴です。
警察は今後、3人が所属していたと見られるグループのネットワークや、連絡手段、さらに背後に存在する可能性のある指示役や資金提供者の特定を急ぐと見られます。
このような犯罪グループの存在は、若者の間で広がっている非正規な手段による金銭獲得の動機と無関係ではなく、社会的な課題として注視されています。
5-3. 一般人が同様の手口に巻き込まれないために
今回の事件は、出会い系サイトやSNSをきっかけとした“美人局型”の恐喝でした。
被害者は「自分が盗撮した」と思い込まされ、罪悪感から100万円を渡してしまっています。このように、精神的に追い詰められる状況を作り出して金銭を奪う手口は、誰にでも起こり得るリスクです。
このような手口に巻き込まれないためには、以下のような対策が有効です。
- 見知らぬ人との軽率な出会いは避ける
- 不審な提案（盗撮や録音）には絶対に乗らない
- 万が一、脅されるようなことがあっても冷静に対応し、警察に相談する
また、SNSや出会い系アプリを利用する際は、プロフィール情報を鵜呑みにせず、慎重な対応を心がけることが重要です。
今回の事件を通じて、「簡単に信頼を寄せることの危険性」と「犯罪に巻き込まれた際の対処の重要性」を改めて認識する必要があります。
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